Vol.1 ― 力を抜いた東方神起「小学生の心も掴みたいです」

OhmyStar |


東方神起が語るここ10年、そして6枚目のフルアルバム

いつの間にか20代中後半に入った二人は「咆哮する男の姿を表したかった」と話した。アルバム表紙に写った自分たちの姿に、警備犬として有名なドーベルマンをホログラム処理したのも、そういう意味を盛り込みたかったからだ。二人のもう一つの姿であり、人間の内面を形状化したのだ。

写真=SMエンターテインメント
東方神起は、2000年代デビューしたアイドルグループの中で最も長く活動している。5人から2人になったが、彼らはSMエンターテインメント特有のパフォーマンスと言える“SMP”を、明確な自分たちならではのカラーで披露し、人々に愛されている。しかし、今回も限りなく強烈な“SMP”を期待していたなら、少しがっかりすることになるかもしれない。1年8ヶ月ぶりにリリースした6枚目のアルバム「Catch Me」は、虚を突いているからだ

「実は、1年8ヶ月もかかるとは思いませんでした。海外の公演をやっていたら時間が結構経ってしまったようです。もちろん前回リリースした『Keep Your Head Down』も良かったですが、僕達だけのリーグにしたくはなかったです。人々にもっと近づきたかったので。SMPという兵器は保ちながらも、大衆的にメロディーを易しくしようとしました。ダブステップメロディーを加えて、新しいチャレンジもしてみました」(ユンホ)

「東方神起のことをよく知らない小学生を狙ってみようと思います」

実は、5人の東方神起が歌った「Rising Sun」「呪文-MIROTIC-」などは、それは“強い”曲だった。昨年2人組に再編してリリースした「Why(Keep Your Head Down)」も同様だった。「デビュー曲の『HUG』が一番大衆性の高い曲だった」と認めた東方神起は「10年前、『HUG』を初めて聞いた小学生たちが今は皆20代になった。大衆文化は10年周期を持っているというが、僕達も幼い子たちにアピールすれば歌手が持つべき生命力が豊かになるのでは、と思った」と打ち明けた。

「『Keep Your Head Down』は久しぶりのアルバムだったので、非常に気合が入っていました。最も得意な部分でもありましたし。今は色んなジャンルをカバーするのが僕達の目標です。明るい曲で新しく挑戦した不ジャンルも多いです。でも、気楽過ぎないようにしました。ありきたりになりますからね。折衝点を見つけました」(ユンホ)

「『Keep Your Head Down』では、二人でのステージが初めてだったので慣れない部分が多かったです。日本全国ツアーをしながらも、2時間半~3時間を二人で埋め尽くすことができるか心配も多かったです。ノウハウがなかったわけですから。いざ(日本全国ツアーを)やってからは、成果と言えるのはある程度計算できるようになったところです。最大の収穫は、二人でも十分長時間のステージを率いることができるという自信を得たことです」(チャンミン)

デビュー10年…「歴史あるチームと認められたい」

山川も変わるという10年だ。韓国と日本を行き来しながら活動した東方神起は、2013年デビュー10周年を迎える。ユンホは所属事務所のSMエンターテインメントが持続して強調する、“ボーイズグループの至尊”というタイトルに恥ずかしがりながらも「歴史があるのは事実だ。認められたいとは思わないが、僕達が僕達の記録を変え続けてきたと思う」と話した。

「自分との戦いで、自分の記録を塗り替えるのが重要だと思います。最後の日本ドームコンサートも、約30万人から55万人に観客動員記録を更新しました。準備に苦労はしましたが、頑張った分多くの方に来て頂いたので、感謝する限りです。最近『応答せよ1997』が人気ですが、そのように僕達も『東方神起は歴史のあるチーム』と思われたいです」(ユンホ)

デビュー10周年を迎えるだけに、特別な公演やイベントも準備しているはずだ。「まだ具体化されたものはないが、色々考えている」と話したユンホは「どのような形になるかはわからないが、10周年に合わせてファンたちと思い出を回想する場を設けたい」と伝えた。とりあえずアルバムをリリースしたので、バラエティ番組にも積極的に出演する予定だ「海外で活発に活動しているが、根底にあるものを忘れてはならない」というのが東方神起のモットーだ。

PSYの記録に挑戦する!「噂の公演にしたいです」

これから“第2幕”を準備している東方神起には、もう一つの目標もできた。「PSY先輩の『江南スタイル』ブームを見て、新しい勇気と希望を得た」と話した東方神起は「これをきっかけに皆一緒に盛り上げていけば、良い記録を出せそうだ。単発性のもので終わるのではなく、真心を込めてアプローチしていきたい。バブルにならないようにしたい」と告白した。

「これまで立てなかったステージに立ってみたいです。例えば、日本全国ツアーの規模を拡大してドームツアーをするとか、“最初”の記録を立てたいです。SMタウンコンサートを開いたアメリカニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで単独コンサートも開きたいです。『それくらい成長できたらどんなに嬉しいだろう』と考えたりします」(チャンミン)

「11月17日と18日、ソウル公演を皮切りにワールドツアーを初めます。これまでアジアツアーはしましたが、ワールドツアーは初めてです。正直言って、ツアーよりは韓国で単独コンサートをしてからおよそ4年ぶりなんで、本当にステージに立ちたい気持ちでした。東方神起を思い浮かべた時『公演面白いんだって』と、『彼らの公演は絶対観なければならない』と噂になって欲しいです」(ユンホ)

「もう真面目な姿は少し捨てて、時にはふしだらに、時にはずうずうしく、余裕のある姿をお見せしたい」という東方神起。間もなくMBC「黄金漁場-ラジオスター」でMCを務めるSUPER JUNIOR キュヒョンの暴露に慌てふためく“キュライン”チャンミンの姿が見られるかもしれない。

記者 : イ・オンヒョク