「製パン王キム・タック」「栄光のジェイン」“そっくりな登場人物”

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写真=KBS
2010年9月に韓国で最終回を迎えたKBS 2TV水木ドラマ「製パン王キム・タック」の弟分とも言えるドラマ「栄光のジェイン」が、韓国で2011年10月12日に放送が始まった。1年ぶりに再会した“キム・タックチーム”が作り上げる作品であるだけに、両作品は似ている部分も多い。

主人公の成長と恋愛、家族愛を描いた「製パン王キム・タック」の構成要素が「栄光のジェイン」にもそのまま入っている。時代的な舞台の差を除けば、“キム・タック”と双子のように似ている弟の“キム・ヨングァン”だ。

特に両ドラマの共通点の中で興味深いのは、そっくりな登場人物の構成だ。両作品は劇中の登場人物の性格や役割はもちろん、人物間の関係も非常に似ている。「製パン王キム・タック」の登場人物と「栄光のジェイン」の登場人物を1対1で比べてみた。

◆不屈の熱血青春、キム・タック対キム・ヨングァン

キム・タック(ユン・シユン)とキム・ヨングァン(チョン・ジョンミョン)は素手と不屈の意志だけで希望のストーリーを率いる正義の主人公たちだ。

母子家庭に生まれ、その母親すら亡くなり、一人で街を転々としながら生きてきたキム・タックと、7年間も2軍の孤独なプロ野球選手で、貧しい生活に慣れているキム・ヨングァン。しかし、根拠のない自信で溢れている二人の辞書に、挫折という言葉はない。地面にヘディングをするような無謀な挑戦でも世の中に勝てる、正義は勝利するという事実を自ら見せつける人物だ。

ただ、キム・タックには大企業の会長である実の父親ク・イルチュンという人生逆転の希望の道があるが、貧しいうどん屋の息子であるキム・ヨングァンにはそのような劇的な背景は存在しないというところが違う。

◆前向き+ハツラツで一途な恋人、ヤン・ミスン対ユン・ジェイン

キム・タックにヤン・ミスン(イ・ヨンア)がいれば、キム・ヨングァンにはユン・ジェイン(パク・ミニョン)がいる。喧嘩をしながら生まれた愛情を恋人関係にまで発展させる主人公の恋人たちだ。元々性格が明るく、活力溢れる前向きなヒロインだ。

キム・タックを目障りのように扱い、冷たいことを言う姿の裏には、優しい心で何も言わず彼を支えてきたもう一人のヤン・ミスンがいた。病院の救急センターに運ばれてきたキム・ヨングァンを看護するために徹夜をし、国家試験さえも受験できなくなるユン・ジェインの自己犠牲的な優しさは、キム・タック&ヤン・ミスンの恋愛模様の第2弾を予告している。

◆冷たい財閥の御曹司、ク・マジュン対ソ・イヌ

財閥の家柄にイケメン。すべてを兼ね備えている冷たい財閥の御曹司、ク・マジュン(チュウォン)とソ・イヌ(イ・ジャンウ)のことだ。主人公を戸惑わせ、混乱させる人物たちだ。彼らがいるからこそ主人公は一層義理堅くなり、視聴者の共感を得られる人物となる。

二人は裕福な環境に恵まれているが、実は人には言えない悲しみを持っている“悲しき悪役”だ。コソングループの後継者としてすべてを兼ね備えているが、異母兄のキム・タックのせいで父親のク・イルチュンの心だけは手にすることのできなかったク・マジュンと、コデ商事の会長である親の手厚いサポートのおかげでプロ野球界の人気4番打者となったが、幼い頃に遭った誘拐事件の後遺症を患っているソ・イヌは、心に傷を抱えているところも似ている。

◆野心溢れる“チャドニョ”、シン・ユギョン対チャ・ホンジュ

前向きで明るい女性主人公のヤン・ミスンとユン・ジェインがいるならば、クールな“チャドニョ(冷たい都会の女)”シン・ユギョン(ユジン)とチャ・ホンジュ(イ・ジン)もいてこそキム・タック流のヒット方程式が成立する。シックな外見にクールで率直な性格、野心までもシン・ユギョンとチャ・ホンジュは似ている。さらに、二人の男性主人公の間で悩むところもそっくりだ。

興味深いのは、シン・ユギョンとチャ・ホンジュを演じた女優ユジンとイ・ジンがそれぞれ90年代に韓国歌謡界を風靡したツートップガールズグループ、S.E.S.とFin.K.L(ピンクル)の元メンバーだというところだ。ライバルグループ出身であるだけに、二人の演技対決にも期待が集まっている。

◆負けず嫌いの財閥の父親、ク・イルチュン対ソ・ジェミョン

コソングループとコデ商事、大きな両企業の会長であるク・イルチュン(チョン・グァンリョル)とソ・ジェミョン(ソン・チャンミン)。負けず嫌いで徹底したCEO精神と自分の後継者である息子にさえも厳しいその姿は瓜二つだ。

しかし、ク・イルチュンは自分の隠し子だったキム・タックの前では限りなく深い愛情を表し、優しい一面も見せる一方、ソ・ジェミョンは欲しい物を手に入れるためには手段を選ばず、世の中を動かす絶対の法則として弱肉強食を挙げるほど刺々しい人物だ。

◆ナイフを隠している野心家、ハン・スンジェ対ソ・インチョル

財閥家の一員であるが、胸の中にはナイフを隠している野心家がハン・スンジェ(チョン・ソンモ)とソ・インチョル(パク・ソンウン)だ。劇の序盤には主人公の味方のように登場するが、話が進むにつれ対立の中心となる人物だ。

ハン・スンジェはク・イルチュンの右腕として人生の半分以上をコソングループと共にしたが、ク・イルチュンの妻と不倫を犯し、実の息子であるク・マジュンを盾に財産を横取りするための陰謀を企むなど、二つの顔を持っている人物だ。「製パン王キム・タック」のハン・スンジェは「栄光のジェイン」のソ・インチョルで再現されている。ダンディーな外見と優しい笑顔で一見ジェントルマンのように見えるが、実は暗く冷静で計算的な内面を持つ、表と裏でギャップのある人物だ。

◆この時代の“お転婆ママ”、キム・ミスン対パク・グンジャ

シングルマザーの身で、女手一つで息子を育てたキム・タックの母親のキム・ミスン(チョン・ミソン)と、短気で強気、ケチな母親のパク・グンジャ(チェ・ミョンギル)はこの時代の勇敢な“お転婆ママ”の手本を見せてくれる。自分の人生を犠牲にしてでも、子供を守るためなら何でもできるという二人のそっくりな母親の愛情は、ドラマの家族愛を描くに十分だ。

【「栄光のジェイン」DVD情報】
「栄光のジェイン」特集ページ
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DVD6枚組/アウターケース付/ピンナップジャケット仕様
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記者 : イ・ソンユ