「王になった男」シム・ウンギョン、イ・ビョンホンの心を掴んだ変身

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写真=CJエンターテインメント
女優シム・ウンギョンが、映画「王になった男」(監督:チュ・チャンミン)でサウォル役を演じ、前作「サニー 永遠の仲間たち」とはまた違う姿を見せる。

「王になった男」は、朝鮮時代の光海君8年(1616年)、毒殺の危機に陥った王の影武者として王のふりをすることになった賤民(最下層の階級の身分)ハソンが、王の代役になったことで繰り広げられるストーリーで、歴史から消えた15日間を描いた作品だ。

当時と現代でその評価が対極する王の光海について描いた最初の映画であり、実際の歴史に新鮮な発想をプラスしたフィクション時代劇だ。シム・ウンギョンはこの作品で、幼い子どもらしい純粋な面を見せ、朝鮮の王になった男ハソン(イ・ビョンホン)に心を開くサウォル役を演じる。

映画「不信地獄」で憑依される少女役を演じたことを始め、ドラマ「赤と黒」「太王四神記」などで自身だけのキャラクターを見せ、女優として成長したシム・ウンギョンは、昨年最も話題を集めた映画「サニー 永遠の仲間たち」で寛容で図々しい全羅道(チョルラド)方言の演技を見せた。さらに、「王になった男」では通行管理の人たちの横柄によって家族と離れ離れになってしまい、幼い頃に宮中に売られることになったサウォル役を演じ、より一層深みが増した演技を見せる。

周りのすべてを疑いの目で見る光海の鋭い刃にも恐れを見せないサウォルは、だんだんと変わっていく王ハソンに子どもらしい純粋な姿を見せ、誰よりも善良な心でハソンに向かう。そして、ハソンと親密な間柄になっていく。さらに、サウォルの事情を知ることとなったハソンがだんだん王として意見を出せるようになる機会を与える重要な役として、ストーリーのドラマティックな展開に一役を買っている。シム・ウンギョンは劇中、イ・ビョンホン、リュ・スンリョン、チャン・グァン、キム・イングォン、キム・ミョンゴンなど、錚々たるベテラン俳優たちの間でも印象的な熱演を見せ、最高の演技を披露した。

シム・ウンギョンは、この作品を選んだ理由について「何より、シナリオがとても面白くて、必ず出演したいと思った。サウォルというキャラクターの純粋な面に惹かれた。演技派の先輩方が大勢出演されるので、先輩たちと共に演技をしながら、多くのことを学んで成長できると思った」と話した。映画は今秋に韓国で公開される。

写真=CJエンターテインメント

記者 : ペ・ソニョン