「蒼のピアニスト」“天才モーツァルト”チュ・ジフン vs “劣等生サリエリ”チ・チャンウク

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「蒼のピアニスト」はピアノと母親に関するストーリーだ。天賦の才を持ち合わせた“モーツァルト”ユ・ジホ(チュ・ジフン)と常にその陰に埋もれるしかない“サリエリ”ユ・イナ(チ・チャンウク)は、幼いときから母親の愛を分け合わなければならないという運命を抱えていた。

SBS「蒼のピアニスト」(脚本:キム・スンオク、演出:チェ・ヨンフン)の制作発表会が開かれた16日、ソウル小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルに、チェ・シラ、チョン・ミソン、チュ・ジフン、チ・チャンウク、T-ARA ウンジョンなどの出演者たちとチェ・ヨンフン監督、キム・スンオク脚本家が登場した。俳優たちに会うため、この場に参加した日本の女性ファンのおかげで、通常のイベントとは比較できないほどの大きな拍手が起こった。

チェ・ヨンフン監督は「優雅な装飾美を特徴とする“バロック風”のドラマをイメージした。バロックの本来の意味は“歪んだ真珠”で、私たちの中の歪んだ母性と愛などの欲望を描きたかった」と説明した。

「ピアノの実力?私たちには演技力があり、素敵な代役がいる」

チュ・ジフンは、孤児として暮らしていた中、突然父親が訪れ、母親と家族を持つようになった天才ピアニストユ・ジホ役を演じる。久しぶりのドラマ復帰作として「蒼のピアニスト」を選んだ理由についてチュ・ジフンは「以前は100%台本を見て決めたが、今回は成人になってからの台本がまだできていなかった。監督が、チュ・ジフンという俳優がなぜこの作品に必要なのかを説明してくれて、十分頑張ってみる価値があると感じた。また、わざわざ僕を訪ねて来てくださったことも有難かった」と述べた。

「笑ってトンヘ」では“余所者”だったチ・チャンウクは、「蒼のピアニスト」では余所者ユ・ジホのせいで苦しむ“既得権者”ユ・イナ役を演じる。チェ・ヨンラン(チェ・シラ)の実の息子だが、いくら頑張っても兄のジホに勝てず、被害者意識と劣等感を抱えている人物だ。チ・チャンウクは「僕が見せたいのは、ユ・イナの自らを恥じる気持ちだ。一般的に見れば悪役だが、そうなるしかない被害者意識を披露したい」と述べた。

今回のドラマで初めて悪役を演じるチ・チャンウクは「『笑ってトンヘ』も楽しく撮影したが、もどかしいところはあった。今回は腹が立ったときは我慢せず怒ったり、悪いことも考えたり、楽しくいじめることができそうなので、ジフンさんは緊張しておいたほうがいい」と宣戦布告をした。

2人の息子の母親にしては、若くて洗練されたチェ・シラとの共演について、チュ・ジフンは「このドラマを見ないと、チェ・シラさんと僕の恋愛だと思うほど、とても美しい」とおだてた。チュ・ジフンの父親はチェ・シラと5~6才しか離れていない。チュ・ジフンは「人々が羨ましがるほどの母親なので、堂々とできそうだ。実際に僕の母親もおしゃれで、子供のときに気分がよかった」と付け加えた。

「蒼のピアニスト」の予告映像では、2人の表情だけを見れば、プロのピアニストのように見えた。このシーンだけのために一日中撮影をしたという。しかし、実際の実力を聞く質問に対してチュ・ジフンは「あのレベルでは弾けない。そのかわり、あらかじめ曲を聴いて拍子やリズムを覚え、現場で音楽を流して、シンクロさせるようにリアクションをする」と説明した。

チ・チャンウクは「それでもピアニスト役なので、最大限近くなるように頑張った。ジフンさんよりは早くキャスティングが決まっていたので、もう少し長く練習ができた」と述べた。また彼は「ピアノを弾くよりは、ジェスチャーや表情、音楽に対する感情について悩んだ。ピアノ関連の映画を見ながら研究もたくさんしたし、素晴らしい代役がいるので、質問もしながら楽しく撮影した」と付け加えた。

不運と傷を克服した主人公が再び自身の夢と愛を探す過程を描く「蒼のピアニスト」は、二面性のある母親についても描く予定だ。「妻の誘惑」のキム・スンオク脚本家が執筆したこのドラマは、「紳士の品格」の後続作品として、韓国で18日夜9時50分に第1話が放送される。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ヒョンジン