Vol.1 ― 「リターン・トゥ・ベース」シン・セギョン“早く32歳になりたいです”

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女優シン・セギョンが、映画「リターン・トゥ・ベース」で女性軍人に扮した。しかも無欠陥着陸(コードウォンランディング)300回を誇る戦闘飛行団の最高の整備士役である。

女性軍人、しかも男性でもハードな仕事である整備士であるため、撮影中のシン・セギョンはナチュラルな姿だった。さらに彼女は女優であるにも関わらず、カラーメイクもしていない姿でスクリーンに登場する。そんな姿でも彼女が美人であることは否定できない。

シン・セギョンは「実際の女性軍人の方々に会えば、劇中の私より女性らしい。実際は映画『G.I.ジェーン』のデミ・ムーアのようなイメージではない。あえて画面にきれいに映ろうとはしなかった。職業軍人の姿を最大限に披露しようとしたけれど、さらに重要なことは整備士という職業だったし、恋愛模様を描くことだと思った」と語った。

続いて「女優としてきれいな姿を披露することも重要だと思うけれど、職業柄、常にドレスアップしているので、むしろメイクを何もしていないときに自由を感じる。インタビューやグラビア撮影など、公の場できれいな姿を見せるのが仕事なので、映画の撮影のときだけはナチュラルな姿でいてもいいのではないかなと思う」と付け加えた。

このようにスクリーンで特にきれいに映ろうともせず、外見も気にしない理由は、彼女の作品に対する態度から見ることができる。

彼女は「映画の特性上、シリアスさもあって時間的な余裕があるので、色々と考えることができる。そういう余裕からジャンルや完成度の高い何かを披露しようという意欲が沸いてくる」と語った。

しかし「一度にすべてを披露したくはない。まだ若いし、先は長いと思う。しっかり生きていきながらたくさんの経験を積み重ねることが重要だと思う。長い目で見れば、女優としての人生もそうだと思う」と語り、最初の基本から段階を踏んでいる女優の一面を見せた。

そのためだろうか。彼女は女優としてのキャリアを積んだ10年後の自身の姿に期待を抱いている。30歳を過ぎてから本当の女優としての人生が始まると信じているからである。

彼女は「30歳が過ぎたところから役者としての人生が始まると言っても過言ではないと思う。早く32歳になりたい。20歳と22歳は違う。それと同じで30歳は30代になったばかりというより、20代を終えたばかりという感じがすると思う」と、30代の役者を羨ましがった。

シン・セギョンが戦闘飛行団の最高の整備士に扮した映画「リターン・トゥ・ベース」は、韓国ソウルの上空を舞台とし、21戦闘飛行団所属のパイロットたちが危機に陥った韓国のために非公式作戦を遂行する物語を描いた作品。映画「インセプション」「ダークナイト」「マトリックス」などを撮影したハリウッドの航空専門スタッフが参加して実際に飛行している戦闘機をカメラに収めた。

記者 : キム・ミリ、写真 : ハン・ヒョクスン