OKDAL、THE KOXX、10CMなどインディーズバンドの“残酷な現実”

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インディーズに対する短絡的な見方が問題……音楽配信に対する思考の転換が必要

一部ではインディーズが最近、再び復興期を迎えていると主張している。インディーズミュージックとは、小規模な制作環境で作り出す独立した制作会社の音楽を意味している。

インディーズバンドは最近、弘大(ホンデ)付近のクラブで大盛況を収めた公演を行っており「TOPバンド」「SHOW ME THE MONEY」などで、ヒップホップやロックなど非主流の音楽ジャンルを掲げている出演者が登場している。人々はこのようなジャンルに接し、普段も気軽にマイナーな音楽を聴くことができるものの、現実は残酷だ。

根本的な問題は音源流通収益の配分と、次第に競争力を失われているレコードショップが彼らの収益をいかに保障してくれるかである。音楽をするためには楽器が必要で、一緒に練習できる場所が必要であり、何よりも舞台が必要だ。それだけではない。食事や衣服の購入などの基本的な生活費用も必須だ。ある意味では社会の最下層である非正規職とも言える集団だろう。

インディーズミュージックを楽しむほとんどの層は若者である。しかし、彼らが音楽を聴いている分だけのCDを買い集めているかは未知数だ。CDを買わずとも音楽は聴けるし、ネットで正式に配信される音楽をダウンロードしなくても、なんとかして聴ける環境が当たり前に思われてきた。

写真=マジックストロベリーサウンド

無料音楽に対する意識は堂々巡り……新制度の導入が必要

このような意識は結果的に韓国音楽の規模を縮小させ、質を落とすことになる。そして残念だが、無料音楽に対する意識は一夜にして変えられることではない。毎日無料で聴いていた音楽に、お金を支払うよう注意するとなると、何人がそれに頷くだろうか。

もちろん、インディーズミュージックが大衆に知られ、ミュージシャンたちがより改善された環境で音楽ができるようになったのは、メディア、特にインターネットを通じて流通される音楽の影響が大きい。しかし果たしてそれが1980年代のレコードショップの全盛期に比べ、ミュージシャンの暮らしの質を高めたかと言われると、その答えは「いいえ」だろう。

Daybreak、THE KOXX、10CM、OKDAL(オクサンタルピッ)、yozoh(ヨジョ)など、弘大インディーズのミュージシャンたちが、かなりのお金を稼いでいると考えている人が多い。しかしこれはやや短絡的な考えだと言える。彼らが基本的な暮らしもせずに、音楽をしているわけではない。しかし彼らが持っている音楽の腕と認知度に相応する報酬を稼いでいないことは確かだ。

最近、一部の音楽配信会社の間で、前向きな動きが見られる。収益配分においてインディーズを考慮した配分率を選択できる配信業者や、舞台をたくさん設け、機会を与える支援事業も増えている。

今は音楽に対する意識の変化が必要である。現実的なレベルに合わせて音楽配信の有料化を実施し、国民もまたミュージシャンたちの努力に相応する代価を支払う準備をする必要がある。

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記者 : ソン・ソンジュン