ナム・ギョンジュ、ミュージカル市場に進出するアイドルに苦言

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写真=MBC

アイドルだからではない、一部の不真面目な態度が問題

ミュージカル俳優ナム・ギョンジュの発言が注目されている。

ナム・ギョンジュは韓国で1日に放送されたMBC「黄金漁場-ラジオスター」にミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」で共演するチョン・ソンファ、2AMのチャンミン、イ・ミノと共に出演した。意外とバラエティにすぐ馴染んだナム・ギョンジュは、約30年間ミュージカル俳優として体得してきたことをどんどん話した。

彼は30年間、ミュージカル界のトップスターにい続けた。彼には初心を忘れない姿勢と舞台への熱い思いがあったからである。数千回も上がった舞台であっても、ナム・ギョンジュは今も上演まで平均2~3ヶ月は猛練習する。ミュージカル界最高のスターチョ・スンウ、チョン・ソンファも猛稽古を積むことで有名だ。

近年、ミュージカルに出演するアイドルが増えている。彼らはミュージカル俳優に比べ高い知名度と人気により比較的簡単に主演になれる。しかもギャラも高いほうである。

「一時はアイドルのミュージカル進出に疑問を抱いていた」と明かしたナム・ギョンジュも、アイドルのミュージカル主演自体を反対するわけではない。好きなアイドル見たさに観にきて、ミュージカルにはまってしまうファンも増えるなど、プラスの効果もある。また韓国のミュージカル市場がそれほど大きくないため、売れっ子のアイドルは公演制作者にとっては収益を最大化できる魅力的な存在である。

実際に「モーツァルト!」「エリザベート」などでスター性と実力を認められたJYJのジュンスや、特有の勤勉さで着実にミュージカル界で活動しているSUPER JUNIORのキュヒョンは、アイドルという垣根を越えて、今後ミュージカル市場を支える大スターに成長する可能性があると評価されている。

しかし問題はA級のミュージカル俳優よりも高いギャラを受け、いきなり主役になったアイドルが期待に応えられず、人々を失望させることがごまんとある点である。アイドルだからと色眼鏡をかけて見てはならない。しかし、ナム・ギョンジュが指摘したように稽古もちゃんとせずに主演になり、「スケジュールが忙しくて稽古をあまりしてない。不安だ」というインタビューを重ねる一部アイドルの不真面目な態度は、頑張ってきたミュージカル俳優たちに嫌悪感を抱かせる。

アイドルのミュージカル出演はミュージカル界の活性化に繋がると期待されてきた。しかし後先考えず行われているアイドルのキャスティングや、一部アイドルの不真面目な態度によって、ミュージカルファンの不満の声が後を絶たなくなり、公演のクオリティ低下に繋がることになれば、ミュージカル発展の足かせになりかねない。

ナム・ギョンジュの苦言にはミュージカルだけではなく、人気をもとに簡単にドラマ、映画の主演になって、演技力不足で批判の的になったアイドルたちも耳を傾ける必要がある。また彼らの認知度だけを狙い、アイドルを主演にキャスティングして、いつの間にか“演技塾”のようになってしまった、ドラマ・映画界も改めて肝に銘じるべきだ。

記者 : クォン・ジンギョン