オ・インヘ&ソン・セビン、レッドカーペットのシンデレラ達…女優の露出は罪ではない

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(左から)ソン・セビン、オ・インヘ
映画祭の花はレッドカーペットだとよく言う。

長いものでは数十メートルの赤い道を歩く俳優たちは、わずか数分に過ぎない短い時間の間、自らを人々にアピールしなければならない。ここで披露するドレスやタキシードは、俳優を最も美しく、素敵に見せるための衣装である。

だが、いつの間にか、このレッドカーペットには「大胆な露出」という言葉が付きまとっている。レッドカーペットの女神と呼ばれた青龍映画祭のMCキム・ヘスがそうであったし、昨年の釜山国際映画祭(以下 BIFF)では、オ・インヘが大胆な露出で話題となった。そして今回、2012年の2番目の映画祭では、ソン・セビンという女優が注目を集めた。

19日午後、京畿道(キョンギド)富川(プチョン)市達美(ウォンミ)区の富川体育館で開催された「第16回富川国際ファンタスティック映画祭」のレッドカーペットは、台風7号が消滅したすぐ後に行なわれたためか、俳優たちのドレスコードは、全般的に落ち着いた感じだった。

昨年、BIFFで大胆な露出で話題となったオ・インヘは、昨年論争になったためか、チューブトップのドレスではつらつさを強調した。また、ハ・ジウォンもおとなしいドレスを着るなど、セクシーさよりは上品な雰囲気の漂うレッドカーペットだった。

だが、ソン・セビンという無名の女優は、胸の谷間を強調し、スリットが太ももまで大胆に入ったドレスでセクシーさをアピールした。普段の映画祭だったら無難な選択だったかもしれないが、全体的な雰囲気がおとなしかったため、より注目を集めた。

その結果は驚くべきものだった。ポータルサイトにもプロフィールが登録されていないこの女優に、一気に大衆の関心が集まったのだ。オ・インヘの場合は、出演作でも見つけることができたか、現場の取材陣でさえ名前をよく知らないソン・セビンはという女優は、ドレス一つで話題となった。

もちろん一部では、映画祭より女優のドレスに関心が集まるのをみて、“奇異な現象”だと言う。だが、大衆に最も近く近付くことができるのが映画祭である。どんな映画が出品されたかも重要だが、どんな俳優が来て、どんな衣装を着たのかがより注目を集めるのだ。そのため、映画祭の主催側はトップクラスの俳優たちをレッドカーペットに迎えるために努力し、俳優らも数日前からドレスをあつらえたり、借りたりする。

昨年のBIFFでの、オ・インヘを通じて女優のレッドカーペット・ドレスの威力を実感することができた。無名だったオ・インヘは一気に話題となり、彼女が出演した映画「赤いバカンス、黒いウェディング」も注目を集めることができた。それだけでなく、所属事務所がなかった彼女は、有名なマネージャーと契約を結ぶことができた。まさにシンデレラになったのだ。

その過程で露出での論争が起こったとはいえ、オ・インヘ個人はもちろん、主演俳優の大胆な露出が映画には好都合に働いたわけだ。

トップスターは無難さを選択するこの頃、“レッドカーペットの女神”という言葉は、今や注目を集めることができない。最近のレッドカーペットでは“シンデレラ”がより注目を浴びる時代であるのだ。

記者 : キム・ギョンミン