「Dr.JIN」「親愛なる者へ」「ラブ・アゲイン症候群」日本原作のドラマ化相次ぐ…なぜ?

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写真=MBC、JTBC
韓国ドラマで日本ブームが巻き起こっている。

現在放送中のMBC週末ドラマ「Dr.JIN」とJTBC月火ドラマ「ハッピーエンディング」そして水木ドラマ「親愛なる者へ」はすべて日本のコンテンツを韓国でドラマ化したケースだ。

「Dr.JIN」は日本で10年間連載された村上もとかの同名マンガ「JIN-仁-」を原作にした作品である。日本でも2009年にドラマ化され、シーズン2まで作られるなど人気を博した。原作では日本の江戸時代を舞台に、近代化を牽引した坂本龍馬を登場させたが、「Dr.JIN」では朝鮮哲宗(チョルジョン)時代を舞台に、興宣大院君(フンソンデウォングン)イ・ハウンを前面に出し、変革期の社会の混乱を描いている。

また「親愛なる者へ」は2006年に放送され、熱狂的なファンを生み出したドラマ「恋愛時代」の原作者である野沢尚の脚本を韓国で脚色してドラマ化した作品だ。結婚3年目の夫婦にかつての恋人たちが現れたことで起きる葛藤と結婚生活の本当の意味を考えさせるこのドラマは、27日から韓国で放送が始まり、揺れる人物たちの心理を繊細に描き、視線を引きつけている。

「親愛なる者へ」の前に放送された「ラブ・アゲイン症候群」も日本で放送されたドラマを原作に、韓国で放送したケースである。井上由美子の脚本で、2010年日本で放送された「同窓会~ラブ・アゲイン症候群」を韓国に合わせ、中年男女の人生に訪れた様々な危機と葛藤に照明を当て、感覚的な映像と演出で人気を博した。

「ハッピーエンディング」の原作は小説である。秋元康が2005年に発表した小説「象の背中」をベースに、余命宣告を受けた父と残された家族の人性を描き、涙腺を刺激している。「象の背中」は「ハッピーエンディング」でドラマ化される前に、日本でもアニメーションや映画、ドラマとして制作されるなど、ブームになったことがある。

このように、日本のコンテンツを原作にするドラマが相次いで制作される理由は何だろうか。ある放送関係者は「原作がある作品の場合、ヒットの可能性や作品性が一定水準以上であると保障されるため、テレビ局としてはリスク負担が少なくなる。日本原作が多くの割合を占めているのは、同じ東アジアの国として情緒的に一種の同質感があるため、好まれる傾向がある」と説明した。

記者 : チョン・ソナ