2012年上半期「太陽を抱く月」「光と影」など、このドラマがこんなにヒットするとは!

OSEN |

今年上半期はいつにもましてお茶の間を沸かせた。

お茶の間で最も歓迎されるジャンルである時代劇を始め、70年代の時代劇、日本統治時代を背景にした時代劇、警察の捜査劇、ロマンティックコメディ、復讐劇など、多様なジャンルのドラマが視聴者を笑わせたり、泣かせたりした。

その中で40%を越える視聴率を記録し、国民ドラマと呼ばれたドラマ「太陽を抱く月」も誕生し、また8ヶ月以上、月曜日と火曜日のお茶の間を虜にしたドラマ「光と影」もある。

また、ユン・ソクホ、イ・ジェギュなど、有名なプロデューサーが久しぶりに意気込んだ作品が、残念な成績で終わったこともあった。

それでは、放送序盤の予想を覆して、視聴者から愛された作品は何か。

2012年上半期はMBC「太陽を抱く月」のショックから始まった。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」の原作者であるチョン・ウングォルの同名ベストセラー作品を原作にしている「太陽を抱く月」は、放送序盤に話題を集めていた。

だが、大人の俳優として足を踏み入れたばかりのキム・スヒョンと、久しぶりにドラマに出演するハン・ガインの組み合わせは確信を与えなかった。特に、2人とも時代劇は初めてで、放送業界の内外から心配の声があったのも事実だ。

このような憂慮にもかかわらず、「太陽を抱く月」は子役俳優への好評が相次ぎ、上昇し始めた。初回の放送で18%を越える視聴率となり、視聴者の期待感が裏付けられた。子役俳優の牽引、また大人俳優へのバトンタッチがうまく行われ、第8話で30%突破、第16話では40%を超える気勢をあげた。

期待の中で始まってはいるが、「太陽を抱く月」が40%以上の視聴率を記録する大ヒットドラマになるとは、誰も予想できなかったことだ。

MBC「光と影」も10話以上延長し、8ヶ月間もの間月火ドラマのトップの座にある。

序盤では1桁数の視聴率で始まった「光と影」は、当時の同時間帯の1位だったKBS「ラブレイン」が終了した後、最大の受益者となった。毎回視聴率が上昇し、右肩上がりを見せた「光と影」は、3月中旬に20%を突破し、現在まで同時間帯1位の座を守り続けている。

アン・ジェウクのお茶の間への復帰が話題になっていたが、それほど注目されていなかった「光と影」は、政治的な色合いが濃くなるにつれて、視聴者の目を引いており、もたもたしていた展開にも俳優たちのうまい演技のおかげで人気を維持した。まもなく終了となる「光と影」も、序盤の予想を覆して上昇したドラマとなった。

KBS「赤道の男」も視聴者の予想を覆した。「太陽を抱く月」の終了後、地上波3社は、同じ日に新作品を出しており、3作品とも派手なキャスティングで視聴者の関心が集まった。

MBCはイ・ジェギュプロデューサー、ホン・ジナ脚本家がタッグを組み、イ・スンギ&ハ・ジウォンのキャストで話題になった「キング~Two Hearts」、SBSはJYJ ユチョン&ハン・ジミンの組み合わせにタイムスリップという素材を描く「屋根部屋のプリンス」を出した。

これに対してオム・テウン&イ・ボヨンの組み合わせ、やや重い素材である復讐を扱った「赤道の男」は、先ほどあげた作品に比べると、期待感が弱かった。

その期待感からか、「キング~Two Hearts」は初放送で16%の視聴率になったが、「赤道の男」は7.7%という成績で振るわなかったため、同時間帯のビリだった。

だが、オム・テウンの鳥肌が立つような演技、よく練られたストーリーのおかげで、「赤道の男」は半ばから大逆転の成果を成し遂げた。

予想外の活躍で、視聴者に楽しさを与えた3作品のように、下半期にも我々の予想を覆すドラマが多く登場することを期待したい。

記者 : イ・ジヨン