「10人の泥棒たち」監督“イ・ジョンジェには復讐心、キム・スヒョンには負い目”キャスティング秘話を明かす

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チェ・ドンフン監督が明かした「10人の泥棒たち」豪華キャスティングの裏事情

本当に贅沢なキャスティングである。稀代のダイヤモンド“太陽の涙”を盗み出すため、韓国と中国の泥棒10人が組むという映画の設定に、果たしてどの俳優がチームチェ・ドンフンに選ばれるかに、一時関心が集まった。

そして蓋を開けてみると、キム・ユンソク、イ・ジョンジェ、キム・ヘス、チョン・ジヒョン、キム・ヘスク、オ・ダルス、キム・スヒョンなど、韓国を代表する俳優たちが集まっていた。

昨年の6月に撮影を開始し、およそ約6ヶ月間撮影した「10人の泥棒たち」は、7月25日に韓国で公開を控えている。12日午前、ソウル小公洞(ソゴンドン)のTHE WESTIN CHOSUNに集まった俳優たちを前に、チェ・ドンフン監督に話を聞いた。「ビッグ・スウィンドル!」「タチャ イカサマ師」「チョン・ウチ 時空道士」に続き、4番目の作品を披露することになった彼は、どのようにしてこのような俳優たちを集めることができたのだろうか。


「イ・ジョンジェさんには復讐する気持ちがあった」

チェ・ドンフン監督は「いつも俳優に断られるという立場から、キャスティングにおいてはクールに考えようとした」とキャスティングに取り組む基本的な姿勢について触れた。

彼によると、シナリオ企画段階から一緒にアイデアを共有した俳優キム・ユンソクを皮切りにキャスティングを始めたという。シナリオを仕上げてからはキム・ヘスのもとへ出向いた。彼女とは映画「タチャ イカサマ師」でタッグを組んだことがあるが、当初キム・ヘスは出演をためらったという。前作「タチャ イカサマ師」のチョンマダム役と比べられるかも知れないというのが理由だった。

チェ・ドンフン監督はイ・ジョンジェのキャスティングについての経緯も公開した。監督は「イ・ジョンジェさんには、以前『ビッグ・スウィンドル!』で出演を断られたことがある。その復讐をしたい気持ちで、次の映画では難しい役柄を演じさせようと思っていた」と話し、笑いを誘った。復讐の刃とは言え、監督は「『10人の泥棒たち』シナリオのポパイ役がイ・ジョンジェにぴったりだと思ったし、初めての撮影が終わってからは朝まで酒も飲んだ。人間としてもいい人」とエピソードを公開した。


チョン・ジヒョンに一目惚れ…「キム・スヒョンには申し訳ない」

それではチョン・ジヒョンはどのようにキャスティングしたか。チェ・ドンフン監督は「アメリカのニューヨークで、寒波の中、店で偶然見かけたが、あまりにもきれいで話ができなかった。もともとの企画にはなかったが、彼女を偶然見かけて、前向きなキャラクターが欲しいと思い、草稿にチョン・ジヒョンさんを念頭に置いたキャラクターを入れた」と話した。

続いて監督は、俳優キム・スヒョンには申し訳ない思いがあると話した。相対的に出演シーンが少なかったのだ。監督は「ドラマ『太陽を抱く月』以前からスターだったので、出番の少ない役には彼は誘えないと思った。でも、直接会ってみるとあまりにも魅力的で、是非一緒にやりたいと思うようになった。当時は考えが足りなかったようだ」と打ち明けた。

出演者の中で一番の先輩に当たる女優キム・ヘスクについてチェ・ドンフン監督は「キム・ヘスク先輩は『渇き』での姿に惚れて頼み込んだ」と話した。特に監督がハマった部分は、キム・ヘスクの目だったそうだ。またオ・ダルスについては、「前から一緒に撮りたかったが、オ・ダルス先輩が運転免許を持っていない関係で前作はご一緒できなかった。今回は運転する姿を除いたので、一緒に撮れた」と述べた。

韓国を代表する俳優たちと中華圏の有名俳優アンジェリカ・リー(李心潔)、デレク・ツァン(曾国祥)が出演する映画「10人の泥棒たち」は7月25日韓国で公開される。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル、写真 : イ・ジョンミン