帰ってきた脚本家ホン姉妹の「ビッグ～愛は奇跡～」ファンタジーと現実はどう調和するか

結婚式の招待状が出来た後も「まだ出来ていません」と仲間たちに配らないこの男の本当の気持ちは何だったのだろうか。ソ・ユンジェは婚約者を愛していたのか、それとも単純に“責任を取る”という意味だったのだろうか。

4日放送されたKBS 2TV月火ドラマ「ビッグ～愛は奇跡～」(脚本：ホン・ジョンウン、ホン・ミラン、演出：チ・ビョンヒョン、キム・ソンユン)第1話は、“MIRACLE(ミラクル:奇跡)”という単語が入った天使の絵柄が伏線として登場した。交通事故で魂が入れ替わったソ・ユンジェ(コン・ユ)とカン・キョンジュン(シン・ウォンホ)を暗示するものであった。

アメリカから韓国へ転校してきたカン・キョンジュンは、臨時教師のキル・ダラン(イ・ミンジョン)と出くわす。結婚を控えた彼女の日常に入り込んだカン・キョンジュンは、キル・ダランに好感を抱くようになる。しかし、キル・ダランにはソ・ユンジェしか見えない。そして、ギョンジュンがダランとユンジェの“愛のキューピット”になった状況で、キョンジュンとユンジェの魂が入れ替わってしまった。ユンジェの体にギョンジュンの魂が入ったのだ。

「ビッグ～愛は奇跡～」は第1話からストーリーの軸となる、ファンタジー性を全面に表した。ダランという共通項を除いては面識もないギョンジュンとユンジェの魂が互いの体に入ってしまう。別の視線から意識不明状態の自身の体を見るという、奇妙ながら凄まじい経験をすることになったのだ。

初々しい新人シン・ウォンホ(CROSS GENE／シン)もだが、コン・ユとイ・ミンジョンはそれぞれの役割を果たした。コン・ユは、第1話から寡黙な医師ソ・ユンジェとわがままなカン・キョンジュン役を見事にこなした。また、愛する人と電話をしながらにっこり笑ったり、彼が死んだと思って座り込み嗚咽するイ・ミンジョンの姿も、これからのドラマへの期待感を十分に高めた。

それでは最初に戻ってみよう。2人の天使が手を重ねるような絵柄の上に書いていた“MIRACLE”。その奇跡は本当に起こるのだろうか。ユンジェとギョンジュンの魂は元々の場所に戻るのだろうか。「ビッグ～愛は奇跡～」の1話が残した疑問が視聴者の関心を集めている。