「紳士の品格」5つの秘密コード、気になるポイントを解決!

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SBS週末ドラマ「紳士の品格」が多くの支持を得ており、視聴者の間では「紳士の品格」に隠された意味を探す“紳士の品格秘密コード探し”が話題となっている。

「紳士の品格」(脚本:キム・ウンスク、演出:シン・ウチョル)は魅力的なキャラクターと独特なストーリー展開によって、視聴者の感心を集めている。

特に、“男性版セックス・アンド・ザ・シティ”と位置づけられた「紳士の品格」は男性同士で集まった時、男性が実際に持っている興味、欲望、ロマンなど女性にはわからない男性だけの世界、男性たちのリアルな姿を表現しているという点で、視聴者の注目を集めている。視聴者が関心を持つ「紳士の品格」の中に隠された“紳士の品格秘密コード”に関する分析レポートを公開する。


1.なぜタイトルが「紳士の品格」なのか?チャン・ドンゴンは紳士なのか?それとも、紳士になっていくのか?

キム・ドジン(チャン・ドンゴン)は我々が思う“紳士”とは程遠い。どこかツンツンとしていて、冷静で、“炎の毒舌”というあだ名が付くほどの毒舌家だ。それに、ソ・イス(キム・ハヌル)に「片思いを始めようと思います」と宣言した状況で、他の女性と夜を過ごしたことがばれると「片思いする男は他の女と寝ちゃダメですか?僕と寝ますか?」と言い返すふてぶてしい一面まで見せた。

また、キム・ドジンは酔っ払ったソ・イスをホテルの部屋に連れて行き、5時間と10分の間ただ見ていたことを自慢するように「僕は相手の同意のない行為には興味ありません」と加減なく本音を明かす自己中心的な男だ。「自分が稼いだお金を妻や子供と分けたくない」という、自分に酔いしれた独身主義者キム・ドジンが、恋に落ちたことで本当の紳士になっていく過程、紳士ではなかった男が品格を備えた紳士になっていく過程を見せるのがこのドラマの意図であり、目標であることを示しているのだ。


2.なぜキム・ハヌルは奇行に走るのか?

ドラマでソ・イス(キム・ハヌル)はまともに恋愛をしたことのない、純情な女である。そんな彼女が20秒で恋に落ちた相手イム・テサン(キム・スロ)のために野球のグローブを選んで、告白を準備していた時、イム・テサンは一緒に住んでいる親友ホン・セラ(ユン・セア)の恋人になってしまった。イム・テサンへの気持ちをあきらめ、気持ちを落ち着かせる間もなくキム・ドジンという悪い男に片思いがばれそうになる。親友の恋人に片思いをしている驚きの事実を知られただけでなく、その男から告白されたことに対してソ・イスはショックを受けることとなる。視聴者からすれば少しやりすぎ感のあるソ・イスの姿は、まだ汚れを知らないピュアな女性が、片思いの相手の親友に胸中を知られ、それをごまかすために起こす事件の一環なのである。


3.キム・ハヌルはなぜ、キム・スロに片思いをするようになったのか?

容姿端麗で、性格もよく、教師という安定した仕事を持つソ・イスが、なぜイム・テサンに片思いするようになったのか?視聴者はソ・イスが、ハンサムで安定した職業のキム・ドジンに“片思いをする”と告白されても、イム・テサンへの気持ちが変わらない理由について、知りたがっている。

これはハンサムな顔を重要視していた20代の女性が、30代になるにつれ、自分だけを想い守ってくれる頼りがいのある男に惹かれるという現実を反映している。ドラマでソ・イスが想いを寄せるイム・テサンは、女性的魅力を漂わせるホン・セラを最後まで守る、男らしく責任感のある男の中の男と言える。ソ・イスは頼もしく、健全なエネルギーを漂わせるイム・テサンの魅力に20秒で落ちたのだ。


4.キム・ミンジョンはなぜ、ユン・ジニに近づけないのか?

ドラマで、職業が弁護士であるチェ・ユン(キム・ミンジョン)は“美中年4人組”の世話係であり、論理と知恵、知識と常識が適切に調和している“紳士の中の紳士”である。特に、4年前に妻と死別した悲しい過去があるチェ・ユンは、いまだに妻との結婚写真を大切にし、死別した妻の母を「お母さん」と呼び続けているほど、思いやりのある男だ。

そんなチェ・ユンに、がむしゃらにアピールするイム・メアリ(ユン・ジニ)は親友イム・テサンの妹であるだけでなく、チェ・ユンが家庭教師をしていた相手である。チェ・ユンが好きで15kgもののダイエットに成功したイム・メアリを受け入れるには、チェ・ユンは現実的過ぎる男だ。いつのまにか、自分に明るい笑顔で接してくる子どものようなメアリに気持ちが揺れてはいるが、自分に結婚の経験があるという点と、メアリが親友の妹であるという点がチェ・ユンにとって二の足を踏ませているのである。チェ・ユンは友情まで捨てて愛を選ぶには、配慮をしすぎる“人間的”な人物なのである。


5.なぜイ・ジョンヒョクは現実逃避をするのか?

イ・ジョンロク(イ・ジョンヒョク)は、もともとの性格が楽天的で、お酒とダンスが好きなまさに“遊び人”だ。口を開けば甘い口説き文句が出て、狙った女性とは必ずつき合えるというスキルを持っており、数多くの女性と恋愛をしてきた。しかし、20代の女性がもう自分を視野に入れていないことを知ってからは潔く諦め、年上の女性と結婚し、家庭を持つことになる。

家庭という垣根ができ、責任を取るべき相手がいるにもかかわらず、イ・ジョンロクは今も友人を優先し、毎日のように酒を飲む。“美中年4人組”の中で一番家庭らしい家庭を成しているが、現実的な暮らしを営もうとする妻パク・ミンスク(キム・ジョンナン)との人生と、わがままに、自由に生きようとする理想の人生のギャップが大きいため、イ・ジョンロクは現実から目を背けるようになる。基本的に遊ぶことが好きで、余裕のあるマインドを持っているイ・ジョンロクなので、自分の理想の人生にこだわるより、パク・ミンスクと作っていく結婚生活を通して、妻に満足し最善を尽くす責任と義務を学ぶことで本当の紳士になれるだろう。

制作会社のファ&ダムピクチャーズは「『紳士の品格』は、40代が描いていく等身大のラブストーリーとシンプルなストーリーが視聴者から愛される要因になったようだ。ドラマのいたるところに脚本家キム・ウンスクが表現しようとした、様々な物語が隠されているため、ドラマについて気になる点も多いはず。回数を追うごとに静かな感動と、切ないラブストーリーまで、様々な内容を通して紳士になっていく男たちの姿が見られると思う」と明かした。

記者 : ファン・ソヨン