Dalmatian「“ダルメシアン=白黒”というイメージを破りたい」

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(左上から時計回りに)JEESU、SIMON、INATI、DANIEL、YOUNG WON
1年3ヶ月ぶりに活動を再開する男性グループDalmatian(ダルメシアン)が、新たに生まれ変わった。メンバー交代もあり、これまで見せてきた可愛いイメージを抜け出し、“男の中の男”という雰囲気を漂わせた。新たなDalmatianが誕生したのだ。

Dalmatianは当初、6人グループだったが、長いブランクはチームに変化をもたらした。メンバーのDARI(ダリ)は公益勤務要員として兵役中であり、メンバーだったDAY DAY(デイ デイ)は個人的な理由によりグループを脱退した。その代わりに韓国人の父と日本人の母の間に生まれた日本国籍のSIMON(サイモン)が、新メンバーとして加入することになった。SIMONは加入前からファンの間でDalmatianの“第2のメンバー”として知られており、ある程度予想されていたことだ。

SIMONは「新たにチームに加入したので、歓迎してくれるファンも、そうではないファンもいるだろうと思った。それで、ファンの皆に挨拶するのが先だと思い、ファンカフェに登録し、文章を書き込んだ。幸いとても歓迎してくださり、それが大きな力になった。とても気持ちが良かった」と語った。

Dalmatianの1年3ヶ月のブランクの中、SIMONは6ヶ月をメンバーとともに過ごした。その後Dalmatianは、紆余曲折を経て新アルバムのリリースが決定され、活動再開の準備に突入した。当時Dalmatianは“果たしてカムバックできるのか”という不安を抱いていたという。

リーダーのINATI(イナティ)は「実は準備期間中、僕たちでアルバムをリリースしようとしたこともある。その後、アルバムの発売計画が決まっては、途中で駄目になることが多かった。そんなことを何度も経験すると、カムバックに対する切実な想いが薄くなってきた。それで、そのたびにメンバーたちと力を合わせた。誰一人、愚痴を言えず、お互い我慢し譲り合って、それを乗り越えて今ここにいる」と話し、メンバーに感謝の気持ちを伝えた。

引き続き「辛くて長い時間だったが、耐え続けて、こうして戻ってきたので、辛かった記憶を再び言葉として表現するのは、無意味だと思う。愚痴をこぼしているように見られるのが嫌だ。その代わりに、当時の辛かった経験から学び、チームが良い方向に向かうように努力してきたけど、それが結果的に上手くいったなと思う。こうして、アルバムをリリースできたので」と満足そうに語った。

JEESU(ジス)は「長いブランクは、チームの絆をより強くしてくれた。何度も危機を経験してきたけど、お互いへの配慮が大きかったため、チームが解散せず、こうしてカムバックすることができたと思う」と話した。彼は大変な波風を乗り越えられるチームワークをチームを維持させるための第一条件として掲げた。

チーム内の末っ子であるDANIEL(ダニエル)は、末っ子らしくない、おとなしい語調で、また、米国で長く暮らしていたためか、派手なジェスチャーを交えながら話した。「苦労することで成長したと思う。僕たちが、人々に楽しさをもたらしたい。ただ僕たちの音楽があるということだけで、人々に希望を与えたい」と伝えた。

Dalmatianは、わざわざ辛かったことを思い出したりはしなかった。過ぎてしまった日々を惜しむより、これから来る新しい日々に期待した。そんな気持ちでDalmatianは、2ndアルバム「State of Emergency」を発売し、タイトル曲「E.R」を通じて、これまでとはまったく異なる魅力をアピールしている。とりわけ、今回のアルバムでDalmatianは、「ダルメシアン=白黒」というイメージを破りたいと、覚悟を固めた。ダルメシアンは、白い毛並みに、黒の斑点を有する犬である。

INATIは「Dalmatianというチーム名が嫌いだということではない。しかし、白黒に負けたくない」と言った。SIMONも「Dalmatianという新しい単語を作りたいと思う。Dalmatianの音楽で、白黒のイメージをなくしていく。それで、アルバムでもダルメシアンを思い浮かべさせるイメージを削除した。ジャッケットにもスペルを羅列しないで、“Dalmatian”の“D、M、T、N”と表現した。新しく生まれ変わるという意志である」と言い、カムバックを控えて、細かいところまで工夫した形跡が要所要所に見られた。

記者 : ペク・ソルミ