「蜜の味」イム・サンス監督“キム・ガンウの潜在能力が爆発する時が来た”

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問題作「蜜の味 テイスト オブ マネー」(制作:フィルムパマル)のイム・サンス監督が主演のキム・ガンウに対して「ポテンが爆発する時が来た」と絶賛した。ポテンとはポテンシャルを短くした言葉で、すばらしい潜在能力を意味するネット上の造語である。

監督が自身の作品の主演を褒めることは当然かもしれないが、紆余曲折の末にキャスティングを終えた「蜜の味 テイスト オブ マネー」なら話は違う。キム・ガンウが演じる財閥の秘書チュ・ヨンジャク役はもともとイ・ジョンジェに出演を提案した役だった。

イム・サンス監督は17日、TVレポートとのインタビューで「すでに知られている話だから隠す必要はない。イ・ジョンジェがチェ・ドンフン監督の『10人の泥棒たち』のスケジュールのため、出演を断った。他の俳優を探している途中にキム・ガンウを薦めてもらったが、かなり良い感じがした」と話した。

初めての印象を聞くと「美肌で最高の美貌という表現がぴったりだった。前から見守ってきたキム・ガンウは、スターやタレントになるためではなく、役者になるために大学時代から演技一筋で努力してきた」と説明した。そして彼の能力や演技力に比べてヒット作が少ないため、過小評価されていると思うと付け加えた。

彼は「この作品だと一番嬉しいだろうと思うけど(笑)、近いうちにキム・ガンウのポテンが爆発すると確信している。どうにもできないジレンマに陥ったチュ・ヨンジャクを期待以上にうまく表現してくれた」と評価した。

その流れでイ・ジョンジェに対する気持ちも聞いてみた。答える代わりに笑顔を見せたこのずるい監督は「VIP向け試写会に来てくれたイ・ジョンジェと笑顔で握手を交わした。イ・ジョンジェに断られた時は正直残念だったけど、もっと良い俳優が来るだろうと自分を慰めた。チェ・ドンフン監督、イ・ジョンジェと漢南洞(ハンナムドン)で食事もした」と笑った。

第65回カンヌ国際映画祭の競争部門に出品された「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、韓国での公開初日である17日、11万7936人(映画振興委員会集計)を動員し「僕の妻のすべて」「アベンジャーズ」を抜いてトップとなった。興行成績にも青信号が灯されたと言えよう。

記者 : キム・ボムソク