男のファッション、必ずしもイケメンが正解ではない
OSEN |
写真=KBS
時間を遡り、私たちの両親の世代だけを見ても男の魅力は逞しさだった。タフな外見、なぜか妙にワルい雰囲気、こういったところがその時代の男性像だったのだ。しかし今や正反対に転じ、いつからか男に“花のような美男”という表現まで使い始めるようになった。いわゆる“イケメン”と呼ばれ、顔が美少年のように可愛く綺麗な男たちが女性の理想のタイプとして浮上した。このような理由から、男の象徴だった日に焼けた肌は牛乳のように色白の肌に、シャープに決めていたヘアスタイルは目を覆うほど長く、美男の基準が変わっている。
最近、テレビを見ていて興味深いことに気付いた。それは、今や、イケメンでもマッチョでもない、その中間層くらいの雰囲気を絶妙にミックスしたスタイルの男が大人気だと言うことだ。
今、男たちの間では、モヒカンやツーブロックカットのように、野性的なイメージのヘアスタイルが流行っている。そこにスモーキーアイのメイクを加えてさらに強烈さをアピールする男もいる。その反面、ファッションは可愛くなった。スキニーデニムにカラフルなアイテムをミックスする。その上その可愛いファッションを着こなせるほど、体も細い。
写真=KBS
このようなトレンドをひと目に披露しているのが、KBSドラマ「ラブレイン」のチャン・グンソクだ。ある女性の知人はドラマを観てからいつもこう語る。「チャン・グンソクの髪型とルックスは男らしいのに、ファッションはどうしてこんなに可愛いの?私が着たくなっちゃうくらい」スカーフ、今や女性より男性の方がよく付ける
ドラマのチャン・グンソクのファッションで最も目を引くのは、スカーフだ。スカーフは、女性らしく優雅なアイテムの一つだ。このようなスカーフを男性がまとうと、中性的な魅力が加わる。そのためか、最近スカーフは女性より男性の方に愛されるアイテムとなった。スカーフの最大の長所は、単調な衣装にポイントを決める役割をして、スタイルを活かしてくれる点だ。チャン・グンソクもやはり、基本的なTシャツとジーンズにスカーフでポイントを入れ、色を添えている。普段Tシャツの地味さが嫌いだった人たちが覚えておくべきスタイルだ。
細部まで綺麗に、そして華やかなカラーまで
写真=KBS
今季の流行りと言われるビビッドカラーは、女性より男性に似合うようだ。女性のカラーと思われてきたピンクも、劇中でチャン・グンソクがデニムパンツとシャツを合わせて着たら、クールさと自由な雰囲気が加わり、一層魅力的だった。その他にもブルージャケット、刺繍入りのジャンパーなど女性らしい雰囲気が加味されたアイテムは、チャン・グンソクの男らしさと相まって綺麗で、かつカッコイイ絶妙な魅力を発揮している。ここで多くの人は、チャン・グンソク自体がハンサムだからでは、と言うかも知れない。しかしよく考えてみると、ハンサムでない男性俳優でも、スタイリッシュな人は多い。ファッションは顔が仕上げるという言葉は、絶対的な正解ではないのだ。
普段このような華やかなアイテムをマッチさせる時は、できるだけシンプルにした方がいい。コーディネートに自信がある人ならともかく、闇雲にあれこれ重ねてしまうと、みっともなく見える可能性もあるからだ。
写真=KBS
記者 : パク・ジュンソン