水木ドラマ第2回戦、より熾烈な戦いへ

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地上波水木ドラマの競争は、まさに戦争だ。2012年、同じ日、同じ時間に始まった水木ドラマの戦争は、5ヶ月が経った今でも終わる気配が見えない。むしろ、より熾烈な戦いを繰り広げている。

2012年1月4日同時に始まった水木ドラマはMBC「太陽を抱く月」、KBS 2TV「乱暴なロマンス」、SBS「お願い、キャプテン」だ。フュージョン時代劇とミステリアスラブコメディ、航空ドラマなど、ジャンルもそれぞれ。しかし、水木ドラマの第1回戦は最初から最後まで「太陽を抱く月」の完全なる勝利だった。

初回の放送で18.0%(AGBニールセン・メディアリサーチ)の全国視聴率1位を記録し、2位の「お願い、キャプテン」と2倍近くの差を作った「太陽を抱く月」はその後、視聴率40%を越え、“国民的ドラマ”となった。主人公のキム・スヒョンとハン・ガインはもちろん、主演や助演問わず、すべての出演者が話題となった。

また、「太陽を抱く月」が話題を一人占めしている間「お願い、キャプテン」は1桁後半の視聴率でかろうじて2位の座を守り、「乱暴なロマンス」は5~7%を行き来し、最下位となった。

「太陽を抱く月」の強力なパワーによりMBCに敗北したKBSとSBSは水木ドラマ2回戦を敢行した。MBC労働組合労のストライキで「太陽を抱く月」の放送が計画通りに行われず、放送終了日が延期されるとKBSとSBSも「太陽を抱く月」に合わせて後続番組の放送日を遅らせ、戦意を固めた。

2局待機の末、水木ドラマ第2回戦が始まった。「太陽を抱く月」の後続番組「キング~Two Hearts」(脚本:ホン・ジナ、演出:イ・ジェギュ、チョン・デユン)、「お願い、キャプテン」の後続番組「屋根部屋のプリンス」(脚本:イ・ヒミョン、演出:シン・ユンソプ)、「乱暴なロマンス」の後続番組「赤道の男」(脚本:キム・インヨン、演出:キム・ヨンス、ハン・サンウ)が3月21日、同時に放送を開始した。

「キング~Two Hearts」はブラックコメディ、「屋根部屋のプリンス」はファンタジー・ラブコメディ、「赤道の男」は正統派復讐劇と、ジャンルも水木ドラマ第1回戦と同じくそれぞれ。さらに、3本共に豪華キャストと制作スタッフを誇る点も同じで、勝敗の結果を予測することは容易ではなかった。

初回の視聴率競争は16.2%を記録した「キング~Two Hearts」の完勝だった。3位の「赤道の男」(7.7%)と2倍以上の差を見せたのも「太陽を抱く月」のときと同じだった。「キング~Two Hearts」は第2話で第1話より0.3%上昇した16.5%の視聴率を記録し、水木ドラマトップの座を固め始め、第5話まで一度も1位の座を譲らなかった。

しかし、水木ドラマ競争は第6話で興味深い変化を見せ始めた。「屋根部屋のプリンス」が0.4%の差で「キング~Two Hearts」を追い抜き、水木ドラマ王座を手に入れたのだ。「屋根部屋のプリンス」は4月11日の総選挙の翌日に行われた再対決でも1位となり、ファンタジージャンルが持つ力を見せつけた。

また、その後それまで3位から抜け出せなかった「赤道の男」が凄まじい勢いで反撃に出た。先月18日の放送で「赤道の男」が12.0%の視聴率を記録、水木ドラマ1位になったのだ。一方「屋根部屋のプリンス」は11.4%、「キング~Two Hearts」は10.8%を記録した。

一度上昇基調に乗った「赤道の男」は正統派復讐劇の勢いで2日に放送された第13話まで5回連続で1位を守ることに成功した。「赤道の男」が水木ドラマ1位を守っている間、「キング~Two Hearts」と「屋根部屋のプリンス」の順位は入れ替わり、どのドラマが最終的に1位となるのか、ますますわからなくなった。

そんな中、底の見えない墜落の中、ハンア(ハ・ジウォン)とジェハ(イ・スンギ)の復讐が本格化した「キング~Two Hearts」は2日の放送で、唯一視聴率が小幅上昇し、水木ドラマ第2回戦の今後を予測出来ないようにした。一方、1位の「赤道の男」は0.5%下落した14.7%、3位の「屋根部屋のプリンス」は1.0%下落した10.3%の視聴率をそれぞれ記録した。

記者 : イ・ウイン