SBS月火ドラマ「ファッションキング」(イ・ソンミ、キム・ギホ脚本、イ・ミョンウ演出)では、身動きできないような恋愛模様が、時に甘く時には濃密なキスシーンを通じて、本格的な対立の中心として浮上している。視聴者に見る楽しさを届けている多彩なキスシーンを分析してみよう。

イ・ジェフン＆ユリのディープキス

「ファッションキング」で最も早くキスシーンを演じたのはイ・ジェフンとユリ(少女時代)だ。2人のディープキスシーンが公開された後、ファンからは「ここまでディープで大丈夫なのか」と嫉妬交じりの声が上がった。

先月27日に放送された「ファッションキング」第4話では、ジェヒョク(イ・ジェフン)とアンナ(ユリ)の再開シーンが描かれた。

過去恋人同士であったが、家の反対で別れたジェヒョクとアンナ。しかし、この日ジェヒョクはアメリカのアンナを訪ね、デザイナーとしてスカウトすると提案し、アンナはその提案を受け入れた。

そんな中、アンナはジェヒョクに「まだ私のことを愛してる？」と聞き、ジェヒョクはそれを証明するかのようにアンナにキスをした。

このキスシーンは「ファッションキング」で公開された初のキスシーンでもあり、多くの注目を集めたが、何よりも想像を超えた濃密なキスシーンで視聴者からは羨ましいとの声が上がった。

ユ・アイン＆ユリの不意打ちキス

イ・ジェフン＆ユリカップルに続くキスシーンはユ・アインとユリが演じた。9日に放送された「ファッションキング」第7話で、カン・ヨンゴル(ユ・アイン)はアンナに躊躇うことなくアプローチした。

この日、アンナは自身の元カレだったジェヒョクがガヨン(シン・セギョン)のデザインと才能に目をつけたことにプライドを傷つけられ、ヨンゴルを訪ねた。

アンナはヨンゴルに今すぐ違約金を払ってあげるからガヨンを連れて行けと毒舌を吐いた。この毒舌にヨンゴルは「お前、ジェヒョクに振られるのが心配なのか。お前は今でも十分カッコ良いよ」とアンナの痛いところを突いた。そして不意打ちのキスをした。

ヨンゴルとアンナの不意打ちのキスシーンは、何よりもヨンゴルの男性的な魅力が引き立ったシーンだった。このシーンを目にした女性視聴者の女心は揺れるばかりだった。

イ・ジェフン＆シン・セギョンの酔ってのキス

ユ・アインとユリのキスシーンが公開された日には、イ・ジェフンとシン・セギョンの短いキスも公開され、四画関係となったもつれ合う恋愛模様が本格的に描かれた。この日、イ・ジェフンはユリを愛しながらもシン・セギョンに切ない眼差しを送り、酔った中でキスをした。

ジェヒョクはガヨンのデザインをアンナの名前で発表することをめぐり苦しみ、酒を飲むとガヨンを訪ねてきた。

彼は「イ・ガヨン、今日、品評会があった。父に褒められた。ごめんな」とガヨンへのすまない気持ちを表し酔った中でキスをした。切ない眼差しと心が描かれ、彼の心が少しずつガヨンに傾いていることを伺わせた。

このキスシーンはイ・ジェフンとシン・セギョンのすれ違った状況を見事に演出し、視聴者から多くの共感を得た。

シン・セギョン＆ユ・アインの温かいキス

シン・セギョンがユ・アインに温かいキスをし、彼への気持ちを表した。16日に放送された「ファッションキング」第9話で、ヨンゴルは有名ブランドのデザイナーであるマイケルの電話を受け、再び成功に向かって走り出す準備を整えた。

ヨンゴルは喜びを隠せず、ガヨンの頬を包み「ガヨン、お前、俺が金を稼いだら一番やりたいことが何か知ってるか？部屋を借りて、お前をこの工場から引っ越しさせることだ」と話した。ヨンゴルはガヨンが工場で暮らしていることを不憫に思っていた心情を表した。

このようなヨンゴルの温かい気持ちにガヨンは感動し、ヨンゴルの唇にキスをした。ヨンゴルは焦るも高まる胸の鼓動を隠すことができなかった。

ヨンゴルとガヨンのキスシーンは、社長と社員の境界を超えた2人の素直な気持ちが初めて描かれたもの。視聴者からはついにガヨンとヨンゴルがキスをし、本格的な恋愛が展開されると期待の声が上がっている。

一方、この日の放送ではアンナとの結婚を反対していたジェヒョクの母がガヨンよりはアンナがマシだと結婚を許すも、ジェヒョクは生意気な反応を見せ、感情が変わったことをアピールした。