「屋根部屋のプリンス」が犯した3つの罪とは?

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写真=SBS

笑いのポイント「朝鮮時代からきた4人の現代適応記」

“屋根部屋”と“皇太子”は、そもそも合わない組合せである。宮殿しか知らない朝鮮時代の皇太子の21世紀での屋根部屋生活。苦労と逆境が目に見えるようだが、逆にその適応の過程に面白さがある。

SBSドラマ「屋根部屋のプリンス」第2話は、300年という時空を越えてきた皇太子イ・ガク(ユチョン)と3人の腹心がパク・ハ(ハン・ジミン)の屋根部屋に居候することから始まる現代生活適応記を描いている。

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彼らが経験する日常のあらゆることが笑いのネタとなる。初めて歯磨き粉で歯磨きをしてうがいした水を飲んでしまうシーンから、1万ウォン札の世宗(セジョン)大王を見てお辞儀をする反応まで、様々なシーンでユーモアが溢れる。脚本家は、朝鮮時代から来た4人の観点から、想像を楽しんでいるように見える。

だが、時には悪意のなかったことが、現代では法律に触れる場合もある。宮殿に戻ろうとしただけなのに、朝鮮時代の4人は警察に捕まり“ホームレス4人”に転落する。

住居侵入罪(刑法第319条)

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よりによって他人の部屋に落ちた。女性一人で暮らす屋根部屋に結跏趺坐(けっかふざ)で座っている怪しい4人の男と、彼らを発見した部屋の主のうち、どちらが驚くだろうか。皇太子と彼を取り巻く3人の腹心は、彼らを追いだそうとするパク・ハに「けしからん」と怒鳴る。しかし、パク・ハには“時代劇コスプレ”をしているキチガイの青年失業者にしか見えない。

彼らを一挙に制圧したのは、鬼火より明るい都心の華やかなネオンサイン。ソウル市内を一望できる屋根部屋で、朝鮮時代の4人組はパニックに陥る。どんな試練にも屈せず強く生きるパク・ハの屋根部屋は庶民を象徴するような空間である。また、奥深い宮殿を離れ、300年後の未来にタイムスリップしてきた皇太子が生き延びて順応してゆく方法を学びながら、数々のエピソードが生まれる場所である。

業務妨害罪(刑法第314条)

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「宮殿に戻る」という皇太子の命令に、パク・ハは4人を昌徳宮(チャンドックン)に連れて行く。しかし、入場時間が終わり宮殿の前で騒ぎ立てていた彼らは警察によって追い出されてしまう。お腹が空いた皇太子は、コンビニでカップ麺を食べている女子学生を見て、店員に堂々と「腹ごしらえするものを出しなさい」と命じる。呆れた店員の「ホル…(驚いたり呆れた時に若者が使う感動詞)」という言葉に、「何をほるんだ」と言う。そして、また追い出される。

器物損壊罪(刑法第366条)および失火罪(刑法第170条)

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臨時保護者をしてくれ、食事まで出してくれるパク・ハに恩返しはおろか、4人は屋根部屋をごちゃごちゃにしてしまう。テレビで矢を射るシーンで驚いてテレビを壊し、話をする炊飯器に驚いて「邪悪なもの」を引っ張り出そうとして炊飯器まで壊してしまう。また、暖炉を倒して火事を起こす。器物損壊罪に、故意による放火ではなくても、人の財産を燃やしてしまったので、失火罪にはなる。

現代に来て犯したこの罪は、かえって4人とパク・ハの縁を固く繋ぎ止めることになる。バイトをさせてでも損害を賠償してもらうというパク・ハの迫力で、彼らはカラー・ジャージの奇妙な服装で屋根部屋生活を始める。

悪縁から始まったが、パク・ハは皇太子とって保護者のような重要な存在となる。ここに、過去から妙に続いている縁が明らかになるまで、「屋根部屋のプリンス」の楽しさは現代人になっていく皇太子の適応記から生み出されそうである。皇太子様、ファイト!現代に適応できましたら、焼酎かビール一杯でもいかがでしょうか。

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第11話~第20話 / 5枚組 / 本編639分 特典82分
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記者 : イ・ヒョンジン