俳優のイ・ビョンホンが、蝶よ花よと育てた“娘”(？)を嫁に出す。妹のイ・ウンヒの結婚式で父親の役割をしているのだ。

2月初めにクランクインした映画「王になった男」の撮影に忙しい彼だが、最近は暇さえあれば他のことをさて置いて没頭することがある。目前に迫った、妹イ・ウンヒの結婚に向けて、きめ細かな準備をしているのだ。これまでになく頻繁に家族に会って時間をすごしているという。

子役タレント出身で、1996年「ミスコリア真(グランプリ)」になって以来、KBS 1TV「愛のリクエスト」、KBS 2TV「挑戦！地球探検隊」に出演するなどの活動し、視聴者にもなじみのあるイ・ウンヒは、3月18日にソウルの「ラウム(Raum)」で1つ年上のサラリーマンと結婚式を挙げる。二人は4年間交際した末、結婚にこぎつけた。

関係者によるとイ・ビョンホンは、招待状から函(ハム)渡し(韓国伝統の結婚儀礼)、結婚式のコンセプトにいたるまで、細かなこと一つ一つに関わっている。ある知人は「(イ・ビョンホンとイ・ウンヒの)お父さんが20年くらい前に亡くなったので、イ・ビョンホンさんが実質的な大黒柱の役割を果たしてきた。そのため、妹といっても実のところ娘も同然。蝶よ花よと育てた娘を嫁がせる気持ちだろう。丁寧に気を遣っている姿に胸がぐっとくる」と話した。

イ・ウンヒの結婚相手は、広告会社に勤めるサラリーマン。イ・ビョンホンはこの花婿について、周りの人たちに自慢しているという。妹を大切にしてくれる、心遣いが嬉しい、新しい家族として心強いと絶賛が続くそうだ。

イ・ビョンホンは、芸能界でも顔の広いことで有名だ。彼がこの結婚の主催者となっているため、結婚式には同じ事務所のBHに所属している芸能人を始め、様々な分野から多くの芸能人が出席すると見られる。イ・ビョンホンは、知人たちに直接妹の結婚を知らせ、招待状も渡している。結婚式の司会は、1部は新郎の知人が、2部の披露宴ではコメディアンのチョン・ジュナが務める。

イ・ビョンホンは今年1月、旧友のマネージャーで今はBHエンターテインメントの代表を務めているソン・ソクウさんの結婚式でも自ら司会を務め、「まるで娘を嫁に出す気持ち」といい、場内を笑わせていた。それだけでなく、2月17日行われた俳優コ・スの結婚式でも司会を務めている。

親しい知人と家族を一人ずつ結婚させ、そういった面でも大きな役割を果たしている彼だが、「彼自身はいつ結婚すると思うか」との控えめな質問に、知人は「周りは一人二人と結婚しているが、彼の結婚はまだまだのような気がする。去年と今年の初めは映画『G.I.ジョー2』をアメリカで収録して、続けて『王になった男』の撮影に入るなど、仕事に打ち込んでいる」と伝えた。