「太陽を抱く月」視聴率34.5%、毎回最高記録を更新するワケは?

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写真=MBC
ドラマ「太陽を抱く月」の一人勝ち体制が続いている。

MBCの水木ドラマ「太陽を抱く月」(脚本チン・スワン、演出キム・ドフン)は2月1日の視聴率が34.5%(AGB Nielsen Media Reaserch 全国集計)まで跳ね上がるなど、先月4日にスタートしてから毎回最高視聴率を更新という「記録」を出している。

テレビ局側からは、水木ドラマの視聴率が30%を超えたことを歓迎しながらも、非常に異例だとの声が上がっている。
ある放送関係者は「競争が激しくない週末ドラマを除いて、放送3社がしのぎを削っている平日の夜10時のドラマが視聴率30%台を記録したのは、2010年のKBS『製パン王キム・タック』以来、2年ぶりのことだ。メディア環境が変わり、視聴率が人気の絶対的な尺度ではないとの認識が生じたものの、このような高い視聴率と人気はとても励みになる」と評価した。

「太陽を抱く月」のこのような人気は、ファンタジータッチの時代劇が持つ自由な想像力と、ドラマティックな展開のお陰だと言われている。
初恋を胸に秘めた純情派の王と、死を克服し巫女の姿となって王の愛に恩返しをしようとする強い女性のキャラクターは、同ドラマのドラマ的な魅力をさらに高める。

また、100%フィクションであるため、歴史的な事実という強迫から逃れた各キャラクターは巫俗や暗闘など、さらに自由な想像力のもとで作られ、ストーリーをより豊かにしている。

これに二人の愛を邪魔する権力者たちの対決、竹を割ったような性格の護衛武士、親近感あふれる宦官、第2人者の地位を巡ってさまよう王族など、多彩なキャラクターが加えられ同ドラマの魅力を高めた。

俳優への高い関心も同ドラマの人気要因となった。
同ドラマを通じて安定した演技力を披露し、立派な俳優として認められたキム・スヒョン。初恋の象徴、ハン・ガイン。憂愁を帯びた目と晴れた笑顔が共存するチョン・イルの三角関係は、「太陽を抱く月」の核心である。
ヨ・ジング、キム・ユジョン、イ・ミノなど、子役のすばらしい演技は言うまでもなくブームの始まりだった。

このような人気に支えられ、関係者からは同ドラマの延長説さえささやかれている状況である。

毎回自体最高視聴率を更新しながら2012年早々を派手に飾った「太陽を抱く月」
その人気がどこまで続くかが注目される。

記者 : チョン・ソンハ