キム・ヨンジュ「出演した作品はすべてヒットしました」

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女優キム・チョンジュ(31)が、12月28日に終了したKBS 2TV水木ドラマ「栄光のジェイン」で復讐の鍵を握るギョンジュ役を好演した。

9日に会ったキム・ヨンジュは、イメージしていたような高慢な女性ではなく、気配りのできる話好きな女性だった。これまで悪役、財閥男の恋人など、華やかな役を演じてきた彼女は、「栄光のジェイン」でイメージチェンジに成功したと評価されている。


「『栄光のジェイン』の最後のシーンを飾ったんです」

―「栄光のジェイン」の最終話は、同ドラマの最高視聴率を記録し、ハッピーエンドで幕を閉じた。意外な結末を期待していた人には、多少読めてしまう展開だったが、“復讐”をテーマに痛快な結末を期待していた人には後味の良い結末に思える。ギョンジュは、最終話でインチョルが父を殺した仇だという事実を知り、破滅に追い込んだ。恋人であったインチョルに復讐するギョンジュの気持ちは複雑だった。

キム・ヨンジュ:結末でインチョル(パク・ソンウン)が、心を改めてギョンジュとハッピーエンドという風になってくれることを願ってました。そんな恋物語を望んでいたんですが、結局インチョルが、最後まで裏切り続けたので演じている私自身も許せないと思えてきました。ギョンジュが父を殺したのはインチョルだということを知り、許せなくなったんだと思います。愛する男性を刑務所に送ったので、撮影終了後にもなんだか気分が良くありませんでした。

―これまで華麗な邸宅で財閥男の女性を演じてきたキム・ヨンジュだが、このドラマでは質素に暮らすチョン・ジョンミョンの姉ギョンジュを演じた。彼女にとっては、新鮮で特別な経験だったという。

キム・ヨンジュ:華やかな役が多かったんです。いつも大きな部屋のセットで演じてきたので、小さな家のセットでの演技は初めてだったんです。家が小さいので撮影現場がアットホームで和気あいあいとした雰囲気でした。私のカットでドラマが終了しました。それで先輩俳優の方々と監督と一人ずつ抱きしめあったのですが、3ヵ月間一緒に過ごしていて家族のように思えていたので寂しくなりました。


「悲しくても泣かないという演技は、難しいですね」

―2011年をとても忙しく過ごしたキム・ヨンジュは、女優としての役割と立場を取り戻した。キム・ヨンジュは、MBCドラマ「スカーレットレター ~裏切りの代償~」に出演し、その4ヶ月後に「栄光のジェイン」に出演した。ブランクが長かっただけに演技に対して貪欲になっていた彼女は、自身の演技に満足できないジレンマを見せていた。

キム・ヨンジュ:演じた後は、いつも心残りがあります。終了するときは、名残惜しさからもっとがんばらなくちゃと思います。ワンシーンワンシーン撮るたびにいつも思うことは、“もっと上手く演じられるのに”ということでした。役者が、自分の演技に満足できないのは皆同じだと思います。私は現場でよく先輩にアドバイスを求めるほうです。今回もチェ・ミョンギルさん、パク・ソンウンさんからたくさんアドバイスをいただきました。印象深かったシーンについては、良かったとお話してくださいましたし、目線や感情表現についてアドバイスをいただきました。今回は、周りの人からの反応が良かったんです。私のイメージに合っているし、演技もよかったと言ってもらえました。

KBS 2TV画面キャプチャー
―劇中、チョン・ジョンミョンの姉でパク・ソンウンの恋人役を熱演したキム・ヨンジュは、内に秘めた感情の演技を見せた。悲しくても泣かず、全身で悲しみを表現しなければならなかったため、苦悩も多かった。彼女にとっては、涙を流して嗚咽する演技のほうが簡単だったのかもしれない。

キム・ヨンジュ:ヨングァンとのシーンは、難しくありませんでした。愛する恋人インチョルとは、会社で事務的に対応しなければならないという演技が難しかったですね。ギョンジュは、自身の感情を表に出さないキャラクターなので父親が死んだシーンが、一番大変でした。台本に「ギョンジュだけ涙を流さず、見つめている」と書かれていたからです。悲しいのに泣いてはいけないという部分が、よく掴めなくて私の気持ちの向くままに表現してもいいのかどうか、悩みました。チェ・ミョンギルさんが「悲しくても人前で泣かない人もいる」とアドバイスしてくださって、それが力になりました。

―キム・ヨンジュは、抑制された悲しみを表現することに苦悩し、たくさんの努力を重ねた。台本を何度も読み返し、ベテラン俳優や監督にアドバイスを求めた。何度も憶えて録音機に吹き込み、スケジュールのない日も休まずに演技の練習をした。役作りのために服の着方や、メイクの仕方にまで気を配った。

このドラマは、チョン・ジョンミョン、パク・ミニョン、イ・ジャンウをはじめ、チェ・ミョンギル、ソン・チャンミンなどのベテラン演技派俳優が出演し、脇を固めていた。キム・ヨンジュは、母であり大先輩であるチェ・ミョンギルに、演技はもちろん女優としての姿勢について学んだ。


キム・ヨンジュ:チェ・ミョンギルさんは、いつも一番早く現場に来られます。現場に座って離れようとしません。必ず自分の席に座っています。その姿から女優についてもう一度振り返ることができました。チェ・ミョンギルさんは、NGを一度も出しませんでした。尊敬している方です

―ドラマを制作するにあたって一番大きな問題は、脚本だ。脚本によって、ドラマの完成度が左右される。

キム・ヨンジュ:今回のドラマは、深夜まで撮影が続いても夜通しの撮影はありませんでした。急いで撮影していると感じる時はありましたが、監督自身が寝不足でも顔には出さない方だったのでスタッフも出演者もがんばれたのだと思います。遅くまで撮影が続いたからといって文句も出ませんでした。クリスマスの時は、なんと、早めに撮影を切り上げたんですよ。


「ついにラブコメディに挑戦します」

―キム・ヨンジュは、SBS音楽バラエティ「俳優ポップスター」旧正月特集に出演する。キム・ヨンジュが歌を歌うのは、珍しい。そこでこんな質問を投げてみた。

キム・ヨンジュ:MBC音楽バラエティ「私は歌手だ」のように俳優が出演して競演を繰り広げる番組です。私は、歌が下手なので不安もありましたが、楽しかったです。何もわからないまま終わったという感じです。MBC「悲しき恋歌」でキム・ヒソンさんが歌った「LOVE」を歌ったんですが、これまで重いキャラクターばかり演じてきたので歌うのが楽しかったです。なのでバラエティにプレッシャーは感じていません。

―次回作で映画に出演するというキム・ヨンジュは、積極的に演技への意欲を表した。彼女は、これまでのイメージを脱ぎ捨てたいという意欲に満ちていた。キム・ヨンジュはラブコメディに挑戦するのだ。簡単には想像がつかないと思うが、だからこそ一層関心を集める。

キム・ヨンジュ:今後は賞も受賞したいです。真剣に演じたら感動を与えられます。次の役は、キャラクターに合わせてガラリと変身できるような役だといいです。視聴者の皆さまに“こんなイメージもあったのね”と言って貰えるようになりたいんです。私がこれまでに出演してきた作品はすべてヒットしました。映画もドラマも大ヒットしてくれたら嬉しいですね。

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「栄光のジェイン」特集ページ
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記者 : チェ・ドゥソン、写真:クァク・キョンフン