流行りの時代劇、ペースメーカーはやはり子役!

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先月放送が終了したSBS「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」に続き、現在第2話まで放送されているMBC「太陽を抱く月」が“よくできた時代劇”と評価されているが、最近の人気時代劇のペースメーカーは子役であると言っていいだろう。

ペースメーカーとは、マラソンや水泳などのスポーツ競技で優勝候補の記録を短縮するために戦略的に投入される選手のことだ。韓国で19日に公開される映画「ペースメーカー」も、マラソン競技で完走することなくエース選手のために走る金メダルの裏に隠されたヒーローの物語だ。

ペースメーカーは、スポーツ界にだけ存在するものではない。最近お茶の間を沸かせている時代劇にもこのようなペースメーカーが登場する。

ドラマの序盤に視聴者の視線を集め、視聴率を上げる牽引役を担い、役割を果たすとドラマから退場する人物。それは、最も輝く瞬間に次の走者にバトンを渡す時代劇の子役達だ。

「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」では、俳優ソン・ジュンギがハン・ソッキュの青年時代であるイ・ド役を演じ、ドラマの序盤に強烈な印象を与えた。イ・ドは世宗(セジョン)の幼名で、ソン・ジュンギはイ・ドが経験した苦痛や苦難をリアルに演じきってその後ハン・ソッキュが演じた世宗のキャラクターの定着に一役買った。

また、チャン・ヒョクの幼名・トルボク役のチェ・サンウやシン・セギョンが演じたソイ役の幼名・ダミ役のキム・ヒョンスなども、大人の俳優に負けない素晴らしい演技力とキャラクターで視聴者から反響を得た。子役の活躍は高視聴率を維持させた。トルボギとダミは、ドラマの序盤で初々しい恋愛模様や二人の人生を左右する決定的な事件を描く重要な役割を果たした。

韓国で4日から放送開始となった「太陽を抱く月」も、現在出演中の子役の活躍が目覚しい。第2話までの放送で、既に視聴率が20%に近い大ヒットとなった同ドラマをめぐって、いつもに増して子役への関心が熱い。

イ・フォン役のヨ・ジング、ヨヌ役のキム・ユジョン、ヤンミョン君役のイ・ミノ、ユン・ボギョン役のキム・ソヒョン、ソル役のソ・ジヒ、ミンファ姫役のチン・ジヒ、ホ・ヨム役のシワン(ZE:A)、ウン役のイ・ウォングンなど同ドラマの子役達は放送直後、あらゆるポータルサイトの検索ランキングで上位を占め、話題の中心となった。

特に“「太陽を抱く月」のイケメン子役TOP4”と言われているヨ・ジング、イ・ミノ、シワン、イ・ウォングンは、早くから視聴者の視線を集め、彼らがこれまで出演した作品も再び話題となっている。また、キム・ユジョンもこれまで複数の映画に出演していた姿がインターネット掲示板などで再び取り上げられ、注目を集めた。

このようにドラマ序盤の子役は様々な話題を生み、視聴率アップの牽引役を担うが、本格的なストーリーの展開が始まるとドラマから退場する。しかし、最近熱くなっている時代劇ブームの中心にはペースメーカーとも呼べる子役の大きな貢献がある。「太陽を抱く月」の子役達の活躍は第6話まで続く。

記者 : チャン・ヨンジュン