Vol.2 ― キム・ミョンミン「僕も財閥2世を演じてみたい」

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写真=ユ・ジニョン記者
俳優キム・ミョンミンというと、韓国ではリアルな演技をしっかり見せてくれる俳優の代名詞だ。

彼は、19日公開の映画「ペースメーカー」で、もの寂しく貧乏ったらしいチュ・マンホというキャラクターに完璧になりきった。先天性の疾患でマラソンランナーの夢を諦め、影の立役者であるペースメーカーとして生きるチュ・マンホの人生を表現するため、彼はもう一度魂身の力を振り絞った。

キム・ミョンミンは4日午前、ソウル三清洞(サムチョンドン)で行われたインタビューで「チュ・マンホは、神様がくれたプレゼントのようだった。シナリオを読み終わった後、涙がとめどなく流れた。チュ・マンホと僕の共通点も多かった。『これは本当に僕がやらなくちゃだめなんだ』と思った。頭の中でチュ・マンホというキャラクターが走り回っていた。その時は、この作品がどれほど大変か、まったく分かっていなかった。2回読んでみて『本当に大変だな』と気づいた。ため息ばかりついたが、『それでもやらなくちゃ』と思って結局やった」と、この作品を選んだ理由について語った。

チュ・マンホとの共通点について彼は、「たった一人で黙々と自分自身との戦いを続けながら完走する姿だ」と話した。俳優としてキャリアを積みながら一人孤独に戦ってきた人生とチュ・マンホの孤独な人生が、彼の頭の中でオーバーラップしたのだ。

そんなチュ・マンホを演じるため、キム・ミョンミンは入れ歯まではめた。紳士的なキム・ミョンミンのイメージはまるでなく、汗をだらだらかきながらひたすら走り続けるチュ・マンホは、こうして誕生した。
チュ・マンホになりきり過ぎたばっかりに「ビジュアルにもっと気をつければよかった」と冗談をいうキム・ミョンミンだが、そんな彼に「こうなるとキム・ミョンミンの財閥2世キャラも見てみたい」と告げたところ、彼は「僕もやってみたいです」と話した。

「僕が持っているものを基盤にできるだけやってみないとだめだと思います。男の魅力は必ずしも顔ではないので、声をもう少し変えて服装や行動、話し方をハイクラスに合わせたらいけるんじゃないかと思います」

キム・ミョンミンは、韓国ドラマでは欠かすことのできない“財閥2世”までも演じる気でいる。期待せずにいられない。

財閥2世ではないが、キム・ミョンミンのハイクラスな変身は、近々お目にかかれるだろう。彼は、ヒョンビン、ハ・ジウォン主演の大ヒットドラマ「シークレット・ガーデン」を執筆した脚本家キム・ウンスクの次回作「紳士の品格」の主人公として名前が上っている。

キム・ミョンミンの所属事務所関係者は、「現在、撮影中の映画『ハリガネムシ』の撮影が、3月に終わる予定だ。当初、『紳士の品格』の撮影スケジュールと重なって調整は難しいと考えられていたが、ドラマの撮影スケジュールが先延ばしとなり、出演可能な兆しが見えてきた」と前向きな立場を明らかにした。

写真提供=シナジー

記者 : ペ・ソニョン