2012年、地上波3社のドラマで先に笑うのは?

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昨年、ドラマはSBSの年だったと言っても過言ではないほど、視聴者から贔屓された。SBSは「シークレットガーデン」と「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」(以下「根の深い木」)でスタートとフィニッシュを華麗に飾り、“始めよければ終わりよし”という言葉を証明して見せた。今年はどのテレビ局のドラマが真っ先に笑うのか、誰が先に視聴者を虜にするか、見てみよう。

◆ 月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」の優勢の中、「サラリーマン楚漢志」が反撃

「根の深い木」の放送が終わった今、地上波の月火ドラマ1位は断然、KBS 2TV「ブレイン 愛と野望」(ユン・ギョンア脚本、ユ・ヒョンギ演出)だ。シン・ハギュン、チョン・ジニョンなど、俳優たちの素晴らしい演技が見られる「ブレイン 愛と野望」は、月火ドラマ枠をリードしている。

月火ドラマ枠で視聴率が最下位だったMBC「光と影」(チェ・ワンギュ脚本、イ・ジュファン演出)も、「根の深い木」の放送終了後、視聴率が上昇している。ショービジネスというユニークな題材と、中高年に懐かしさを感じさせる1970年代という時代背景、アン・ジェウク、チョン・グァンリョルなど俳優たちの演技が輝き、「ブレイン 愛と野望」の王座を狙っている。

2日から放送が始まる「サラリーマン楚漢志」(チャン・ヨンチョル脚本、ユ・インシク演出)は月火ドラマ競争に遅れて参戦し、序盤は苦戦が予想されるが、決して無視はできない作品だ。底力ある「ジャイアント」の脚本家や監督、俳優たちが意気投合しているためだ。平凡なサラリーマンたちの仕事や恋、情熱や成功を題材にした、平凡なストーリーを「ジャイアント」チームがどのように描くかにも関心が集まっている。

◆ 水木ドラマ「乱暴なロマンス」「太陽を抱く月」角逐

新年の水木ドラマ枠は予測不可能なほどの激戦となるだろう。今月4日から同時に放送が始まるためだ。スタート直後はキャスティングが大きな影響を及ぼすと見られるが、その後、ストーリーと作品性、俳優の組み合わせなどによって第3~4話あたりから明暗が分かれる見込みだ。

KBS「乱暴なロマンス」は「女の香り」で活動を再開したイ・ドンウクと、昨年KBS 2TV「ポセイドン」では苦杯を飲んだものの、映画ではじける魅力を見せ愛された女優のイ・シヨンが共演する。特に、「恋愛時代」のパク・ヨンソン作家と「噂のチル姫」のペ・ギョンスプロデューサーがタッグを組むことで、期待が寄せられている。

MBC「太陽を抱く月」は多くの関係者たちが「無条件でいける」と口をそろえるほと、今年の“テバク(大当たり)”作品として取り上げられている。美女タレントのハン・ガイン、「ドリームハイ」でトップスターへの仲間入りを果たした子役出身のキム・スヒョン、tvN 「美男ラーメン店」でラブコメディの皇太子となったチョン・イルなど、豪華なキャスティングが心強い。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」のチョン・ウンゴル作家の小説を原作に、「京城スキャンダル」で好評を得たチン・スワン作家と「ロイヤルファミリー」のキム・ドフンプロデューサーがタグを組み、名作ドラマの誕生を予感させる。

ク・へソンとチ・ジニが主演をつとめるSBSの「お願い、キャプテン」(チョン・ナミョン脚本、チュ・ドンミン演出)は熱血でやる気いっぱいの副操縦士がパイロットに成長していく物語を描いた航空ドラマ。「乱暴なロマンス」と「太陽を抱く月」に比べると、あまり知名度はないが、ダークホースとなる可能性もあり、関心が高まる。

あるドラマ関係者は「どんなにキャスティングが豪華で、スケールが大きい作品でも、ドラマの勝敗はフタを開けるまで、絶対わからない。『太陽を抱く月』も、皆が上手くいくと言っているが、ハン・ガインとキム・スヒョンの恋愛ドラマが、どれだけ視聴者の関心を得られるかは、誰にもわからない」と指摘した。

記者 : イ・ウイン