“歌謡大災難”になった「2011 MBC歌謡大祭典」

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上からU-KISS、MBLAQ、シン・ムニ、2PM 写真=MBC放送場面キャプチャー
昨月12月31日、京畿道(キョンギド)・光明(クァンミョン)の光明スピドムと一山(イルサン)MBCドリームセンターで「2011 MBC歌謡大祭典」が生放送された。しかし、約4時間の間行われた放送では、音響事故が相次ぎ、グダグダな進行で歌手たちのステージが台なしになり、露出事故になりそうな瞬間まであるという、修羅場のような状態だった。

最初の放送事故はU-KISSのステージで起きた。

光明スピドムにいたMCらの紹介で、MBCドリームセンターで待機していたU-KISSに映像が切り替わったが、ステージ上のU-KISSメンバーにはそれが伝わっていなかった。U-KISSはいきなり「0330」が流れ出すとあたふたし、ステージが始まっていることにも気付かず、戸惑いの表情でお互いを見つめた。

少し遅れて自分たちが映っていることに気付いたU-KISSは急いで歌い始めたが、すでに視聴者へU-KISSの戸惑う姿が晒された後だった。

MBLAQ(エムブラック)のステージはさらにひどかった。

MBLAQは歌の前にスンホのピアノ演奏に合わせてイ・ジュンが女性ダンサーとダンスを披露した。しかし、ダンス中に女性ダンサーの上着を固定していた首のひもが解け、少し間違えば女性ダンサーの上半身が生放送中に露出されるところだった。幸いにも女性ダンサーはずり落ちてしまう衣装を慌てて片手で押さえながらダンスを終えたため、最悪の瞬間を避けることができた。

しかし、MBLAQの不幸はそれでは終わらなかった。MBLAQのメンバーらがステージに上がり「モナリザ」を歌い始めたが、メンバーの声と流れる曲のタイミングが合わず、マイクもきちんと動いていなかった。カメラに映されたメンバーの表情には慌てた様子がはっきりと見えた。めちゃくちゃな音響は「モナリザ」を輪唱のように聞かせる最悪の状況を演出した。この状況の中でずっと踊り続けるMBLAQのメンバーが可哀想なぐらいだった。

さらに、声楽家シン・ムニの特別公演の時にも、また露出事故に繋がりそうな状況になった。歌っていたシン・ムニは特殊装置によって上空に徐々に上がり、シン・ムニのロングスカートのすそがステージに垂らされていた。しかし、スカートのすそがどこかに引っ掛かったのか、シン・ムニが上空へ上り続ける内に、スカートのすそがぴんと引っ張られ、驚いたシン・ムニはスカートが脱げてしまわないように必死でスカートを握り締めた。今回も幸いなことに、引っ張られた部分がスカートから取り外され、露出事故はなんとか免れた。

また、SHINeeのステージでは、全ての曲を歌い終えた後のリリース予告で、スタッフが間違ってSHINeeのパフォーマンスではなく次の歌手を紹介する映像を流し、ファンの激怒する声が寄せられた。ここまでくると、Wonder Girlsが「美人」を歌う際に一部マイクの音が出なかった程度なら、事故にも入らないぐらいだ。

そして「2011 MBC歌謡大祭典」最大の惨事が2PMのステージで起きた。2PMは「Hands up」「Back to you」の2曲を歌い、彼らのステージが始まる瞬間「2011 MBC歌謡大祭典」スタッフは観客の間に大きなボールをいつくか浮かべておいた。しかし、このボールが問題だった。大きなボールは観客の手を経て移動し、最終的に2PMのステージの前に集まってしまったのだ。2PMのパフォーマンスは数個のボールに覆われてしっかりと見れなくなり、ボールが画面いっぱいになるというあり得ない瞬間もあった。

そのため、2PMのメンバーも、放送が終わった後に自分たちのTwitterへ「2012年は皆さんが主人公(主人公の“公”は韓国語でボールを意味するコンと同じ発音)^^今日、本当に私たちが誠意を尽くしたステージ、皆ボールをよく見ましたよね?」「新年には皆さんが主人~~“公”!今日も“公”~演のために頑張りました^^」「主人“公”~」「皆さん!新年ボールたくさんもらってください!2ボール(0)12年にも成功しましょう!」と、“ボール”(韓国語でコン)を強調した文を載せ、今回のMBC歌謡大祭典のステージを皮肉った。

結局「2011 MBC歌謡大祭典」は最初から最後まで放送事故であふれた歴代最悪の年末ステージとなってしまった。

毎年12月末になると地上波3社の年末歌謡番組に出演しなければならない歌手たちは、各番組で違うステージを披露するためにきついスケジュールの中でも練習に練習を重ねる。しかし、歌手たちの大変な努力が、放送局の怠慢な準備によって一瞬で水の泡になり、非常に残念だ。

記者 : イ・スンロク、翻訳 : イム・ユリ