俳優イ・ギウにとって、tvN「美男ラーメン店」は除隊後初の復帰作であった。そのため、慎重に選んだ作品だ。

彼は最近インタビューで、「除隊後にオファーが入った作品から『美男ラーメン店』を選んだ時は、こんなにいい結果が出るなんて思いもよらなかったです。とても嬉しい一方、いい演技ができていたのか振り返ってしまいますね」という感想を述べた。

イ・ギウが「美男ラーメン店」を選んだのは、チョン・ジョンファプロデューサーへ熱い信頼を寄せていたからだ。「私のことをよく分かっているプロデューサーなので、軍隊生活でカチカチに固まってしまった体と心をほぐしてくれるのではないかと思いました。おかげで現場でも気兼ねなく撮影できた作品でした」

彼が演じたシェフのカンヒョクは、ヤン・ウンビ(イ・チョンア)を妻と呼び、その周りをつきまとう チャ・チス(チョン・イル)を警戒するキャラクターだ。ロマンチック・コメディの中では三角関係の主人公であり、ふてぶてしいおじさんだ。

最後の撮影を終えたイ・ギウは、「カッコよく去りたかったです。三角関係となるとひとりが犠牲になってしまいますから」と言いながら、彼が望むエンディングについてこう語った。

三角関係で犠牲になってしまったカンヒョクだったが、イ・ギウは今回の役を通して久々に恋愛をしたような気持ちになったという。「女性に対して行動に移して、求めて、聞き返すような、そんなことを久々にしたせいか気持ちがとても暖かくなりました。この気持ちが叶っても、そうでなくても、誰かに尽くすことで自分の心が和んだんですね。ラーメンの話よりも、登場人物の気持ちが交錯する話が多かったからだと思います」

撮影を終えたイ・ギウはしばらく休養を取り、兄や甥っ子と旅行に行く予定だ。次回作はロマンチック・コメディをもう一度撮りたいと思っているが、すべては来年1月以降に引き延ばされた。

「甥っ子がとても可愛いんです。兄が結婚して甥っ子が生まれたら、本当に良い叔父になろうと決めてたんです。でも、甥っ子が生まれてからすぐ軍隊に行ってしまったので、ようやく可愛がることができるようになりました。兄や甥っ子と旅行に行って沢山遊んであげるつもりです。次の役も自由でもっとリラックスできる役を演じたいと思います。かっこつけて肩肘を張るような役を演じる時期ではないんじゃないかと思います」

次回作では「美男ラーメン店」で叶えることのできなかった恋が結ばれるかが期待される。

「美男ラーメン店」は20日に16話で最終回を迎えた。