最近のドラマはなぜ“シャワーシーン祭り”なのか?

TVREPORT |

ドラマの第1話、第2話に必ずと言って良いほど頻繁に登場するのが割れた腹筋を誇る男性俳優のシャワーシーンだ。

5日、JTBCの月火ドラマ「パダムパダム…彼と彼女の心臓拍動音」はチョン・ウソンとキム・ボムのシャワーシーンの撮影現場の写真を解禁した。二人は割れた腹筋に弾力のある大胸筋を見せつけ、女心を掴んだ。キム・ボムは同ドラマの露出シーンのために11kgを減量したという。

“モムチャン”といわれる素晴らしい体型の男性俳優の露出シーンは常に話題の的となる。彼らが脱ぐと主なポータルサイトの検索ランキング上位に上がるのはもちろん、地下鉄やバスで「昨日見た?」などと話の種になる。チョン・ウソン、キム・ボム以外にも、SBSの「女の香り」でイ・ドンウクがシャワーシーンと海辺での水泳シーンで注目を集めた。

当時イ・ドンウクは4㎏を減量、割れた腹筋を披露し、女性視聴者にサービスをした。露出にプレッシャーを感じたというイ・ドンウクは「シャワーシーンが終わってすぐ蔘鷄湯(サムゲタン)を食べに行った」と話し、笑いを誘った。

MBCの「千回の口づけ」では“年上キラー”チ・ヒョヌもシャワーシーンを披露。10月8日の放送でチ・ヒョヌは相手役のソ・ヨンヒが愛を受け止めてくれないと、涙のシャワーシーンを演じ、年上女性ファンの涙を誘った。

男性グループ・神話のエリックもKBS 2TVの「スパイ明月」で水泳シーンとシャワーシーンを相次いで演じ、“美形腹筋”を披露した。このような“モムチャン”スター以外にも「私も花」のユン・シユン、「愛情万々歳』のイ・テソンも魅惑のボディラインでシャワーシーンを演じた。

一方ではコミカルな腹筋の公開もあった。SBS「新妓生伝」のチョン・ジフは割れた腹筋を公開するもペク・オクタムが腹筋の上で洗濯をするという荒唐無稽な展開となった。しかしチョン・ジフの場合はイ・チャンウの上半身露出シーンよりはマシな方だろう。イ・チャンウはKBS 2TV「栄光のジェイン」で絞られた上半身を見せ、シャワーシーンを演じたが、編集でカットされるという屈辱を味わった。

テレビ局がドラマの序盤で男性主人公を脱がせ、シャワーシーンを入れる理由はなんだろうか。それはチャンネルの選択権を握っている20~30代女性を確保するためのテレビ局の苦肉の策であり、一種のファンサービスであるという解釈がほとんどだ。女性視聴者の注目を集めるには男性俳優のシャワーシーンほど効果的なものはないという。

ある放送関係者は「最近はドラマの男性主人公にキャスティングされると、最初から上半身の露出シーンを想定して、上半身の筋肉を鍛えている」「テレビ局は序盤でブームを起こすために活用できるし、タレントも自己管理に徹底したイメージが定着されるので互いにメリットがある」と話した。
あるベテランマネージャーは「視聴率が下落傾向に転じると、主人公のシャワーシーンやキスシーンを入れるのがドラマの鉄則」「しかし、構成力のない台本ならいくら刺激的な場面を演出しても、ネットで一時的に話題になるだけで、結局は視聴者から好まれないだろう」と指摘した。

記者 : クォン・ヒョクギ