“韓国で活動中の日本人”ユキカ、日本で初単独ショーケースを開催!「韓国語は2週間でまる暗記しました」

Kstyle |

2016年に日本のアイドルマスターを実写化した韓国ドラマ「アイドルマスター.KR」のオーディションに合格。Real Girls Projectのメンバーとしてデビューし、今年2月には韓国でソロデビューも果たしたユキカ。Kstyleでは、初のジャパンショーケースを開催する直前のライブハウスにてインタビュー取材を敢行。母国での初ステージに緊張しつつも、率直な心境を語ってくれた。

【プレゼント】ユキカ直筆サイン入りポラを2名様に!応募はTwitterをフォロー&ツイート

【PHOTO】“韓国で活動中の日本人”ユキカ、KCONに初出演!「もっと韓国でがんばって、日本にもたくさん来たい」

――今日の「YUKIKA First Japan Showcase -NEON-」にあたって、どんな準備をしましたか? 今のお気持ちをお聞かせください。

ユキカ:日本でのショーケースなので、日本の曲のカバーを準備しました。私が今やっている音楽のコンセプトがシティポップなので、以前から好きな曲の中でコンセプトに合うものを選びました。ソロデビューしてから日本に向けた発信がなにもない状態で、このように突然ショーケースを開催することになって、うれしくもあり、ちょっと不安な気持ちもあります。

――5月に行われるKCON Japanコンベンションにも出演が決まりましたね。

ユキカ:KCONは以前から出てみたかったので、たくさんの先輩の方々とK-POPの有名なイベントに出られることになって、とても光栄です。

――今日、ご両親やご友人などもいらっしゃいますか?

ユキカ:両親が見に行きたいと言っていましたが、家族が来るともっと緊張しちゃうから「私の目に入らないように、KCONの時とか、もっと広い会場でやる時に来て」って言いました(笑)。友人は何人か来てくれるみたいです。私がひとりでステージに立つ姿を見たことがないから、すごく期待してくれて、韓国の音楽番組なんかもチェックしてくれたようです。

――韓国ではソロデビュー曲「NEON」で活動しましたが、寂しくなかったですか?

ユキカ:寂しい部分もありますが、長所もありました。寂しいのは音楽番組のエンディングで全アーティストがステージに立つ時。グループのアイドルの方はみんな明るく手を振ったりしていますが、私はいつも1人で後ろのほうにポツンと立っていました(笑)。話しかけてくださる方もいるんですけど、人見知りなので、挨拶だけして、あとは影のようにふるまっていました(笑)。練習の時もひとりだから、すごく寂しいんですけど、その分スタッフの方々と親しくなりましたね。良い点は楽屋で待機している時、1人だと集中力が高まるということと、自分が好きなごはんを食べられることです(笑)。

――活動中の思い出は?

ユキカ:イヤモニの先のスポンジの部分がよく取れてしまったことです。なぜか、いつも生放送の直前になくなって、慌ててテープで止めてステージにあがって、すごく焦りました。なんで取れちゃうんでしょうかね(笑)。

――最近、韓国で活躍する日本人のアイドルの方も増えていますが、活動を通じて仲良くなった人は?

ユキカ: NATUREのハルさんが以前から私のことを知ってくださっていたみたいで、音楽番組のエンディングで話しかけてくれて、連絡先を交換しました。韓国に戻ったら一緒にお茶したいです。公園少女のミヤさんも、私のことを知ってくださっていたのか、日本語で「お疲れ様です」って声をかけてくださいましたが、人見知りだから「あ、ありがとうございます」だけしか言えずに終わってしまいました(笑)。


韓国活動のきっかけは?

――MV撮影でのエピソードをお聞かせください。

ユキカ:シティポップが以前から好きで、いつか挑戦してみたいと思っていたのですが、MVのレトロな感じが、私の好みに合っていて、とても気に入っています。Real Girls ProjectでMVを撮った時は、緊張して間違えたりもしたのですが、今回は1人だからなのか集中できて、そんなに緊張もせずにスムーズに撮影ができました。

――「NEON」を活動曲にした理由は?

ユキカ:シティポップといえば、ちょっと昔のバブル時代の都会をイメージした曲ですが、そういった曲のMVには必ず都会のネオンが出てきますよね。シティポップを象徴するものがネオンじゃないかと思って「NEON」で活動することになりました。

――韓国と日本のネオンで違いを感じることはありますか?

ユキカ:私はソウルに住んでいるので、東京もソウルも都会だから大きな違いはないですが、韓国のネオンは漢江と高速道路から見る景色のイメージ。日本のネオンは新宿とか渋谷の高いビル、たくさんお店の看板とかが思い浮びます。

――韓国活動をしようと思ったきっかけは?

ユキカ:「アイドルマスター.KR」の原作となったアニメやゲームのファンだったことと、韓国に興味があったので、オーディションを受けることになりました。韓国の化粧品が好きで韓国旅行にも何度か行っていましたし、小さい頃からBoA先輩や少女時代先輩、KARA先輩のファンだったんです。

――以前、どこかのインタビューでBoAさんがロールモデルと話していましたが、目標にしているアーティストはいますか?

ユキカ:ソロ歌手のCHEEZE先輩とRocoberry先輩です。寝る前に聞くのにぴったりな、ライトな音楽がとても好きです。

――異国に住んで活動することに不安はなかったですか?

ユキカ:好奇心が旺盛で、後先を考えずに行動するタイプなので、不安はまったくなかったです。むしろ楽しそうって思いました(笑)。適応能力があるみたいで、ホームシックにもかからなくて、韓国の友人からも「ジャングルででも、どこでも生きていけそうだね」って言われました(笑)。最初は韓国語があまり話せなかったので、思っていることを細かく伝えられないことに少しストレスを受けましたが、韓国料理も好きだし、韓国人の方の気質も好きなので、自分には合ってるのだと思います。芸能生活をしていると大変なことはありますが、それでも楽しいことのほうが多いです。

――特に好きな韓国料理は?

ユキカ:コプチャン(牛の小腸の焼き肉)です。

――シブいですね(笑)。

ユキカ:タッパル(鶏足の激辛炒め)とか、結構そういう感じのものが好きです(笑)。

――韓国と日本の芸能界の違いは感じますか?

ユキカ:日本では比較的、あらかじめ決められたタイムテーブル通りに進んで、撮影が長引いても、そこまで遅くなるってことはないと思うのですが、韓国ではドラマの撮影を夜中までやったり、台本が直前に出たりとかするみたいです。私自身はまだそんな経験をしたことはないですが……。

――メイクの違いなどはいかがですか?

ユキカ:日本で活動していた時は、そんなにバッチリメイクはしなかったんです。アイメイクをするとむしろ目が小さく見えるような気がして、ベースメイクとリップだけといった感じだったのですが、韓国でプロの方にメイクしてもらったら全然違うので驚きました(笑)。日本の芸能人の方はナチュラルメイクが多いですが、韓国では流行を取り入れたり、ファッションモデルみたいなメイクをするなと思いました。今日は私も公演用にハデめに濃いメイクをしていただきました。


「韓国語は2週間でまる暗記しました」

――韓国語がとてもお上手ですが、どうやって勉強しましたか?韓国語を学ぶ人に勉強法のアドバイスをお願いします。

ユキカ:韓流ブームの頃にちょっと読み書きを勉強したりとか、修学旅行で韓国に行った時に買ってきた化粧品の説明書を翻訳機にかけたりとかして、簡単な韓国語は知っていたのですが、「アイドルマスター.KR」のオーディションに行く前に初級・中級韓国語単語集600みたいな本を2週間でまる暗記しました。日本と韓国は言葉が似ているから、結構それで会話ができました。

――2週間でまる暗記、すごいですね。

ユキカ:ドラマを撮るので台本も理解しないといけないし、演技のレッスンもオール韓国語だし、私生活の面で助けてくれる人がいなくて自分でなんでも解決しなくてはいけなかったのも、自分を追い込めたんだと思います。両親や日本の友達と連絡をとらず、日本語のテレビ、ネットを一切見ないようにしていた時もありました。

――メンバーとは、どんな風に会話していましたか?

ユキカ:メンバーの中に日本語が上手なソリちゃんがいたので、最初の頃は助けてもらいましたが、途中からはソリちゃんもわざと日本語を話さないようにしてくれて、1ヶ月くらいで普通にコミュニケーションがとれるようになりました。でも、もちろんまだまだですが……。自分をある程度、追い込むことが上達するコツだと思います。

――モデル、声優、アイドル、ソロアーティストとたくさんの顔を持っていますが、それぞれのお仕事についてどのようなことを感じていますか?

ユキカ:小中学生の頃って、みんなティーン向けのファッション雑誌を見るじゃないですか。私も雑誌を見てモデルに憧れて、自分もやりたいと思うようになりました。芸能界に入りたい、演技をしたいとかではなく、「ニコラ」のモデルになりたいっていう気持ちだけで始めたんですけど、芸能事務所に入るとオーディションをたくさん受けることになって、いろんなお仕事をさせていただきました。でも声優も、モデルも、歌手も、演じるといったことでは同じではないかと思います。モデルで始まって、今は演技に一番興味を持っていますが、すべての仕事をお芝居している感覚で楽しみながらやっています。

――先ほど「アイドルマスター」のファンだと話していましたが、ゲームやアニメもお好きなんですか?

ユキカ:小さい頃からマンガが好きでしたが、中高生の頃はゲームのことしか頭にないくらい好きで、アニヲタでした(笑)。カラオケに行ってもアニメソングしか歌わなかったです。

――ドラマ「アイドルマスター.KR」の撮影や、Real Girls Projectの活動で印象に残っていることは?

ユキカ:あまりにも慌ただしくて、メンバーたちと「私たちそんなに有名じゃないのに、スケジュールだけは少女時代先輩だね」って言っていました(笑)。実際は少女時代先輩たちのほうがお忙しいと思いますが、そんなことを言うくらい忙しかったんです。でもその分、メンバーたちとすごく仲良くなりました。忙しくても、みんなで励まし合いながら乗り越えてきたので、本当の家族みたいでした。

――メンバーとは、今でも連絡を取りあっていますか?

ユキカ:日本では仕事の友達と一緒に遊びに行くことがほとんどなかったですが、Real Girls Projectを通じてチームワークの大切さをわかった気がします。今もメンバーのトークルームがあってひんぱんに連絡を取り合っていますし、そのうちの何人かは、ほぼ毎日連絡を取っています(笑)。

――メンバーはソロ活動を見てなんといっていましたか?

ユキカ:かわいいとか、コンセプトが私に合っているとか、ほめてくれました。歌番組に出る時も「1人で寂しい」って言ったら、現場に応援にきてくれました。

――ドラマでプロデューサー役だったソンフンさんとのエピソードはありますか?

ユキカ:その当時は、まだ私が韓国語をほとんど話せなかったので、個人的にお話をしたことはないですが、ご自身の仕事を終えられた後、わざわざ私たちの練習室にいらして1人ずつ「こうしたらいいよ」って演技のアドバイスをしてくださったことがありました。

――これから韓国で、日本で、どんな活動をしていきたいですか?

ユキカ:ここ数年、韓国でずっと活動しているので、一旦韓国でもっと頑張りたいという気持ちがあります。でも、Real Girls Projectの時も日本で公演するたびに、日本のファンの方々がとても優しかったので、もっと韓国でがんばって、こうして日本にも来られる機会がたくさんできたらいいなと思います。

――では、まずは韓国で成功して、日本でも活動したいという感じですか?

ユキカ:今はそうですね。でも“韓国と日本を行ったり来たり”、“時間を行ったり来たり”というのが私のコンセプトなので、K-POPファンの方以外にも知っていただけるように頑張りたいです。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

ユキカ:これから活発な活動をして、もっと有名になれるように頑張りますので、ずっと見守ってくださったらうれしいです。

取材:安部裕子/撮影:朝岡英輔

■出演情報
「KCON 2019 JAPAN」
開催日:5月17日(金)、18日(土)、19日(日)
開催場所:幕張メッセ 国際展示場ホール(千葉県千葉市美浜区)

<会場・時間>
M COUNTDOWN:幕張メッセ 国際展示場 2~3 ホール 18:00 開場 / 19:00 開演
コンベンション:幕張メッセ 国際展示場4~6ホール 10:00 開場 / 18:00 終了(予定)

<チケット情報>
コンベンションチケット:¥ 2,900(税込)
※コンベンションチケットでは幕張メッセ 国際展示場 2~3 ホールへご入場いただけません。
発売開始:2019年4月2日(火)10:00~
受付URL:http://w.pia.jp/t/kconjapan/
お問い合わせ:DISK GARAGE TEL:050-5533-0888 (平日 12:00~19:00)

主催:CJ ENM
企画:Mnet
制作・招聘:PROMAX

■関連サイト
「KCON 2019 JAPAN」公式ホームページ:http://kconjapan.com/

記者 : Kstyle編集部