パク・ユチョン「匂いを見る少女」日本インタビュー!「撮影現場では笑いすぎてしまってNGがたくさん出てしまいました」

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歌手活動だけでなく、俳優としても数多くの人気作に出演し、アジア圏のみならず世界中のファンを魅了しているパク・ユチョンが入隊前最後に主演したドラマ「匂いを見る少女」が2月2日(火) にリリース。本作で、ユチョンは「屋根部屋のプリンス」脚本家イ・ヒミョンとの奇跡の再タッグを実現。ある事件で無痛覚症を患った警察官ムガクに扮し、ヒロイン役のシン・セギョンと抜群の相性を見せ、話題を集めた。

今回、Blu-ray&DVDのリリースを記念して、日本ファンに向けたインタビューが到着。共演者との撮影秘話や“無痛覚症”の演技について語ってくれた。

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―「匂いを見る少女」に出演が決まって、シノプシスや台本を読んだ感想はいかがでしたか?

ユチョン:ドラマを見ている人は感じないかもしれませんが、今までの作品とは違うやり方を選んで撮影しています。最初にシノプシスと台本を読んだ時、主人公ムガクに対して暗いイメージを持ちました。そのためムガクという人物が抱える過去に経験した心の痛みとコメディー的な要素が、うまくつながるか心配でした。その上、ムガクは、あらゆる感覚を失ったという設定なので、それをどうすればわかりやすく伝えられるだろうかと、かなり悩みましたし、スタート時点では心配が先に立ちましたね。

―演じたチェ・ムガクについて紹介してください。

ユチョン:彼は、若い刑事で、本来、年相応に明るい青年でした。両親を早くに亡くして、たった1人の妹と仲良く暮らしていましたが、ある日、その妹が事件に巻き込まれて亡くなってしまいます。それ以来ムガクは、感覚と笑顔を失って無愛想な性格になってしまったのですが、オ・チョリム(シン・セギョン扮) と出会うことで笑顔と感覚を徐々に取り戻していきます。そういう人物です。

―チェ・ムガクとパク・ユチョンさんとでは、性格など似ているところはありますか?

ユチョン:似ている面はあります。僕は演技する時いつも、僕自身の性格や姿を役柄に反映させるほうです。そのほうが日常的なシーンを演じる時に、より自然な感じに見えると思うからです。試行錯誤しながら撮影に臨んでいます。チョリムと出会って笑顔を取り戻すコミカルなシーンは、僕の性格を前面に押し出していかないと演技できませんでした。ムガクとしてギャグを言ってもおもしろくない気がしたので、僕本来の性格を前に出して演じています。

―シン・セギョンさんとは初共演ですが、最初に共演者だと聞いた時は、どう思いましたか? また実際に共演してみていかがでしたか?

ユチョン:シン・セギョンさんとは読み合わせの時に初めて会いました。今まで彼女が出演してきた作品を見てみると暗くて神秘的なイメージがあります。映画『青い塩』が印象に残っていて、その役のイメージが重なったんだと思います。でも実際に会ってみると、健康的で明るいし、何よりも早くに子役としてデビューしたせいか、礼儀正しくてわがままを言わないし、つらくても我慢強く耐えるところがありますね。僕としてはありがたいと思うことが多かったです。息が合って楽しいし、リアクションもいいですね。リアクションというのは、演技のリアクションじゃなく本番やリハ前の何気ない日常会話の時のです。彼女のリアクションがいいから僕も話すのが楽しくなります。そんな女性ですね。

―他にナムグン・ミンさんユン・ジンソさんが、メインキャストとして出演していますが、メインキャスト4人の演技以外のところでのエピソードはありますか?

ユチョン:撮影はとにかくとても楽しかったです。現場では、演じるキャラクターや撮影現場の雰囲気に関係なく、お互いを気遣っていましたね。ナムグン・ミンさんは、僕の話をよく聞いてくれました。撮影の時、僕が色々と意見を聞いたら、「ユチョン、こうしたほうがいい」と先輩としての立場から答えてくれるんです。ユン・ジンソさんは、これまでたくさんの映画に出演し、映画の中でのミステリアスで少し気取ったイメージがありますよね。でも実際にはよく笑うし、気楽に接することができます。エピソードといえば、先ほどの記者懇談会でも話しましたが、撮影現場ではNGが多いです。笑いすぎてしまってNGが出るんです。それは楽しいことだと思うんですね。セリフの言い間違いや徹夜続きでピリピリしてNGが出てしまう場合は、ちょっとムッとしてしまうこともありますが、笑ってしまってNGが出るのは現場の雰囲気をよくします。それは幸いなことだと思いますし、そんな仕事ができて本当によかったと思います。


「コミカルなシーンでは、今までにない僕の姿を見られます」

―シン・セギョンさんと漫才をするシーンもあって、カツラ姿でのギャグが話題になりました。噂ではNGが少なかったと聞きましたが、撮影はいかがでしたか?

ユチョン:NGは少なかったです。NGを出してはいけないシーンでした。俳優は台本のセリフを暗記して共演者と息を合わせて演じるわけですが、NGを出してしまって、何度も繰り返しセリフを言っていると、最初の新鮮な感じやインパクトがなくなってしまう時があります。特にコミカルなシーンでは新鮮さが大事なので、NGには注意しました。狙いどおりにできたようで幸いに思っています。

―ドラマのエンディングでユン・ジンソさんとのNGシーンが流れましたが、あのシーンの撮影でのエピソードはありますか?

ユチョン:あれはガラス越しだったし後ろから照明が当たると、僕から見えないんです。最初の頃は彼女も戸惑っている様子でした。リハでは控えめにしていたギャグを本番で強烈にやったら、「私が演技できるように加減して」と言われました。笑いながらの撮影でした。確かあれは朝一番で、みんな、眠くてボーッとしていましたが、ユン・ジンソさんが笑ったおかげで、現場の緊張がほぐれてうまくいったようです。

―先ほどのお話にも出てきましたが、ムガクはあらゆる感覚がありませんね。無感覚だから「ムガク」ですか?

ユチョン:そのようです。

―ドラマで、ムガクは犯人に椅子で殴られても顔色1つ変えませんが、痛みを感じない演技で、苦労したところはありますか?

ユチョン:とてもやりづらかったです。自然な演技で表現したくても、こればかりは一度も経験したことがないので、演じていても何だかしっくりこなくて不自然に感じることもありました。タイトル用の映像で格闘シーンを撮影した時も、「なるべく無表情で」と言われました。でも、それが思うようにいかないんです。かなり苦労しました。うまく乗り切れたようでよかったです。後半に入ってからはそういうシーンが少ないので、見せられる時にお見せしようと思っていました。ある程度表現できたのではないでしょうか?

―「匂いを見る少女」を通して俳優パク・ユチョンが、成長したところはありますか? あるいはやりがいを感じたところなどはありますか?

ユチョン:何よりもこの作品を通して演じる役との距離感が縮まったように思いますし、コミカルな演技や日常的なシーンにおいては、できるだけナチュラルに見えるように懸命に努力しました。まだ最終的な判断はわかりませんが、視聴者に受け入れられたようです。その点が最も満足しています。

―日本の皆さんに、ドラマの見どころとメッセージをお願いします。

ユチョン:実を言うと、僕がドラマの中で人物を演じる場合、最初から最後までの流れを考えて、つながりを出すようにしていくのですが、「匂いを見る少女」では、まるでオムニバスのようにスイッチを切り替えるようにかなりメリハリをつけて演じています。そこに注目してご覧になればおもしろいのではないでしょうか? 特にコミカルなシーンでは、今までにない僕の姿を見られるので、ご期待ください。

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記者 : Kstyle編集部