GFRIENDが“ガッジャチング”という言葉を聞いて驚いた理由は?

OSEN |

ある分野で群を抜いた才能を発揮する者、あるいは誰もが認める人々の名前に、いつからかネットユーザーたちは“ガッ(ゴッド/GOD)”という言葉をつけ始めた。まだデビューしてから1年も経たないガールズグループGFRIENDにもいつからか“ガッ”という言葉がつき始めた。もちろんプレッシャーを感じたメンバーたちは否定したが。

その理由は、昨年デビューした新人の中でも群を抜いた存在感を発揮したためだ。彼女たちの名声をはっきり気づかせてくれた印象的な場面があった。15日に開催された「第25回ソウル歌謡大賞」で新人賞の受賞者としてGFRIENDの名前が呼ばれ、彼女たちが舞台の方に歩いていく瞬間のことだった。蚕室(チャムシル)体操競技場を埋め尽くした観客が口をそろえて「今日から私たちは」を歌い始めたのだ。観客は歌詞を少しも間違えることなく、彼女たちの歌を歌っていた。この日の授賞式でこのようなテチャン(歌に沿って一緒に歌うこと)があったのはこの瞬間が唯一だった。

GFRIENDと彼女たちの楽曲が人々にどれほど愛されているかを端的に見せてくれるシーンだった。さらに希望的なのは、彼女たちが“パワー清純”という明確なコンセプトを持っており、これを支持するファンを多数獲得しているということだ。25日にニューアルバムをリリースし、2016年を切り開くGFRIENDの活躍が楽しみになる理由だ。

年が明ける前、2015年を成功裏に締めくくった時点でGFRIENDに会いたいと思った。忙しい年末スケジュールに追われ、インタビューする時間さえ足りなかったため、結局彼女たちの練習室を訪れることになった。“パワー清純ダンス”が誕生したその現場でGFRIENDと話をした。

「私たちの練習室へようこそ! 少し汚いでしょう? 実は練習室の方が家より居心地がいいんです。家や宿舎よりも長い時間を過ごす場所です。1日に16時間は練習しています。特別なスケジュールがない時は、ほとんどここで過ごしています。メンバーたちとの思い出も多い場所です」(ソウォン、イェリン)

ソウル江南(カンナム)区の裏路地にある小さなビル。地下1階にGFRIENDのオフィスがある。小さな部屋に社長室兼会議室があり、3~4人ほどのスタッフが入れるくらいの部屋がもう一つある。そしてその前に練習室がある。オフィスの中で一番大きな部屋だ。3面の壁に鏡が取り付けられているなど、一応練習室の形をしているが、大手プロダクションに比べ、劣悪な環境であることは事実だ。

「うーん……練習室にまつわるエピソードですか? 何があるかな……あ! この前天井から水が漏れて工事をしました。貧しいイメージが心配になりますが……私たちは全くそうではありません。『土のスプーン(何も持っていない庶民のこと)』とおっしゃる方もおられますが、足りないことなんか何もないし、全部揃っています。事務所の皆さんにもむしろ家族のようによく面倒を見て頂いているし、いつも和気藹々とした雰囲気です!」(ソウォン)

「私、自慢したいことがあります! この前カフェを作りました! ボーカルの部屋の間にある狭いスペースにユズ茶とカリン茶を持ってきてカフェを作りました。ハハハ……反応が良くてもう一つ作ろうかなと思っています(冗談) カフェの名前は『ユジュソンカフェ』です。一杯いかがですか」(ユジュ)

この明るくてポジティブな雰囲気。GFRIENDは舞台裏でも“パワー清純”な姿だ。この練習室でデビュー曲「ガラス玉」や「今日から私たちは」が誕生した。そして今は新しく披露する新曲のステージを準備している。

「今回はどんな曲ですかって? まだ内緒です! デビュー曲『ガラス玉』のダンスを初めて見たとき、すごく難しいと思いましたが、『今日から私たちは』を見て、ああ『ガラス玉』の方が簡単だったんだと思いました(笑) 私たちのダンスが多くの方に関心を頂いただけに、期待に応えなければならないと思って、よりよい姿をお見せするため頑張っています。今回の活動にもたくさん期待してください!」(ソウォン)

「少しだけヒントを申し上げますと! 私たちの個性はそのまま出していくつもりです」(オムジ)

カムバックを1週間後に控えたGFRIENDにファンはもちろん、業界からも関心が集まっている理由はシンプルだ。彼女たちが昨年インパクトのある活動を展開し、愛されたためだ。メンバーたちは昨年を振り返りながら感謝の気持ちを伝えた。

「色々な歌手が出演するあるコンサートでとても胸が熱くなった経験があります。他の先輩方のファンの方々だったと思いますが、皆さんが私たちの歌を歌いながらチアスティックを振ってくださったんです。本当に記憶に残る瞬間でした。私たちも成長してコンサートしてみたいと思いました」(ウナ)

2015年を振り返ってみようという提案に、GFRIENDのメンバーたちは「感謝している」という話を繰り返した。予想外の、身に余る愛だったという。

「記憶に残るシーンがとても多いのですが、新人賞を受賞した瞬間が一番記憶に残っています。MelOn Music Awardで新人賞を受賞したことは忘れられません。本当にありがたくて、もっと一生懸命にしなければならないという思いでいっぱいでした」(シンビ)

「そうそう。私もあのときを思い出します。受賞してすぐに生歌を披露しなければならない状況でした。走っていってステージを準備しなければならなかったのですが、私たちは手をつないで緊張の糸を緩めてはいけないと言ってからステージに立ちました。ステージを終え、マイクをはずして話しましたが、そのとき涙が出ました。控え室に行く途中、皆でわあわあ泣いた記憶があります。」(オムジ)

昨年GFRIENDが見せてくれた活躍を考えると、新人賞も足りない感じさえする。今も各種音楽配信チャートのTOP50に「ガラス玉」と「今日から私たちは」がランクインしていることだけを見ても十分納得がいく。そのため“ガッジャチング(ゴッド+ヨジャチング(彼女))”という言葉まで出てきたのだ。これについて尋ねると、GFRIENDのメンバーらは大きく笑った。

「ハハハハ! サイン会のとき、ファンの方々が『ガッジャチング』とおっしゃったので『ええ? カチャ(偽物)ですか?』と驚きました。最初は何とおっしゃてるのかよく分からなかったのですが、説明を聞いてみたら『ゴッド』をつけるのが流行だと言われました。私たち、そこまでじゃないのにと思いました」(オムジ)

GFRIENDは2016年、より一層精力的に活動する予定だ。25日、3rdミニアルバム「Snowflake」で活動を開始する。

「明けましておめでとうございます。今年はより良い姿をもっとたくさんお見せします。愛しています」(GFRIEND)

記者 : チョン・ジュンファ、写真 : チ・ヒョンジュン、イ・デソン