JYJ ジュンス「メンバーの入隊後、JYJの名前に泥を塗らないようにすると誓った」

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スタートはアイドルだったが、アーティストに生まれ変わった。2012年、1stアルバム「Tarantallegra」をはじめ、3年間「Incredible」「FLOWER」まで3枚のアルバムを発売したJYJのジュンス(29)はバラードナンバーからダンス、ヒップホップまで様々なジャンルの楽曲をこなし、世界中で人気を博している。韓国人男性ソロアーティストとして初めてワールドツアーを成功させ、彼が出演したミュージカルはたった数分で全席完売を記録する。それにもかかわらず、お金ではなく、夢と音楽を追う、それで信じて聴いて信じて見られる本物のアーティスト、ジュンスとインタビューを行った。

―3月、3rdフルアルバムを発売してから7ヶ月ぶりの10月、ミニアルバム「必ず昨日(Yesterday)」を発売した。多数の歌手がシングルで短い間活動する傾向があるが、毎回フルアルバムにこだわる特別な理由があるか?

ジュンス:見方によってはシングルが気楽で収益面でも利益が得られる。シングルだけ出しても法的な問題や道義的な問題はない。だが、自ら容認できなかった。フルアルバムを出すとお金も時間も何倍もかかるが、頻繁にコンサートをする歌手だから安易な気持ちで以前やったのと同じステージを見せたくはなかった。少なからぬお金でチケットを買って公演会場に来て下さった観客の方々の気持ちを裏切りたくないし、アーティストとしてその気持ちに応える方法は多様なセットリストを披露する良い公演をお見せすることだと思う。

―YDG(ヤン・ドングン)、Dynamic DuoのGAEKO、TABLO、DOK2、キルミ、Double K、Bizzyに続き、今回のアルバムではBewhY、Giriboy、Cheetahと息を合わせた。ラッパーらがフィーチャリングしたケースが特に多い。

ジュンス:個人的にラッパーたちが好きだ。アルバムに参加した方々は皆僕が好きなラッパーだ。Mnet「UNPRETTY RAP STAR」を見てCheetahのファンになったし、インディーズシーンで有名なBewhY、Giriboyも好きだ。特に、BewhYは音楽をする人として最高のラッパーだと思う。皆よく知られたラッパーではないが、誰よりラップのフローが優れた方々だ。彼らのラップを今回のアルバムを通じて聴いて頂きたかった。素敵なラッパーたちと一緒にすることができて光栄だった。アーティストごとにそれぞれ長所や目指す特徴が違うが、このようなコラボレーションを通じて音楽の幅を広げることができた。ヒップホップは僕があまりやらないジャンルだが、ラッパーたちとの作業を通じてよい相乗効果を出すことができたと思う。

―いつの間にかソロ4年目になった。これまで歩んできた道、一人で成し遂げた成果に満足しているか?

ジュンス:もちろん100%満足することはできない。だが、ステージでだけは最高だと自己催眠をかける。ステージというところが決して容易なところではないので自ら最高だと思って臨まないと僕だけでなく、観客に満足してもらうことはできない。これまでたとえ劣悪な環境だったとしても、その中で周りの方々と最善を尽くして最大の結果を出したじゃないか。そう思ってみる。一緒にしてくださっている方々にいつも感謝している。

―音楽をする過程でパートナーとの関係も重要だ。所属事務所への満足度はどれほどか?

ジュンス:C-JeSエンターテインメントは所属アーティストの意見を尊重する会社だ。コミュニケーションがうまく取れるというのがC-JeSの長所の一つだ。ソロだけでなく、JYJとして活動するときも僕がユチョン、ジェジュン兄さんと一緒に主体的なプロデューサーになり、会社は僕たちがしようとすることをサポートしてくれるエージェンシーの概念で一緒にしてくれる。もちろん僕たちもスタッフのアドバイスに耳を傾け、合意を導き出すため努力するが、重要なことは僕たちに決定権を与え、積極的に支援する会社という点だ。

-「エリザベート」「ディセンバー:終わらない歌」「ドラキュラ」「デスノート」など、大作ミュージカルに次々と出演し、ミュージカル界でしっかりした地位を構築した。観客がなぜジュンスの公演を見ると思うか?

ジュンス:それが一番ありがたい部分だが、実は理由はよく分からない。コンサートも同じだが、ミュージカルは幕が上がる約3ヶ月前からチケットが完売したかどうか、結果が出てくる。本格的に練習を始める頃チケットが完売したという話を聞くと「一体何でこれほどチケットを買って公演会場を訪れて下さるのだろうか」という思いで感謝する一方で、肩の荷が重くなって疲れる暇もなく最善を尽くすことになる。とんでもない奇跡のようなものだ。こういう感謝とプレッシャーの繰り返しが良い影響を与えているようだ。

―歌手として成功し、人々から認められている。それなら、一人の人間としてジュンスの人生も幸せか?

ジュンス:「いつも幸せなことばかり」という言葉も矛盾しているかもしれないが、それでも「僕の人生は幸せではありません」と申し上げることもできないと思う。自分の人生に感謝することを知らないのは悪いことだと聞いた。同じ年頃の同僚たちに比べて幸せな人生なのか確信できないし、人によって幸せの基準は違うだろうが、一人の人間として十分幸せな人の1人だと思う。いつも感謝する人生を生きている。

―忙しいスケジュールのせいで疲れるときもあると思う。自分だけのストレス解消法があるか?

ジュンス:この頃毎週2回ずつサッカーをやっている。しばらくサッカーをほとんどやらなかった。僕が所属している芸能人サッカーチームで団長をしているが、実は団長は名前だけという感じだった。こうしていてはいけないと思って最近また走り始めた。久しぶりに運動をすると、体力が落ちているし、ボールトラップもうまくできなかった。再び興味を持ってこの時期を乗り越え、全盛期を取り戻すため努力している。運動能力を忘れないよう明日もサッカーをするつもりだ。

―10月29日、国立ヘオルム劇場で開かれた「2015大韓民国大衆文化芸術賞授賞式」でフィナーレステージを披露し、JYJのメンバーらと共に国務総理表彰を受けた。どんな気分だったか?

ジュンス:よい賞を頂いて感激した。テレビによく出演する歌手でもないし、3人のうち2人は活動を休んでいるのに国からこういう賞を頂き、感謝した。久しぶりにメンバーらと公の場で一緒にすることができてより一層意義深かった。

―軍隊に行ったメンバー(ジェジュンは3月陸軍に、ユチョンは8月に入所し、公益勤務要員として代替服務中だ)らの近況が気になる。

ジュンス:元気によく生活している姿を見てメンバーとして胸がいっぱいで気持ちよい。2人ともそれほど上手にやれるとは思わなかった。僕が最も最後に入所することになるが、メンバーらが色々な助言をしてくれて傾聴している。ジェジュン兄さんは入隊後コレクトコールでよく電話をかけてきたが、もう慣れたのだろうか、この頃はあまりしない。

―メンバーたちと離れ離れになって寂しいだろうと思う。国防の義務を終えて再び集まったJYJはどういうふうに変わっているだろうか?

ジュンス:メンバーらと離れていて寂しいが、実は社会で一緒にいたときもグループ活動よりソロ活動をした時間が多かった。それでもメンバーらがいないだけに一人でもしっかりして一生懸命にしなければならないという気持ちが大きい。個人的なキャリアも重要だが、メンバーが席を外したとき、小さなミスなどをしてJYJの名前に泥を塗るようなことがあってはならないと誓った。再び一つになったときは30代だけが見せられる男性の魅力を披露できるのではないかと思う。いつも3人で「男は30代からだ」と催眠をかけたりする。

―ジュンスにファンはどんな意味を持つ存在なのか?

ジュンス:約束なしでアルバムを出す歌手を毎回約束でもしたかのように待って応援して下さる有難い方々だ。また、毎回コンサート会場、ミュージカル公演会場を埋め尽くし、たくさんの方々と一緒にすることができるようにして下さって心より感謝している。いつまでこういう良いことが続くか分からないが、皆様が疲れないなら僕も疲れることなく、引き続き発展する人になりたい。いつもエンジンを切らず、挑戦を迷わない歌手、ミュージカル俳優になるため努力するので、今までのようにこれからもいつも一緒にして下されば、もうそれ以上望むことはないと思う。



エディター:キム・ドゥリ、インタビュー:ファン・ヘジン、フォトグラファー:シン・チェヨン(シン・チェヨンスタジオ)、ビハインドフォトグラファー:アン・ソンフ、スタイリスト:ノ・ミヨン、ヘアー:カンホ(カンホThe Red Carpet)、メイクアップ:ムン・ジュヨン(カンホThe Red Carpet)

記者 : ファン・ヘジン