【REPORT】JYJ ジュンス4度目のアジア・ツアーが横浜から幕開け!エロさ炸裂のバーレスク・ショーでアダルトに大変身
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寒さ吹き飛ばすホットなパフォーマンス
この日の横浜の最低気温は14.8度。だが、吹き抜ける風は冷たく、体感気温はもっと低い。ジュンスもファンに対し「寒くないですか?」と気遣い、ファンが「寒い~~!」と答えると、「僕が皆さんを盛り上げて、熱くさせます」と宣言。オープニングの「Out of Control」から花火を打ち上げ、夜空に緑のカクテル光線が舞うと、ゴージャスなスペクタクル感に襲われた。続くヒップホップ・チューン「Turn it up」ではそれまで羽織っていたガウンを脱いでブラック・ジュンスにチェンジ。ダンスの振り付けには、彼の燃えたぎる魂を代弁したかのような真紅のタオルを使い、会場の熱気も上がっていく。タオルをさり気無く肩にかけただけでも絵になる男、それがジュンス! 最後はバックダンサー共々タオルを客席にプレゼントし、初っ端からファンサービスも全開だ。ジュンスの格好よさにスーツ萌え女子、狂喜!
既発表曲を中心にした序盤から一転、中盤は新曲を軸に構成。ブラックスーツ&ブラックタイでシックにキメた彼は、初お披露目の姿でファンを驚かせていく。クラシカルな時計を背景に歌った「ウサギと亀」はじっくりと歌い上げ、橙色の照明がノスタルジック・ムードを演出。「途中でお尻が揺れちゃいますけど、皆さんもノリに乗ってみたかったら、一緒にお尻を揺らしてください」と笑わせた「Midnight Show」は茶目っ気たっぷり&照れ気味なサランヘ・ポーズからスタート。女性ダンサーと共にヒップダンスを演じ、セクシーでアーバンなR&Bの世界が広がった。アツい男のバーレスク・シアター
ライブの序盤、彼は「夜になったら、アツい男になるから、みなさんもアツくさせます」と語っていた。その予告どおり、彼は次のステージで濃密なパフォーマンスを演じ、会場のボルテージをさらに上げていく。彼は未体験のエロティック・ゾーンへファンを誘ったのだ。スクリーンには「NOW HE HAVE SOME EROTIC MOMENT……」との赤の文字が浮かび、続いて、女性ダンサーのシルエットがチルアウト系サウンドにのって艶かしく舞う演出からスタート。そして黒の男性ダンサー、赤の女性ダンサーを引き連れて演じた「X Song」はスタンダールばりの禁断の世界に。「No Reason」では彼がエロスを爆発させ、巨大ダブルベッドで複数の女性ダンサーと官能的に愛を交歓。未成年NGなほどにデインジャレスな「ベッドシーン」にファンの悲鳴が止まらない! が、後半、彼の相手は上半身裸のレザーパンツな男性にシフトし、男性ダンサーが黒のセンスをアンニュイに揺らせば、ファンはみな笑いながら安堵。悲鳴と笑い、エロスとコミカルが交差するアダルトなステージはジュンス流バーレスク劇場とも形容できようか。
まさかの母子共演で演じたご当地ソング
18禁の世界に続いたのは恒例のジニータイム。ジュンスがジン(アラブ世界に信じられる妖精) になって、ファンの願いを叶えるこのコーナーに台本はない。この日はファンのリクエストで旧所属事務所のオーディション時に披露した歌やいしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」などを熱唱。後者は彼の母が歌うのを耳コピで覚えたものだ。そして客席にいた母親をステージに招くと、本家が「ブルー・ライト・ヨコハマ」をスペシャルサービス。耳コピで覚えたという彼女の歌は節回しがいしだあゆみそっくりで、ジュンスの音感の良さが母親譲りだと分かる。ジニータイムの後は再び、歌へ。新曲「Silk Road」はシタールの音色がオリエンタルな雰囲気を醸すヒップホップ・チューン。バックでは駱駝がゆっくりとした歩みを見せ、バックダンサーは80年代風ファッションで踊るなど楽しさ満点。「僕を信じて、楽に横になって、瞳を閉じてみなよ」と歌う場面では、彼がステージに寝そべりながら顎の下に両手を当てて、愛嬌を目いっぱいふりまく。そして2度目のシーンではカメラが彼の表情を捉えてスクリーン上に大写しにし、その可愛い笑顔に客席が大興奮。また「ピ」「タンギル」(ピタンギルはシルクロードの意)、「シルク」「ロード」のコール&レスポンスを会場がひとつになって楽しんでいた。
そしてアップテンポな「Incredible」ではトロッコで場内を一周し、彼はその中でもジャンプ! 情熱的な姿を見せた後、ジュンスはまたもセクシーな表情でファンをうっとりさせる。車の後部座席で愛を交わそうと歌うJYJの「Back Seat」……彼はそれをジャジーにアレンジ。バックに流れるのはハモンドオルガン風の演奏で、囁くような歌声とエレガントなアレンジがジュンスをよりセクシーに映し出していた。
ラストに選んだのは「秋という季節、そして野外会場の雰囲気にぴったりだと思う」と語った新作のタイトル曲「必ず昨日(Yesterday)」。「一緒に年を重ねていきたい、一緒に歩いていきたい」という詞がファンの胸を打ち、彼はバラード歌手としてコンサートの幕を下ろした。
アンコールではあの名曲を!
関係者に配布されたセットリストのアンコール欄には「F.L.P」と「Flower」の2曲が書かれていた。前者では彼がホイッスルを吹きまくって&踊りまくってフロアを煽り、場内もジャンプ、ジャンプ! 後者は優雅で力強い舞いと厳粛なサウンドがマッチし、まるでミュージカルのよう。本来であれば、ここまでのはずだった。が、彼はダブルアンコールを求める「キム・ジュンス!」の声におされて、再びステージへ。そしてサプライズで披露したのは、かつて所属した東方神起の「TAXI」! ファンはみな立ったまま、そして、ペンライトを振る事も忘れたまま、彼の歌にじっと聞き入る。許されない愛、実ることのない愛がテーマのこの曲はラストを飾るにはあまりに切な過ぎたかもしれない。実はこの曲、今年3月のジニータイムでリクエストされながらも、うまく歌えず、ファンのサポートで歌うことができた……そんな経緯があった。彼は半年をかけ、ファンへの思いに応えたのだった。「韓国でも6~7年間、テレビ番組に出ていません。新人アイドルもめちゃくちゃ出てきているのに、10代でファンになってくれるなんて、嬉しいし信じられない。これから、もっと小さなステージに立つことになっても、見に来てくれるファンがいれば、今もらっている皆さんからの愛をお返しできると思います」
そう話す彼の目には涙がうっすら浮かんでいた。
また、「Incredible」の曲中、銀テープが打ち上げられたのだが、それは風に流されてゆっくりと球場の外まで飛んでいき、ファンも見上げていた。銀テープが鮮やかに天高く舞う光景――それはどこまでも高く飛翔しようという彼の思いを代弁したものだった。
「昔はカリスマを目指していたんですけど、30歳からはもっと元気な男にしようと。今までのオヤジギャグや天使のジュンスも忘れずに、僕の新たなハードなイメージを少しずつ作ろうしたんですが、今日のステージはそのひとつ目でした。40歳になって何をやるかはまだ分かりませんが、みんなが望むなら天使のポーズを含め、いろんなことをお見せできるようがんばります」
優れたダンス・センス、バラードシンガーとしての高い表現力、そして見るものを一瞬にして虜にするカリスマ性に、エロスという要素を加えたこのコンサート。それは30代に突入した時の、将来の彼の姿を垣間見せるものだった。
ライター:きむ・たく
「2015 XIA 4th ASIA TOUR CONCERT IN JAPAN」
日時:
2015年10月24日(土) 15:00 開場 / 17:00 開演
2015年10月25日(日) 15:00 開場 / 17:00 開演
会場:横浜スタジアム
【SETLIST】
01. Out of Control
02. Turn it up
03. 分かっているけど
04. Rainy Eyes
05. ウサギと亀
06. Midnight Show
07. OeO
08. X Song
09. No Reason
10. Uncommitted
11. Silk Road
12. Incredible
13. 君を愛した時間に
14. Back Seat
15. 必ず昨日(Yesterday)
<ENCORE>
16. F.L.P
17. Flower
名古屋公演開催決定!
2015年11月28日(土)16:00 開場 / 17:00 開演
2015年11月29日(日)14:00 開場 / 15:00 開演
会場:名古屋 日本ガイシホール
※ファンクラブ会員先行受付は10月25日(日) よりスタート。
チケット料金:全席指定 ¥10,800(税込)
※詳しくはオフィシャルホームページをご確認ください。
「2015 XIA 4th ASIA TOUR CONCERT IN JAPAN」詳細:http://junsu-live.com/
記者 : Kstyle編集部