JYJ ジュンス、6年ぶりに視聴者の元へ…涙と共に愛と人生、痛みを歌う

OSEN |

写真=「スペース共感」放送画面キャプチャー
ついに涙を見せてしまった。6年間テレビで自身の歌を聴かせることができなかった悲運の歌手は、込み上げる感情を抑えながら愛と人生、痛みを歌った。

ジュンスは1日午前に韓国で放送されたEBS「スペース共感」で6年ぶりに視聴者の前に姿を現した。「僕は歌手ですが、6年ぶりに音楽番組でご挨拶申し上げるXIAです」と挨拶した後、彼は「本当にこのように音だけがきれいに響き渡る空間で公演してみたいと漠然と思っていたが、この番組を通じてその夢まで叶ってとても気分が良い。共感できる公演をお見せする」と感激を表した。

ジュンスが最初に披露した楽曲は、ドラマ「優しい男」のOST(劇中歌)である「愛は雪の花のように」で、それから「REACH」「11時 その程よさ」、ミュージカル「モーツァルト」の収録曲「黄金の星」と「Love Keeps Me Alive」「Butterfly」「FLOWER」などを次々と披露し、より一層成熟した歌唱力をアピールした。特に、無伴奏での歌唱が際立った「11時 その程よさ」と音楽番組への出演が不可能になり、ミュージカルを選んだ当時の心境を込めた「黄金の星」などの歌からは深い感性が感じられ、注目を浴びた。

ジュンスはこの日、6年ぶりに音楽番組に出演し、これまで感じてきたことを遠まわしに表現した。彼は「ここにおられる方々もよくご存知だと思うが、実は僕が6年間放送活動をしないながらも、『しないながらも』と言いたい。『できなくて』は悲しいから」と語り、依然として音楽番組への出演が不可能であることへの心境を表現した。

また、彼は観客のアンコールの要請に再び登場し「6年間番組に出られなかったと何度も言ったが、実は歌手として、韓国の歌手として音楽番組に出演できないことは色々と大変であることは事実だ。前は本当に何気なく、逆に出演があまりにも多くて優先順位をつけて出なかったり、キャンセルしたりしたけれど、今はそういうオファーが入らない状況で、入っても返事できない状況だ」と苦しさを表現した。

最後まで落ち着いた姿で歌とトークを続けていたジュンスは、最後のアンコール曲「上り坂」に至り、抑えていた感情が爆発した。「上り坂」を歌う前「持ちこたえてみたら今日この席に立つことになった。本当に大変だ。このステージに立つということが大変だ」と語った彼は、感情が込み上げてきたようで話し続けることができなかった。引き続き「なぜこんなに大変なのか分からないが、そのため今日はとても僕にとっては忘れられない時間だと思うし、今日、このステージに立つまで皆様と一緒に歩んできた道を歌う」と「上り坂」を歌い始めた後、感情が込み上げてきたため、しばらく歌を中止するしかなかった。

ジュンスの涙にはたくさんの意味が込められていた。6年間、音楽番組への出演ができなかった悲しみや、それにもかかわらず、変わらず支えてくれるファンへの感謝の気持ち、歌手としてのアイデンティティを守るため、毎回アルバムを出し、歯をくいしばってミュージカルステージで活躍した激動の時間まで……久しぶりに放送ステージに立つと、押し寄せてくる様々な考えを追い払うことができなかったはずだ。

一つ確認できたのは、6年の時間が作りあげた、しっかりとした実力を持った歌手ジュンスだった。ジュンスの歌唱力と技量は、聴く人に大きな感動を与える境地に至った。放送ステージに向けた切実な気持ちは歌にもそのまま込められ、一曲一曲が熱く激烈に表現された。6年間歩んできた歌手ジュンスの「上り坂」はいつ終わるのだろうか。歌手ジュンスの価値が輝いた公演だった。

記者 : チョン・ユジン