JYJ ユチョン「ジェジュン兄さんが入隊…本人は少し憂鬱みたいだけど、僕は心配していない」

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春の中心、4月にやってくる“刑事 ユチョン”。冷たいが温かく、激しいけれどイキイキしている彼の眼差しが本当の春の始まりを告げる。

1年ぶりにカメラの前の立つ。みぞおち辺りのどこかが訳もなく痛むような気分になる。数々の舞台に立ち、複数の作品で演技を披露してきたが、カメラの前に立つ時は今も緊張する。JYJ ユチョン(28)、彼がSBS新水木ドラマ「匂いを見る少女」で帰ってくる。早々に男主人公役での出演を確定し、共演するヒロインの決定を待っていた。今年、軍に入隊しなければならないため、ドラマとしてはおそらく最後の作品になりそうだ。除隊後はまた演技をして、また活動を再開するはずなので“最後”という言葉に何の意味があるのだろうか。それでもなぜか今度こそはもっと上手くやりたいという意欲で溢れている。

「匂いを見る少女」

1年近く演技を休みながら見たソル・ギョングの映画「22年目の記憶」は、ユチョンの胸を躍らせた。「ああ、本当に演技がしたい」「僕もあんな風に上手くなりたい」と考えていた末に出会ったのが今回のドラマだ。そのため、最近の関心事は「匂いを見る少女」である。ユチョンが最近一番ハマっていることについて話を聞いた。

―台本読み稽古をしたと伝えられた。良い予感はしているか。

ユチョン:予感か……。ハハ。例えば、どんな? 特に予感などはしたことがない。台本読み稽古はやっぱり楽しかった。久しぶりに会うスタッフもいて、俳優の先生方もいて。また、監督が台本読みを勉強するようにやるタイプじゃない。気楽にやっていた。いつにも増して和気藹々としていて、終わった後は飲み会もあった。ハハ。サン・オーグスティン(San Augustin)という店に初めて行ってみた。僕はプゴグッ(干しスケトウダラを煮込んだスープ)なんかと焼酎を飲むのが好きなのだけれど、タイ料理にソメク(焼酎とビールを混ぜた酒)を作って飲んだ。

―シン・セギョンとは初めて会ったのか? どうだったか?

ユチョン:ぎこちなかった。フフ。あの日はあまり話ができなかった。僕はイ・ウォンジョン先輩、チョン・チャヌ先輩、監督と集まって話していた。テーブルが違った。ちょっとだけ話はしてみたけれど、当然ぎこちない。

―1年ぶりのドラマだ。ドキドキしないか?

ユチョン:緊張している。実際、誰でも撮影に対してプレッシャーに似た怖さを抱いていると思う。僕は1年ぶりに撮影するけれど、カメラの前に立つこと自体に対する恐怖がある。アングルなど、勘を取り戻せていないみたいで……。明後日クランクインするのに、まだ役の考えも知り尽くせていないようにも思うし。

―ムガクのキャラクターは気に入っているか?

ユチョン:1次元的なキャラクターではない。すごく多様な面を持っている人で、その多様性を表現するためには、一つのしっかりとした基本(の性格)を持っていなければならないけれど、難しい。今、あれこれ入れてみて悩んでいる。むかしは愉快で、妹を愛していて、やんちゃな面があったけれど、“事件”後に生まれてしまった性格が普通ではない人物だ。いわば人格障害のような? そんなものを持つ人たちの口調や行動などを経験したことがないので、役作りが容易ではない。多面的なキャラクターといっても中心があればこそ“ムガクらしい”と言える。もちろん、これから撮影を進めて、監督と話してみれば、勘を掴むことができるだろうし、こうすればいいとイメージできると思うけれど、まだ確信はない。雑念が多くて最近はひどく敏感になっている。一人で考え込むことが多い。撮影がすぐ目の前に迫っているから。

―ビジュアルの方も考えなければならないことがありそうだが。

ユチョン:だからここ数日、体力が底をついた。ダイエットのせいで。ハハ。1週間で4kgも減量した。食べずにたくさん動いた。さらに2~3kgの減量は必要だけど……。お酒? お酒は飲んだ。つまみは食べてない。ハハ。

―ヘアスタイルや衣装など、劇中の格好についても考えているか?

ユチョン:それはスタッフが決めてくれることに……フフ。専門家だから上手くやってくれると思う。信頼している。僕は演技だけすればいい。ダイエット以外は、外見的に特に気を遣っているものはない。

―演技について悩むことが多いようだ。

ユチョン:もっと上手くやりたい。変化した姿も見せたいし……。感情表現や日常的な演技、生活の中での演技、そんなことを自然にやりたい。「親近感が沸いた!」「温かくなったな……」といった印象を与えることができればと思っている。

―もう春なのに、撮影ばかりしなければならなくなった。

ユチョン:むしろ良かったと思う。作品に入っていなければ、春でもどこかの屋台に行って焼酎を一杯飲んで終わりだったと思う。撮影だけど、正直なところ撮影する時にむしろいろんな場所をたくさん歩き回って見ることになる。

「冷蔵庫をお願い」

1年近く演技を休みながら何をしていたのだろうか。たまにある予定以外は、自分だけの時間も多かったはずだ。彼は料理番組と映画鑑賞にハマっているという。料理はテレビで見るのが好きだが、実際に作るのは苦手で、最近はソ・ユジンの夫ペク・ジョンウォンが素敵だと思っている。その他には、同じ事務所の先輩であるチェ・ミンシク、ソル・ギョングと酒を飲みながら演技の話をするのが楽しかった。

遊び心いっぱいの顔で撮影現場に現れたユチョン。見知らぬスタッフとも余裕を持って会話を導きながら撮影をリードした。突然の衣装交換や、困ったポーズの要求にも絶対に崩すことなくプロの姿を見せてくれた彼。インタビューのために近くで向かい合って座った瞬間、確信した。彼はやはり誰にも代替不可能な俳優でありアイドルの“パク・ユチョン”であるということを。
―オフの間、何をしていたか?

ユチョン:ただ家でテレビや映画を見ているくらいだった。人にもほとんど会っていない。ああ、旧正月の時にスタッフたちを家に招待して、刺し身やズワイガニ、アワビ、メウンタン(辛味スープ)を用意して食べた。以前だったら旅行をしていたかも知れない。でも今は家にいるのが楽だ。出かけるにはおしゃれもしなきゃいけないし、運転もしないといけないから、面倒だ。ハハ。しばらく前、ガソリンの値段が下がっていた時は「こんな時に車を飛ばして出かけなきゃ」とは思った。でも出かけなかった。スケジュールがない時はほとんど家にいる。

―最近よく見ているテレビ番組は?

ユチョン:JTBC「冷蔵庫をお願い」! すごく面白い。本当に最高だ。IPTV(インターネットプロトコルを利用した動画配信サービス)で映画も見るけれど、月に数十万ウォン請求された。見たことのある映画をもう一度見たり、見そこねた映画を探してみたり。ユファン(弟)を呼んで一緒に見たりもした。ハハ。

「冷蔵庫をお願い」か。最近、料理番組が人気だ。

ユチョン:そうだ。すごく楽しんで見ている。「冷蔵庫をお願い」は1話も欠かさず見た。ああ、それから「韓食バトル」も全部見た。ペク・ジョンウォンシェフが本当に素敵だと思う。ハハ。料理番組が面白い。元々、SBS「ジャングルの法則」とMBC「無限に挑戦」だけは欠かさず見ていたけれど、今は「冷蔵庫をお願い」も必ず見ている。MBC「マイ・リトル・テレビジョン」も面白い。それから、XTM「THE BUNKER」も好きだ。元々車が好きだ。以前、整備もしてみたので関心がある。

―では、自分でも料理をするのか?

ユチョン:いや! 料理はしない。フフ。ただ見ているだけでもストレスが解消される気がする。「ジャングルの法則」でも出演者の食べているシーンに注目する。料理を美味しく食べている姿を見ているだけでも楽しい。実は、料理をしてみようとキッチンに入ってキムチチャーハンを一度作ってみたけれど、ご飯が餅のようになってしまった。押しすぎたのか、おかゆみたいになっていた。それからはなるべく作らないようにしている。ラーメンくらいは作るけど。

―最近の関心事や新しい趣味があれば。

ユチョン:中国語にも興味を持つようになった。マスターしたい。ハハ。先日の中国ファンミーティングツアーの時に、中国語の歌を2曲歌った。時間が経つにつれて好奇心が湧いてくる。今回の作品が終わったら勉強してみようと思う。日常会話くらいはできるようになりたい。

―普段から連絡している仲の良い芸能人は?

ユチョン:うーん……(イ)テソン兄さん、(ハン)ジミン姉さん、(チェ)ウシク、(チョン)ソグォン兄さんくらい? 他に誰がいたっけ。あ、(オ)ジョンセさん! ほとんどドラマ「屋根部屋のプリンス」の時のメンバーだ。当時の撮影が大変だったので、かえって仲良くなった。実は頻繁に連絡を取っているわけじゃない。たまに映画の試写会に招待しあって、焼酎を飲んだりするくらいだ。

―SBS「屋根部屋のプリンス」のように作品で共演した先輩や後輩と特に仲良くしていると聞いた。映画「海にかかる霧」の時も、先輩たちと仲が良かったと聞いている。

ユチョン:どちらかと言えばそうだ。以前はうまく付き合えなかったけれど、意図的に性格を少し変えた。元々、人と親しくなるのに時間がかかって、焼酎一杯飲むのにも2年かかるくらいだった。そのせいで評判が悪くなったり、誤解を招くケースがあった。だから、いつからか自分から声をかけて冗談を言ったりして、性格を変えようと努力した。今はむしろこんな性格が自分でも楽だ。そうすることで得たものの方が多かったから。何事にもコミュニケーションが一番大事なので、互いを理解し合える関係にするのが一番いいと思う。

―チェ・ミンシク、ソル・ギョング、イ・ジョンジェなど、事務所に素晴らしい先輩俳優がたくさんいる。

ユチョン:うむ、幸せだ。昨年「22年目の記憶」を見て、ソル・ギョング兄さんの演技にすごく感動した。ソル・ギョング兄さんと一杯飲みながら「兄貴、僕も演技が上手くなりたいです」と言ったら、「本当にありがとう。ユチョンからこんな言葉をもらえるなんて嬉しい。君が僕の作品を見てそういうふうに思ってくれる事実が僕は本当にありがたい」と言ってくれた。ものすごく感動した。ハハ。父のような方がそうおっしゃってくださって感動が倍になった。あの日、朝までお酒を飲んだ記憶が……。ソル・ギョング兄さん、クァク・ドウォン兄さん、ソン・セビョク兄さん、パク・ソンウン兄さん、チェ・ミンシク兄さん……みんな酒が強い。「海にかかる霧」の試写会が終わって打ち上げパーティーをした時、先輩たちが「ユチョン、君が今年の新人賞を総なめにするぞ」と言ってくださり、気分が良かったけれど、本当に受賞できた。ありがたいことだ。

「ジェジュン兄さん、ぜひ見送りに行くよ~」

JYJのメンバーであるジェジュンが間もなく入隊する。残念ではないだろうか。先に入隊を見送る思いはどのようなものだろうか。ユチョンは意外にも(?)淡々としていてクールだった。兵役そのものより、除隊後の未来を重要視しているという。国防の義務は当然のことで、再び社会人として復帰した時を思うと、そちらの方が心配だと打ち明けた。目の前のことよりも、少し長い目で見ることを知っているその目が、ユチョンの貫禄を伺わせる。ジェジュンに続いてユチョンも今年入隊する予定だ。

―ジェジュンが31日に入隊する。気分はどうか?

ユチョン:僕も正確な日付は記事を見て知った。当事者(ジェジュン)は少し憂鬱みたいだけど、僕は心配していない。実際、僕たちが生きるこの業界(芸能界)は一般的な社会とは少し違って、しっかり適応できるかどうか少し気になることもある。それに、30代で入隊することも気になるけれど、それでもジェジュン兄さんはすごく人付き合いがいいし、人にも優しいから、うまくやって帰ってくると信じている。

―ユチョン自身も今年入隊する予定ではないか?

ユチョン:どうせ行くわけだし、どうせなら前向きに考えたほうがいいと思う。実は軍隊よりも新しいドラマの方が心配だ。予想より撮影が早く始まったので。

―当分は3人で集まるのは難しそうだ。頻繁に会っているのか?

ユチョン:正直、ジェジュン兄さん、ジュンスと3人で一緒に会うのは難しい。3人でお酒を飲んだのも、かなり昔だ。ジェジュン兄さんも「スパイ」の撮影で忙しかったし、ジュンスもアルバムを出したし、海外スケジュールが多くて会えなかった。僕は暇だったけど。ハハ。ジェジュン兄さんの入隊前にジュンスの公演が終わったら、3人でぜひ集まろうと思う。3人の関係は妙なところがある。とても近いけど、ぎこちないような? お互い大好きだけど、それぞれ活動してきたこともあって、それぞれの考えを尊重しなければいけないという意識があるように思う。

―ジェジュンの入隊前に送別会でもするのか?見送りにも行けるか?

ユチョン:ジェジュン兄さんも「スパイ」が終わったので、ジュンスの海外公演が終われば3人でぜひ一緒に集まりたい。なるべく見送りもするつもりだ。まず、僕が今「匂いを見る少女」の撮影に入るが、なるべく入隊日はスケジュールを調整してでも行きたい。

エディタ:キム・ドゥリ、インタビュー:ユン・ガイ、フォトグラファー:モク・ナジョン、ビハインドカットフォトグラファー:アン・ソンフ、スタイリスト:イム・ヘリム、ヘア:カンホ(カンホ The Red Carpet)、メイク:ムン・ジュヨン(カンホ The Red Carpet)

記者 : キム・ドゥリ