JYJ ジェジュン“常にいつ日本で活動を再開できるか分からないという緊張感を持っていた”(一問一答)

MYDAILY |

写真=C-JeSエンターテインメント
JYJのジェジュンが、ビジュアルロックで成功的なソロツアーを行っている。

ジェジュンの今回の1stアルバムのアジアツアー「2013 Kim Jae Joong 1st Album Asia Tour Concert」は11月2日と3日の2日間、ソウルCOEXで1万4000席規模で開かれた。ソウル公演のチケットは販売開始直後、チケット販売サイトINTERPARKのホームページやアプリのサーバーダウンが発生し、15分で全席完売となりその人気を実感させた。また、横浜スタジアムでの公演はソロとして2日間で計6万人の観客を動員する記録を打ち立てた。

日本現地のアーティストも埋め尽くすのは難しい横浜スタジアムで、ソロ歌手が2日連続でチケット完売となったことに現地関係者も賛辞を送った。

ジェジュンは17日午後、大阪城ホールで開かれた「2013 Kim Jae Joong 1st Album Asia Tour Concert in OSAKA」の記者懇談会で、ビジュアルロック、ソロアルバムやアジアツアーなどに対する率直な考えを語った。

以下はジェジュンとの一問一答である。

―アジアツアーが大詰めになった感想は?

ジェジュン:アジアツアーが大詰めになったが、大阪で2番目の公演を開催することになって嬉しいし、沢山の方々に来て頂いて嬉しい。寒くてこの前まではひどい風邪で心配だったけど、今日完治したようだ。昨日までは体調が悪かったのに、今日は体調も随分良くなって、惜しんでいた力を今日は思いっきり使わせて頂きたいと思う。電車でもないのに立ち見席ができるなんて不思議だと思った。室内公演なのに立ち見席ができ、前は見切り席などがあった。本当に不思議だ。一旦横浜で公演を終えた後、予定していた公演でもないのにもかかわらずとても多くの方々が僕を応援してくださったお陰で、大阪での公演が開催できたと思う。その代わりに、今日はステージのセッティングが少し変わった。衣装も所々に少しずつ変化があるので、横浜公演をご覧になった方でも、今日は新しい感じの公演を見ることができると思う。

―1stフルアルバムのコンセプトは?

ジェジュン:音楽に対して少し重みを与えたのは事実だ。初のソロアルバムなので、音楽だけではなく、耳や頭の中で考えるメッセージや、単純に音で聞いた時、聴覚的な部分と視覚的な部分までいろんな意味で満足してもらいたい欲が出た。作業の中でビジュアルが強いアルバムに仕上がったけど、今回はもっと欲を張って、個人的に音楽、ファッション、映像部分に参加した。改めて驚いたのは、周りの友達や知人にアルバムをプレゼントしたら、アルバムのジャケットだけを見たら歌が下手そうに見える。それで「君は歌が上手な子だったな」と言われた。ビジュアルが強ければ強いほど、まだそういった先入観というものが存在するんだなと思った。それでも音楽のみならず、多方面でいろんな姿をお見せしたかった欲もあり、ビジュアルロックに仕上がったと思う。

―ソロアルバムの活動はどうか?

ジェジュン:JYJの活動の時は、JYJのメンバーがいるから100%を発揮しなくても3人だからもっと大きな相乗効果が出るのはもちろんだ。メンバーが3人だから安心するというより、3人グループのバランスを取るために節制する。普通、ソロアルバムを出したり、ソロアルバムを出した後のライブを見ると「一人ではもの足りなさそう」「思ったより空きが大きくないか」と言われる。ソロ活動をしている時のように、グループ活動をする時に溢れるように見せたり、バランスを取らない行動をすると活動に支障が出る。自然にメンバーみんながバランスを取っている。

―1stアルバムのジャンルがロックである理由とは?

ジェジュン:ソロとしてロックのアルバムを出したのは久しぶりだ。しかもビジュアルロックというのはそうだ。日本の音楽がとても好きだが、日本でもソロのロックアルバムは探しにくかった。子供の頃からL'Arc〜en〜CielのHydeさんが大好きだったので、Hydeさんの影響をたくさん受けた。そしてその中にキム・ジェジュンの姿が加わって新しい音楽、新しいイメージが誕生したと思う。昔は日本語で録音して日本に流通し、活動したが、それがちょっと残念だった。今回はK-POP的な感じの曲もあるし、ヨーロッパやアメリカで好まれるポップというジャンルにロックを加えた曲もある。今回はどの国の人が聞いても、1曲や2曲は聞き慣れた感じがすると思う。日本でこのアルバムで活動していたら、歌はこの歌にするけど、歌い方が違っていたはずだ。誰が聞いても「新鮮だ」「やはり今の時代にロックは合わない」と思うような曲は作らなかったと思う。

―今年は韓流10周年だ。日本での活動を振り返ってこれまでの変化、ファンたちの反応及び今後の計画は?

ジェジュン:どの国へ行ってもスターというのは全ての人が持っている漫画や映画のヒーローやテレビドラマで見る自分だけのスター、自分が憧れていて影響を受けるような人物がいると思う。全世界でスターのイメージはそんなものだと思う。日本で活動しながら感じたのは、東方神起としてデビューすると同時に新人の頃から高い人気を得て知らなかった部分がある。日本では一歩一歩踏み出しながらスターとしての威厳を見せるよりは、家族のような雰囲気。近づけば近づくほど大勢の人が押し寄せて僕たちが近づけないほどファンが増えていた。そんな時間を過ごしてきたから、ファンたちがいくら増えてもなるべく近くでもっと温かい時間、家族のような時間を過ごしてみたいというのは毎日思っている。日本で正式に活動せずに4年ほど経った。なのにまだ公演を見にきてくださったり、アルバムを買ってくださったり、韓国に来てくださって韓国でテレビ番組、映画などを観に来てくださるのを見ると、これまでの活動が儚きものではなかった、うまくやってきたと思うし、感謝している。長い間愛されてきて、待っていてくださっただけに残りの時間はファンたちに僕らが応えられる時間ができたらいいと思っている。日本でデビューする歌手たちがたくさんいるが、スターとしての威厳も重要だが、韓国でのように近くで自分を愛してくれる人だから、ただファンとして思わずに家族のように近づき、ゆっくりと一歩一歩踏み出してより成長して欲しい。

―衰えない日本語の実力の秘訣は?

ジェジュン:日本から離れてずっと韓国にいるときは、日本語を忘れないために1年間は友達と意識して連絡を取り合っていた。友達でも、友情というのは離れていると段々連絡も取らなくなるものだ。使わずに読まないと忘れてしまうのは人間の脳なのに、いつ日本で活動を再開することができるか分からないという緊張感を持っていた。頭の中にはずっとそれが残っていた。緊張感のためではないかと思う。

―ロックを求めながらロックバンドの結成とロックフェスティバルについてどう思う?

ジェジュン:もちろんロックバンドを組むために昨年から考えていた。軍隊に行って来てからバンドを組むべきじゃないかと思う。そんな手順を踏むことは前向きに考えている。そうしなければならないと思う。もちろんロックというジャンルで活動したときの話だ。今僕と共にしているバンドと一つのチームだと思って一生懸命活動し、後に時間を置いて慎重にバンドのメンバーを抜擢して活動したい。ロックはこれからも続けていきたい。元々望んでいた音楽もロックというジャンルだった。でも、今までロックというジャンルで誰かがソロカムバックしたときに良い反応を呼び起こしたわけではないので、多少控えめになっていたところもあった。それで正統派ロックをやるべきか、それとももうちょっと大衆的なロックをやるべきか、僕はどんな姿で近づくべきか散々悩んだ。今回の1stフルアルバムは、個人的にそんなバランスが良かったと思う。ロックのマニアが好むような音楽でもないし、ロックだけで難しいサウンドではないバランスを取ってアルバムを制作した。ロックフェスティバルには本当に参加してみたい。楽しそうだ。ロックフェスティバルに行ったことはない。行ってしまえば参加したくなるから。もし参加できたら、10曲ぐらいは歌いたい。20曲もいい。ぜひ歌ってみたい。

―アジアツアーで記憶に残る瞬間と、今回日本ファンたちの反応はどうだったのか?

ジェジュン:過去に僕のファンミーティングでバンドとやったことはあるけど、ソロコンサートでライブバンドと息を合わせたのは初めてだった。面白かった。言葉は日本語でコミュニケーションすればいいが、言葉が通じないと音楽で疎通すべきだ。なのにライブだからその間に疎通できる部分がたくさんできて楽しかった。飾りがないというのが楽しかった。ソロコンサートなので、どれほど声援を送ってくださるか、果たして僕が大勢の観客をリードしていけるかなど、自分自身を試す機会となった。日本で活動したこともないのに、約6万人の観客が来てくれた。その5分の1は男性ファンだった。本当にビックリした。5人のうち1人は男性だったので驚いた。どの国へ行ってもロックというジャンルは女性よりは男性の方がもっと好きだと思う。今回のアルバムのおかげで男性ファンが増えたと思う。日本の曲は1曲を除いて残りは日本でミリアンセラーとしてとても有名な曲を選んだ。有名だから、この曲をジェジュンが歌ったらどんな感じなんだろうというのをお見せしたかった。僕ならではのカラーで選ぶとどんな感じなんだろうと気になって選んだが、よかった。あまり有名ではない曲は「化粧」だ。約40年前の曲だが、偶然インターネットを通して聞いたが、編曲して歌えばいいと思って歌ってみた。思った通りによかった。韓国で歌詞を書き直して歌ってみた。曲について説明したことはないのに、来年70歳になる母が「ジェジュン、私はあの曲が一番よかった。若き時代の自分を思い出したよ」と言ってくれた。誰が聞いてもその中に盛り込まれている思い出が濃いんだな、自分でも本当に曲をよく選んだなと思った。

―全体的なアジアツアーの評価とワールドツアーの計画は?

ジェジュン:ワールドツアーは歌手なら誰もが持っている欲だと思う。ワールドツアーを開催するというのはかなり時間がかかるが、僕たちの活動では次のステップを踏むにはワールドツアーを行う時間が長すぎると思う。欲を満たすには長すぎると思う。アジアツアーは僕は満足している。多くの方々に満足してもらった。僕だけではなく、僕の公演を見た人だけではなく、周りのスタッフの方々も皆成長したようだ。それぞれ成長したときより、皆が共に成長した時の相乗効果は客席から見たとき、言葉にできないくらいだ。呼吸も良くなったし、僕の好きな音楽のカラーを見つけた。そこで発揮できる方向性、歌うときの力を取り戻した。満足している。足りない部分があるかもしれない。あったら次のソロアルバムを発売するときにもっと成長した姿をお見せできるんじゃないかなと思う。

ジェジュンは17日と18日の2日間、大阪で1stアルバムのアジアツアー「2013 Kim Jae Joong 1st Album Asia Tour Concert in OSAKA」を開催し、来年1月に全国4都市を回る韓国でのツアーを控えている。

記者 : ホ・ソルヒ