キムジョ・グァンス&キム・スンファン、韓国初の同性結婚式を終える(総合)

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7日午後6時、ソウル清渓川(チョンゲチョン)広通橋(クァントンギョ)前ではキムジョ・グァンス監督(48)、キム・スンファンRAINBOW FACTORY代表(29)の韓国初の同性結婚式が行われた。

この日、一部のキリスト教団体の会員たちが午前から結婚式のステージ設置現場を占拠するなど、結婚式の進行を妨げた。警察が出動し、キリスト教団体を解散させ、衝突することなく事態は終わった。

しかし、問題は結婚式の途中に発生した。キムジョ・グァンス、キム・スンファン夫婦が成婚誓約を読み上げる中、ステージにある一般人が上がり、かばんの中に入っていた汚物をステージに投げた。結婚式のステージはもちろん、広通橋は汚物による悪臭でいっぱいになった。主催側がステージに上がってその人物を制し、事態は一段落した。

汚物を投げたイ氏(54、南陽州(ナムヤンジュ))は取材陣に「私の人糞と味噌を混ぜて、自ら食べてもってきた。人糞と味噌が混ざったものが同性愛の現実だ。聖書を見なさい。私の言葉が嘘なのか。私は教会からも追い出された」と声を荒げた。

主催側は汚物投げ入れと関連し、「イ氏は現在、警察に連行された状態だ。イ氏は観客席に座っていて、こっそりステージの裏に乱入したと聞いた」と説明した。

警察の関係者はTVレポートに「汚物投げ入れの場合、軽犯罪に当たるが、場合によっては傷害罪になる可能性もある。広通橋の場合、管轄があいまいな部分があるが、鐘路(チョンノ)警察署で担当する可能性が高い」と明かした。

キム・スンファン代表は「驚かなかったのか」という質問に「大丈夫。先にあの方を僕が倒した」と冗談っぽく話し、豪快に笑った。

キムジョ・グァンス、キム・スンファン夫婦はもちろん、主催側は愉快ではない騒ぎにもかかわらず、参列客を落ち着かせ、結婚式を続けた。1000人の参列客と市民は予想しなかった事態に動揺したようだったが、すぐに祝賀公演と二人の式を見守り、結婚を祝った。

キムジョ・グァンス、キム・スンファン夫婦は祝祭のコンセプトにあわせ、キム・ジエの「秘密の恋」の歌詞を変え、自ら歌と簡単な振り付けを披露し、ミュージカル形式で式を続けた。結婚式のサポーターたちのカミングアウトも続き、視線を引き付けた。

この日「キムジョ・グァンス、キム・スンファンの当然の結婚式」では、司会を務めたピョン・ヨンジュ、キム・テヨン、イ・ヘヨン監督ならびに祝賀公演を担当したシンナヌンソム(楽しい島)、A. Tempo、カンホ・ダルリム、G_Voice、IDIOTAPE、South Carnival、Huckleberry Finnなどが出席し、花を添えた。

他にもチン・ソンミ国会議員、ペク・ギワン統一問題研究所所長、シン・ドンホ詩人など社会の有力人物が出席し、キムジョ・グァンス、キム・スンファンカップルの同性結婚を祝った。

2人は今回の結婚式の祝儀を集め、シンナヌンセンターを設立し、韓国の性的少数者の人権運動のターニングポイントを作る予定だ。

キムジョ・グァンス、キム・スンファンカップルは昨年10月、映画会社RAINBOW FACTORYを設立し、クィア映画(性的マイノリティを扱った映画)を専門的に制作、輸入している。二人はソウル西大門(ソデムン)区に新居を構える計画だ。

記者 : キム・スジョン、写真 : キム・ジェチャン