「顔のないボス」チョン・ジョンミョン“ヤクザを演じるため10kgの減量…新しい姿を見せたかった”

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写真=イ・ジェハ
チョン・ジョンミョンが「ヤクザ役を演じるため体重を10kg以上減らした」と話した。

映画「顔のないボス」(監督:ソン・チャンヨン)に出演したチョン・ジョンミョンは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区で行われたインタビューでノワール映画に挑戦するようになったきっかけについて語った。

「顔のないボス」は、血も涙もない冷酷なヤクザの世界、素敵な男としてカッコいい人生を生きられるという一心で最高の座に上り詰めたが、果てしない陰謀と裏切りの中で何もかもを奪われる危機に瀕したボスのリアル感性ノワールである。

「これまでラブコメディにたくさん出演した」と語り始めたチョン・ジョンミョンは「2017年、シナリオを受けて『新しい変化に挑戦したい』と思い、このようなジャンルに出演することになった」と明らかにした。

イメージを180度変えたかった理由があったのだろうか。チョン・ジョンミョンは「俳優なら映画を通じて発展した姿をお見せしたいと思うだろう。また、当時はノワールやアクションジャンルをよく見ていた時期だったので、その影響もあった。ロングランをするためには新しい姿をお見せしなければならないと思った」と話した。

実際のヤクザを基に作ったキャラクターを演じるようになったチョン・ジョンミョンは「従来のヤクザ物に比べたら華やかなシナリオではない。大規模な暴力シーンがあったり、組織間の決闘シーンや、刃物で殺傷しあうシーンなどはなくてそれほどプレッシャーはなかった」と語った。

「韓国、香港、ハリウッドのノワール、ギャングスター映画をたくさん参考にした」というチョン・ジョンミョンは「もっと人間的な姿を見せようとした。ヤクザと言えば荒らそうだし、男の中の男で乱暴な言い方をするだろうと思われるが、そんな姿よりはむしろ会社員のような姿を見せようとした。ヤクザだからといって、体格の大きいラフなイメージよりは平凡な姿を見せてほしいという監督からの注文があったからだ」と話した。

「ヤクザを美化するのではないか」という懸念から逃れられないことも事実だ。チョン・ジョンミョンは「シナリオをずっと見ていると、人物に同化したと言うべきだろうか。僕の立場で見るしかなかったと思う。この人物を理解しなければ、作品に参加する理由がないのだから。自分なりに分析してシナリオを見ているうちに人物に入り込むようになった」と語った。

また、実際に義理堅い性格だという彼は「兄と弟のような関係が好きで、一度結んだ縁は最後まで続けるため努力する」と話した。

持ち前の丸いイメージから離れるため体重まで減らしたというチョン・ジョンミョンは「映画を撮影する前まで太っていた。監督はスリムで鋭いイメージを願っていて、そうしてこそ行動が強烈に見えると言っていた。10kg以上減らしたし、アクションスクールなどでアクションの準備もたくさんした」とこれまで傾けた努力について語った。

記者 : ペ・ヒョジュ