パク・ソジュン、ナルシストな姿から真剣な表情まで…真の魅力とは ― 「キム秘書はいったい、なぜ?」鑑賞コラム

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(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
世の視聴者が男性主人公に求めるもの。それは、ずばり“カッコよさ”に尽きる。カッコよさといっても、外見に限らず。男として、人として、ハッとさせられる瞬間があるか否かにより、そのキャラ、引いて言えば、そのドラマに、どれだけハマれるかが決まってくるのだ。

そこで、本作のイ・ヨンジュンである。泣く子も黙る財閥後継者の彼、容姿も頭脳もパーフェクト。普通に考えれば、カッコいいはずである。が……。

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恋愛願望のある秘書ミソに、「俺が恋人になってやる」と自信たっぷり提示するも、「副会長は私のタイプではない」と一蹴され、ミソに合わせてバスに乗れば、急停車でよろけ、「下半身が貧弱」と乗客にささやかれる始末。ナルシストゆえのズレた言動に思わず突っ込まずにはいられない一方、実は最初、「カッコいいとは言えない……」と思ったのも事実。

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しかし、“ロマコメキング” パク・ソジュンは裏切らない。笑えるだけ、ツッコミどころ満載なばかりがヨンジュンにあらず! ハッとさせられるポイントは、早くも第2話にやってくる。それは、ミソを秘書に採用したばかりの頃の回想シーンだ。

遡ること9年前、学歴も経験もなしで当時専務だったヨンジュンの秘書となったミソ。毎日失敗の連続で、ヨンジュンにも叱られ、思わず「秘書なんて辞めてやる!」と言い返してしまうのだが、その晩、後悔して泣きじゃくるミソのもとに届いたヨンジュンのメールが、「歯向かってきたガッツは認める。明日は5時に来い」。はい来た好きなやつ、メールだけでもカッコいいっ!

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さらに翌朝、ヨンジュンの部屋を訪ね、「精一杯頑張るので、お許しください」と頭を下げるミソに対し、「何の話だ? 予定の報告を」と、何事もなかったかのようにかわすヨンジュンの、さりげなくクールな優しさに、これよこれ!!! と、ほくそ笑むことしきり。

加えて、胸にどきーんと来るのが、やはり9年前の回想で、初めてミソがヨンジュンのネクタイを結んでやるシーン(第2話)。一生懸命にタイを結ぶミソに向けたヨンジュンの表情、眼差しがあまりにも良くて、彼がミソに恋に落ちた決定打はこの瞬間だと推測してしまうほど。

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一方で、せめてタイだけは上手く結べるようになろうと一生懸命練習し、9年後には、スケジュールから体調まですべてを把握し、どんな状況にも即座に対応できるような敏腕秘書となったミソも素敵で。なにより、普通ならただのドキドキシーンで済まされがちな“ネクタイ結び&直しシーン”も、9年間、2人が築いてきた関係性が凝縮されており、巧妙な心理描写になっている点も見逃せない。

そんなわけで、学歴も経験もないミソをわざわざ採用し、表向きは厳しく、裏では彼女のためを思い、秘書としての力を育て伸ばしていたヨンジュン。この後も過去の回想が挟み込まれるたび、誰にも見せることのなかった“陰でのミソへの配慮”に、唸り、ときめき、「なぜその部分を彼女に見せない? いや見せないからいいのか……」などと自己完結したりして。

タイトルの「キム秘書はいったい、なぜ?」はヨンジュン目線から、「なぜ彼女は辞めると言い出したのか?」を問うものになっているが、本当の意味でのストーリーの核は、「(ヨンジュンは)キム秘書“を”いったい、なぜ?」にあるわけだ。

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ヨンジュンは、なぜキム秘書を採用したのか? なぜキム秘書を辞めさせたくないのか? そのことに、彼自身が気づき、目覚め、変わっていく姿に、心踊るのだ。

実際、優れた人材が応募してきたなかで、学歴も経験もないミソを秘書に採用したのはなぜかと訊かれたヨンジュンが、ただ「キム・ミソだったから」と答えるシーンがある。パク・ソジュン自身がもっとも印象に残るシーンとしてあげていたのも、まさにこの場面、この台詞だった。

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彼のコメディセンスがいかんなく発揮されたナルシストシーンもいいが、やはり男なら深み、そして重み! ときおり見せるヨンジュンの真剣で切なげな表情、本当の心が浮かび上がるような繊細な表現に彼の真の魅力があり、惹きつけられるのだ。

もうひとつ、爆笑だけではない、実は深イイ、エピソードがある。それは第5話、ミソを怒らせたヨンジュンが、彼女に謝るにはどうしたらいいか友人パク社長に訊ねるシーンだ。

パク社長「ただ、“ごめん”と謝ればいい」
ヨンジュン「初めての言葉は上手く言えない。“ごめん”は言ったことがない」
パク社長「このままなら相手を失うぞ」

この一言で意を決したヨンジュンは、生まれてこのかた、誰にも一度も言ったことのない「ごめん」という言葉をついに口にするのだ。

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そして、「ごめん」を言えたことを機に、ヨンジュンは自分中心ではなく、「ミソを気遣うこと」を意識するようになっていくのだが、こんなふうにささいな一歩を重ねながら、ミソに近づき、本物の恋愛関係へと進んでいく過程がなにげに良いのである。(ヨンジュン本人は、一足飛びに“結婚”に行きたがるが……笑)

というわけで、“ヨンジュンの真の魅力は隠れた繊細さにあり!”と、私は声を大にして言いたい。もう一度言う。本作鑑賞のキーワードは、「キム秘書“を”いったい、なぜ?」である。

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ライター 高橋尚子

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トレーラー:https://youtu.be/SQqxR5_xrPY

記者 : Kstyle編集部