【REPORT】WINNER史上最高の忘れられない日…夢の幕張公演をバンドセットで濃密に!

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YG ENTERTAINMENT所属の男性4人組ユニット、WINNERが6度目のジャパンツアー「WINNER JAPAN TOUR 2019」を開催。7月3日から9月16日にかけ、全7都市9公演でファンを魅了した。ここでは、7月28日に行われた千葉・幕張メッセ公演をレポート!

WINNERがここ幕張メッセに降り立つのは3年ぶり。2016年4月、複数のアーティストによるイベント「KCON 2016 Japan」でこの地を踏んで以来、幕張メッセでの単独公演は彼らの目標の一つになった。そうした熱い想いも反映されてか、この日は、トークを抑え目にし、更には企画性の高いお楽しみコーナーやソロコーナーも封印。4人でのパフォーマンスに全力投入し、かつ、バンドセットによるニューアレンジで演じたことで、WINNER史上最高の仕上がりを見せた。


序盤から興奮マックスで激アツ

緊迫感のあるロックなサウンドが期待感を高めていったオープニング。バックライトを浴びた4人のシルエットが浮かび上がると、館内は悲鳴にも似た歓声に包まれた。「What's up? Are you ready?」という挨拶でステージに飛び出た彼らが放つのは、聴く人を毎日デート気分にさせる「EVERYDAY」。

オリジナルのサウンドを活かしながらも、バンドの演奏が重厚感を加え、4人のパフォーマンスは格好良き深みを帯びる。終盤ではHOONYとMINOがヒップホップ調に挨拶を交わし、その後は、8月7日に発売したミニ・アルバム「WE」から「BOOM」を先行お披露目。

正式リリース前にファンに届ける生のパフォーマンス&歌声は贅沢かつ素敵なプレゼントとなり、4人は序盤から見せ場を作る。終盤、迫力と哀愁のボーカルを炸裂させたYOONは笑顔を見せ、その後はアウトロに合わせて、最初のMCタイムへ。

YOONが「What's up, 東京~!」と頼もしい声を発すると、MINOが「イェ~」とローボイスで応え、それぞれがこう挨拶した。「『WINNER JAPAN TOUR 2019』へ、ようこそ、いらっしゃいました。皆さん、今日一日楽しく遊びましょうね」(YOON)、「毎回、公演が楽しみで、待ってられないですね。今日も楽しくて、幸せな時間を作りましょうね~」(JINU)、「What's up, 幕張!今日は一緒に躍って歌いましょう!」(MINO)、「皆さんがビックリする位、プレゼントをいっぱい持って来ましたので、お楽しみに!(ウィンク付きで)」(HOONY)

冒頭で述べたように、この日の舞台は彼らの目標の一つ。YOONは感慨深げに「遂に幕張だね」とメンバーに話しかけ、ファンには「成長した姿と最高に楽しいパフォーマンスをお見せしたいと思います」と決意表明。

その後、「準備は出来ましたか~?」とシャウトし、アウトロの演奏も終わり、“いよいよ”と言うタイミングで、何とも間の悪い「携帯をマナーモードにするように」との場内アナウンスが。勿論、そんなマナー違反のファンなど、いるはずなどないと安心しきっていると、まさかの携帯電話の着信音がとんでもない大きさで鳴り響き、HOONYは「さっき言ったばっかりなのに、誰ですか?誰、誰?」と犯人捜し。犯人がバンドメンバーのギタリストだということが分かり……そんな演出は電話に出てくれない彼女を心配する「HELLO」への導入部!

曲が始まれば、会場はシャカ・サインを耳元に当てて踊る“モシモシ・ダンス”に沸き、JINUとHOONYは手を取ってダンシング。MINOはクルクルッというマイク捌きや、おやすみポーズで多彩な表情を見せ、その後、「もしもし、会いたかったよ~」というセリフを放てば、それはファン一人一人に囁かれたラブメッセージとなり、ファンは身も心もとろけそう。

「AIR」ではYOONとMINOが「Crap your hands」と煽り、会場中が大きなクラップでWINNERをサポートした。

わずか4曲ながらクライマックスを迎えたようにヒートアップする館内。YOONは「アツいね、アツいね」と漏らして、タオルで汗をフキフキ。MINOも「めちゃ、アツいです」と声を弾ませ、YOONの汗をフキフキ。YOONはMINOのサービスに「めちゃ、ドキドキしている」と話してファンを笑わせた。

そんなトークでひと息ついた後は、YOONの「ファンの皆さんに初めて会った時を思い出しながら歌いたいと思います」という言葉から、メランコリックなデビュー曲の「EMPTY」へ。メンバーの「Left, Right」という声に合わせて、会場のペンライトは大きく左右に揺れ、MINOがサングラスを外せば、フロアからは大きな歓声が! JINUはファルセット・ボイスを響かせ、YOONは右手拳を突き出しながら「名残惜しいだけ」と力を込め熱唱。終盤はYOONがJINUの肩を抱きながら、彼の美声にボーカルを重ね、ラブリーに幕を締める。

さらに「EMPTY」が収録されたデビュー作からダブルタイトル曲の「COLOR RING」を演じ、4人は自分達の原点を2連発。HOONYは哀感のあるボーカルワークでも魅せ、ラストは全員が万感の想いを込めるように激唱し、圧巻のエンディングに。そしてステージの照明が落ちると、ピンスポットに照らさられたキーボード奏者が「COLOR RING」の感動の余韻をどこまでも残すように、柔らかな音をプレイ。

そこから流れるように「FOOL」に転じ、ピンスポットはマイクを握るメンバーを一人ずつ照らしていく。前半部はピアノの伴奏だけでドラマティックに演じ、途中から舞台に照明が当てられると、4人は華やかに“泣けるダンスパフォーマンス”を展開。YOONは膝をついて体全体で熱唱し、文字通り“熱い”ステージで魅せた。


『WE』からの新曲お披露目でNEW WINNERを解禁

バンドのジャム演奏を挟んだ2部は、「WE」収録曲が主軸となる。8月に発売した「WE」は5月に発表された同名の韓国盤EPの日本エディションで、1部のMCで、YOONは「日本の皆さんにとって一番のプレゼントは、質の高い日本語バージョンに仕上げること」と話し、MINOは「そんな意気込みのある新曲を初めて披露します」と続けていた。

2部では、ブラックのスーツにチェンジした彼らがその意気込みを爆発させていく。オープニングの「MOLA」は彼らが新たな貌を見せる力強きEDMチューン。YOONと女性ダンサーが駆け引きをするようなパフォーマンスから曲は展開し、立ち上がる炎がステージをよりダイナミックに。

MINOはここでもクールなマイク捌きをビシビシ入れ込み、「ゴメン」と歌いながら両手を合わせて一礼。このラップパート、MINOは韓国語バージョンの原曲でも「嫌だ」「ゴメン」と日本語でラップしており、それを日本語バージョンにしているのだから、言語の違いに由来する揺らぎなどあろうはずもない。YOONの言う“質の高さ”はここにも表れた。

1部の終盤にあった切なさから一転、ハードな雰囲気を醸した彼らは、続く「ZOO」で、その雰囲気を今度はコミカルに変化させる。ブラスサウンドが祝祭感をプラスし、メンバーはサランへポーズを織り込むなど、楽しさいっぱい。

HOONYが「君は想定外、Little pig」とラップするシーンで、MINOがYOONのお尻をペンペンすれば、会場には笑顔が広がり、JINUのキュートポーズにも歓声が沸く。「動物の王国」という韓国語詞を「動物のParty」と歌い替えたこの曲で、館内にはパーティームードが広がった。

新曲を立て続けに放った後は、広いステージを100%フルに活用してファンキー&グルーヴィンな「SPECIAL NIGHT」を披露。YOONとMINOは舞台上手に、HOONYとJINUは舞台下手に広がり、会場の隅々のファンに接するようにパフォーマンス。後半では立ち位置をチェンジし、終盤は4人がステージ中央に集い、YOONの「1.2.3.4」との煽りで、ファンが一斉にジャンプし、フロアが縦揺れだ。そして回るミラーボールが館内をムーディーにする中、HOONYが「(声が)全然、聞こえなかったよ、皆さん」と客席を尚も煽る。

その後は、メンバーの「Say, yes」にファンが「yes」とレスポンスし、HOONYが「もっと盛り上がろう!」とファンをヒートアップさせると、「Make some noise~~」の声に客席は声量マックスで絶叫。そんなファンにMINOは「オ~~」と応え、メンバー全員が「スゴイ!」を連発していた。

そして「皆さんの笑顔のために作った曲」という「SMILE AGAIN」はストゥールに腰を掛けてじっくりと歌い出し、YOONの「One more time, Say!」「皆さんの美しい声を聞かせて下さい」との呼びかけに、ファンは「Smile Again」と大きく声を上げ、MINOは満面の笑みでレスポンス。JINUは手を掲げてファンにリスペクトを表した。

ファンの興奮は収まることを知らない。「WE WERE」では、メンバーが4台のトロッコに分乗し、アリーナを縦断。MINOはかけていたサングラスをおでこに乗せ、その優しい眼差しを露わにし、HOONYは投げキッスで、ファンとの距離感を縮めていく。

そして「RAINING」ではアリーナ中央で4台のトロッコが連結し、横長のステージにトランスフォーム。客席後方のファンも、その近すぎる距離に大興奮となる。そして「MOVIE STAR」では会場中が大きなクラップでリズムをとって一つになり、途中からトロッコはメインステージへカムバック。トロッコの柵に足をかけながらラップするMINOの姿も超格好良かった。


幕張がトロピカルな巨大ダンスホールに

カジュアルなファッションにチェンジした第3部は『WE』のリード曲「AH YEAH」からスタート。ファンは一緒に大きく「Ye ye ye~~」と掛け声を発し、YOONが「皆で!」と声をかければ、その声がボリュームアップ!

「LOVE ME LOVE ME」ではそれぞれがハートマークをてんこ盛りにし、HOONYはウィンクもプラス。ラストはMINOが指ハートを演じ、全員が会場をバラ色に染める。ここからラストに向け、ますます盛り上がって行く館内。

「IMMATURE」ではダンサーがJINUを抱えたり、HOONYが舞台下手からセンターに向かってスライディングで滑り込むなど、ハチャメチャにテンションがアップし、「Everybody Jump」の掛け声でフロアはまたも縦揺れ!

ノリノリで興奮マックスのフロアだが、YOONは「まだまだ」と言わんばかりに「幕張、ウォーミングアップは終わりましたね~?じゃ、しっかりジャンプしてみましょう」と煽り、続く「LA LA」ではファンが今まで以上にハイジャンプ!MINOはサングラスを外しながらシャウトし、メンバーもジャンプしながら歌い、ヤバいほどの盛り上がりを見せる。

そしてJINUの肩を抱えるYOONに、MINOとHOONYが合流し、4人は円陣を組んで、ステージ上をくるんくるん。そこから、ひょっこりと顔を出したYOONが「Everybody, Jump」とトドメの煽りを放てば、フロアは絶頂に導かれた。

情熱のパフォーマンスに、それに負けない声援で応えたファン。JINUは「今日は超すごい。皆さんのテンションが良かった」と話し、MINOは「素晴らしい。皆さん、エナジーがめちゃくちゃ!」とファンを絶賛。YOONは「幕張の雰囲気が本当にアツくて、お客さんのエネルギーが伝わってきて、僕たちがもっと興奮しちゃった」と明かした。

そして話題は夏へ移り、YOONが「夏はいろんなところに旅行に行きたいね」と話すと、メンバーそれぞれが行きたいところをピックアップ。「沖縄」(JINU)、「ハワイ」(MINO)、「済州島」(HOONY)、「グアム」(YOON)と偶然にも全員が島の名前を挙げたWINNER。

となれば、次の曲はこれしかない!ってわけで演じるのはトロピカル・ダンスホールな「ISLAND」!MINOの「Make some noise~~」に合わせてファンがシャウトすれば、幕張は南の島へのバカンス気分が充満する。さらにココから本編ラストまでトロピカルに攻めまくる4人。

100万通りの理由で彼女を愛する「MILLIONS」ではHOONYがカメラ越しに強めのキッスからのVサイン!本編ラストの「REALLY REALLY」ではメンバーの「Say What?」にファンが「愛してる!」と声を揃え、WINNERとファンのコンビネーションもバッチリ。YOONは「皆、ありがとう~」とシャウトし、投げキッスで感謝した。


人生で一番幸せな日!

アンコールを願うファンの「GO UP」に迎えられ、再びステージに立ったWINNER。4人は、それぞれがプロデュースしたグッズを身に着け、その様はちょっとユーモラスで微笑ましい。そして、アンコールの1曲目には「LUXURY」を選び、ラストはHOONYがカメラ越しに手のひらを目いっぱい広げてからの指ハートでファンにラブをプレゼント。

そして2曲目では「デビューの時を思い出しながら準備しました」という「GO UP」を。YOONが「皆で歌いましょう」と呼びかけると、フロアから大合唱が沸き起こり、館内はこの日、最高の一体感に包まれる。さらに後半はHOONYの「Put your hands up」の声で、客席のペンライトが揺れまくり! 深い感動をもたらした後にYOONは「この曲を作ったのは練習生の時だから、『もっと上に行きたい』という気持ちで作りましたが、今日は100%皆さんのために歌いました。これからWINNERがどこまで行けるか分かりませんが、これからも皆さんと一緒にいたいです」と述べ、4人で一礼。メンバーの真摯な想いにファンはウルウルとなるが、ラストはパーティーチューンのオカワリ3連発でブチ上げていく。

リミックス・バージョンでの「EVERYDAY」に、フロアはジャンプしっぱなしとなり、込み上げてくる感情を抑えきれなかったMINOの目からは涙が。彼はそれをタオルで隠し、涙を歌に変えていく。

そして「JUST ANOTHER BOY」では、HOONYが両手を広げてからのサランヘポーズ。その後、彼はYOONをバックハグし、さらには彼のTシャツをイジりまくり。ラストはYOONがピースサインで締め、フィナーレの「LA LA」で4人はホッテストにパフォーマンス。HOONYはボトルの水を自分に浴びせてセルフシャワーし、タオルをフロアに投げ入れる。終盤も彼のシャウトからメンバーはヤンチャに突っ走り、アウトロでも4人の勢いは止まらない。MINOはセクシーなヒップダンスでダンサーに応戦し、HOONYは「幕張、いいね」とシャウトしてから、ベースのアテブリでロッカーに早変わり。最後は4人が手を繋いで一礼して感謝し、熱狂の内にライブを終えた。

終盤、メンバーはファンにこう感謝の言葉を寄せていた。

JINU「公演が終わる頃には、とても寂しくなります。皆さんにもっと会いたくなります。今日も一番輝いていたINNERCIRCLEの皆さん、本当にありがとうございます。いつも愛してるよ!」

HOONY「今日は感動をもらいました。アリーナで公演する日が来るのか、予想できなかったんですが、本当にたくさん来てくれてありがとうございます。幕張メッセを埋めて下さった僕の“好きピ”の皆さん。皆さんと笑いと涙を一緒にすることが出来て、幸せでした。

『RAINING』を歌う時、沢山の皆さんに囲まれて、胸が一杯でした。苦労した時を思い出しながら、メンバーたちを抱きしめたくなった瞬間でした(YOONとハグ)。僕の人生で一生忘れられない瞬間を一緒に作ってくれて、ありがとうございます。一人で行けば、遅くても、一緒に行けば、早く、そして遠くに行けるんですよね。(ファンに手を差し出しながら)僕の手を掴んでくれませんか?(投げキッス)」

MINO「今日とても楽しくて幸せでした。皆さんに対する感謝の気持ちと、言いたいことだけがずっと増えています。(それを)素敵な音楽と格好いい姿で伝えたいと思います。皆さん、一生一緒だよ」

YOON「6年間、皆さんと一緒にいた瞬間が全部、心の中に残っています。歌手は、聴いて下さる皆さんがいなかったら存在しません。(ピアノの演奏をバックに)いつも僕らのそばにいてくれて、INNERCIRCLE JAPANになってくれて、ありがとうございます。僕の人生の中で一番幸せな日を作ってくれてありがとうございます!」

さらにYOONはライブを振り返って、しみじみと「WINNER成長したね」とコメント。過去最高のスケール感、バンドセットでの躍動感、そしてデビューから5年で積み上げてきた蓄積、さらにはファンへの深い愛。それらが一つになった、この日の幕張公演は間違いなく、彼らのベスト・ライブとなった。

取材:きむ・たく

■イベント情報
New Album「WE」リリース記念「メンバー全員ハイタッチイベント」
【実施日程・会場】
○2019年12月7日(土) 東京・竹芝ニューピアホール
【第1部 開始時間】14:30~ (開場時間 14:00)
【第2部 開始時間】16:00~ (開場時間 15:30)
【第3部 開始時間】17:30~ (開場時間 17:00)

○2019年12月8日(日) 名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【第1部 開始時間】14:30~ (開場時間 14:00)
【第2部 開始時間】16:00~ (開場時間 15:30)
【第3部 開始時間】17:30~ (開場時間 17:00)

○2019年12月14日(土) 大阪・堂島リバーフォーラム
【第1部 開始時間】14:30~ (開場時間 14:00)
【第2部 開始時間】16:00~ (開場時間 15:30)
【第3部 開始時間】17:30~ (開場時間 17:00)

○2019年12月15日(日) 福岡・福岡タワー タワーホール1
【第1部 開始時間】12:30~ (開場時間 12:00)
【第2部 開始時間】14:00~ (開場時間 13:30)
【第3部 開始時間】15:30~ (開場時間 15:00)

【先着販売期間・販売サイト】
販売サイトURL:http://sp.mu-mo.net/shop/rr/winner_sp1908

【対象商品】
2019/8/7(水)発売
・New Album「WE」4形態同時購入セット 価格:¥8,000円(本体価格)+税

・CD only [YOON盤] 品番:AVC1-58918 価格:¥2,000(本体価格)+税
・CD only [JINU盤] 品番:AVC1-58919 価格:¥2,000(本体価格)+税
・CD only [MINO盤] 品番:AVC1-58920 価格:¥2,000(本体価格)+税
・CD only [HOONY盤] 品番:AVC1-58921 価格:¥2,000(本体価格)+税

■関連リンク
WINNER OFFICIAL HP:https://ygex.jp/winner/

記者 : Kstyle編集部