「ザ・バッド・ガイズ」キム・サンジュン“真面目なイメージ…普段はオヤジギャグも”

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「オ・グタクというキャラクターは、私の最愛のキャラクターです」

最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで行われた映画「ザ・バッド・ガイズ」(監督:ソン・ヨンホ、提供・配給:CJエンターテインメント、制作:CJエンターテインメント、映画会社ピダンギル)のインタビューに俳優キム・サンジュンが出席し、取材陣と話し合った。キム・サンジュンは2014年、OCNドラマ「バッドガイズ-悪い奴ら-」でオ・グタク班長の役を演じ、劇の中心を引っ張り好評を受けた。5年越しに映画として再び誕生した「ザ・バッド・ガイズ」では同じキャラクターを演じ、従来のファンたちの期待に応えた。

キム・サンジュンは、社会告発番組SBS「それが知りたい」で、鋭い視点と真剣な姿を見せたが、プライベートではユーモラスで柔軟な人だ。他の俳優たちがキム・サンジュンを表現する時、口をそろえて話す“オヤジギャグ”は、彼が後輩俳優たちと心を開いて親しくなれるきっかけだ。彼は「言葉遊び」という表現について「それが知りたい」の口ぶりで、取材陣に「言葉遊びと言ってください」とユーモラスに話した。

キム・サンジュンは「世界中どこでも、言葉で愉快さと嬉しさを与えることができると思います。GOT7とコラボレーションしたことがあるけれど、それをきっかけに私を『兄』と呼びます。GOT7のタイ出身のメンバーベンベンに『オヤジギャグを言ってあげよう』と言って『タイで鼻が大きい警察は、なんて言うと思う?』と聞いてみました。そして私が『コップンカップ(タイ語でありがとうの意味、韓国語で鼻が大きい警官の略語と発音が同じ)』と言ったら、喜んでくれました(笑)」

続けて「現場に行くと、私たちが仕事を楽しむ姿を見せたいと思っています。映画祭や制作発表会に行くと、ちょっと空気が重いでしょう。なので笑顔で話したいといつも思っています」

また、「ザ・バッド・ガイズ」では、劇中笑いのポイントが多数あるが、殆どをマ・ドンソクが演じるパク・ウンチョルが担当する。キム・サンジュンが演じるオ・グタク班長は、過去に娘に対する心の痛みと現在自身が見舞われた状況により、真剣み溢れるキャラクターだ。彼に人を笑わせたいという秘めた欲望について、残念さはなかったのか聞いてみた。

彼は「そのように個人的に欲を張ると、映画が失敗してしまいます。もちろん欲はあります。それでも映画で目立とうとする瞬間、ミスが発生する可能性があるので、私の役に集中すべきだと思っています。とても強いアクションとギャグコードは、やはりドンソクが最高だと思います。『ザ・バッド・ガイズ』は『マ・ドンソクのバッドガイズ』と表現したいです。私もアクションとギャグコードを持ってはいますが、ドンソクではないとできない名キャラクターだと思います。そこで私は自然なオ・グタクの姿を表現しようとしました。ギャグに対する欲や個人的な気持ちは、迷惑になると思って諦めます」と言った。

彼は、映画化された「ザ・バッド・ガイズ」で、久しぶりにオ・グタクを演じた。約5年ぶりにオ・グタクを演じた感想について、彼は真剣に自身の考えを明らかにした。

「13年間『それが知りたい』のMCを務めましたが、『バッドガイズ-悪い奴ら-』の撮影が5年前だから、そのときMCとしては8年目でしたよね。犯人をきちんと審判することができない残念さ、苦しさをたくさん感じて視聴者の方々に申し訳なかったし、個人的にも残念でした。ドラマでのオ・グタクは違います。法制度の中で解決できる事件が多かったんです。そのようにいくつもの事件がドラマで解決されると、カタルシスを感じました。私だけではなく、視聴者たちも満足したはずです。最愛キャラクターの一つです」と語った。

キム・サンジュンは5年前、マ・ドンソクとドラマ「バッドガイズ-悪い奴ら-」の撮影をしている時、当時も「映画化されたらいいのに」と話したことがあったと明かした。実際に「バッドガイズ-悪い奴ら-」は、OCNドラマの中で初めて映画化された作品であり、確実なキャラクター構築とストーリーのため映画化するのに適切だった。

それに対し、キム・サンジュンは「ドラマの内容を少し圧縮させて映画化したら、スケールが大きくなり、もっと面白くなると思いました。5年後実際に映画化され、一緒に作業しようと言われて、拒む理由がなかったんです。新しい人物たちが合流しましたが、彼らはまた彼らの魅力をアピールすればいいと思います。映画化が決定された時、心がときめいて興奮しましたし、期待感も高まりました。期待感が高かったんです。それにも関わらず、ドラマと比較される部分もあるでしょう。もっと大衆的に、ドラマで見せることができなかった愉快さと爽快さを、映画を通じて見せることができてよかったです。もっとアップグレートされて、大胆で胸がすっとする部分もあったようです。観覧できる年齢が低くなったので、残酷で刺激的なシーンも調節しました」と話した。

オ・グタク役での台詞「礼儀正しく生きろ」という表現は、ドラマ「バッドガイズ-悪い奴ら-」と映画「ザ・バッド・ガイズ」で重要な示唆点を持つ。特に「それが知りたい」のMCとして経験した、多様な事件が思い出される台詞でもある。

キム・サンジュンは「その台詞は、ドラマ『バッドガイズ-悪い奴ら-』の第1話にも出る台詞であり、映画では最後の部分で出ます。『上に住むおばさん、下に住むインターネットカフェの主人も税金というのを出すぞ。だから少なくとも国民に、礼儀正しくしないといけない』と話します。オ・グタクも公務員ですが、積弊に対する警告だと思います。考えることが多くなる台詞です」と明かした。

記者 : シン・ソウォン、写真 : ソン・イルソブ