「道化師たち:風聞操作団」ソン・ヒョンジュ“時代劇にトラウマがあったけど、出演しようと思った理由は…”

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俳優ソン・ヒョンジュが時代劇にトラウマがあるにも関わらず、「道化師たち:風聞操作団」に出演した理由を明かした。

最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)で映画「道化師たち:風聞操作団」主演俳優ソン・ヒョンジュのインタビューが行われた。

「道化師たち:風聞操作団」(監督:キム・ジュホ、提供・配給:ワーナー・ブラザーズ・コリア、制作:映画会社Simplex)は、朝鮮八道を舞台に風聞を操作し、民心を揺さぶる道化師たちが権力者のハン・ミョンフェに抜擢され、世祖(セジョ)についての美談を作り出し歴史を変えるストーリーを描いた。

首陽大君(世祖)が王になるため起こした癸酉靖難は名分のない反乱と評価されるが、映画は首陽大君を助けたハン・ミョンフェが道化師を通じて民を魅了する美談を作り、彼らを利用する過程を描いた。当時、朝鮮は社会不安が高まり、世祖に対する民心は動揺したためハン・ミョンフェが道化師を利用し、王に対する美談を作り、民心を魅了するということが映画のメインストーリーである。

俳優ソン・ヒョンジュは劇中で朝鮮最高の権力者ハン・ミョンフェ、俳優チョ・ジヌンは道化師グループのリーダードクホ、俳優コ・チャンソクは技術担当のホンチル、俳優パク・ヒスンは世祖、俳優ユン・バクと女優キム・スルギは美術担当のジンサンと音響担当グンドク、俳優キム・ミンソクは芸担当のパルプンに扮し、熱演した。

ハン・ミョンフェは世祖を王に立てる過程で優れた功績を立てた朝鮮最高の知略家で、王の世祖さえ太刀打ちできないほど強い権力を持った人物だ。王位の正当性を歴史に残し、天の意思が王にあるということを世に広く知らせるため朝鮮八道の風聞を作り上げる道化師らを招き、巨大なプロジェクトを企画する人物だ。

ソン・ヒョンジュは「映画で時代劇は初めてだ。これまで時代劇を避けてきたが、かつてKBSで大河ドラマを多く制作していた時は出演した。でも、その時怪我をした経験がある。馬に踏まれて爪が折れたが、傷が痛いこともあったが、心の方がもっと痛かった。ドラマのプロデューサーさんが『あいつ、下げて』と言った。当時は新人だったのでノウハウがなかった。『ああ! これは僕にできる分野ではない』と思ったし、時代劇は避けてきた」と話した。

時代劇にトラウマがあったため、あえて避けてきたソン・ヒョンジュは「オファーが入ってきたら髭アレルギーがあると言っていた(笑)。でも、王の役が入ってきて短い4部作に出演したことはある。正式な時代劇は今回の『道化師たち:風聞操作団』が初めてだ。馬と火にトラウマがあったけど、いざ撮影が始まって実際に馬に乗ったら心配していたよりは大丈夫だった」と語った。

ソン・ヒョンジュは俳優が一度作品を選んだ以上、最後まで責任を負わなければならないとし「これからは時代劇もたくさんしようと思う」と話した。

彼は「できればハン・ミョンフェという人物で時代劇に挑戦してみようという気持ちがあったし、『道化師たち:風聞操作団』は事務所ではなく、僕が自分で選んだ作品だ。僕が選んだだけに疲れたり、イライラしても文句を言ってはいけない。そんなことを言うなら最初からしてはいけない。役者はその部分に責任を負わなければならない」と強調した。

いつの間にかデビュー30周年を迎えたソン・ヒョンジュはKBS第14期公開採用タレント出身だ。「なんとなくここまで来た。同期には俳優イ・ビョンホン、キム・ホジンなどがいるが、その俳優たちはすぐ主人公になった。それでも羨ましくなかった。僕は農村ドラマに出演したが、先輩たちと共演しながら学んだことが多い。先輩たちと演技をしたことが今考えても本当にラッキーだったと思う」と付け加えた。

「道化師たち:風聞操作団」は、8月21日に韓国で公開された。

記者 : ハ・スジョン