EXOのレイがサムスン電子に「『一つの中国』という原則を守らなかった」と、広告契約の解除を発表した。

レイの中国事務所であるレイ工作室は13日、公式Weibo（中国版Twitter）アカウントに声明文を掲載した。

レイ工作室は「レイがモデルとして活動しているサムスン電子の公式グローバルサイトで、国家・地域の定義が明確ではない状況がある」と主張した。中国は台湾、香港、マカオを中国の本土と別の国家や都市として表記することに対して敏感な反応を見せているが、これと関連した内容を指摘したと見られる。

続けて「中国の主権と領土保全に対する曖昧な態度で、中国国民の民族感情を損傷させた。深い遺憾を示し、絶対に認めることができない」と憤怒を示した。

さらに「『一つの中国』の原則を守るパートナーは歓迎するが、中国の主権と領土保全に曖昧な立場や態度を見せる団体や組織は断る。サムスンのスマートフォンブランドとの契約を解除する」と発表した。

香港のデモが連日続く中で、レイは14日、自身のInstagramを通じて「香港が恥ずかしい」という投稿を掲載し、デモ反対の意志と強い遺憾を示した。

これに先立って、ファッションブランド「カルバン・クライン（Calvin Klein）」は香港を国家として表示し、中国のネットユーザーたちから非難を受けた。そしてカルバン・クラインのモデルを務めるレイにこの件が飛び火し、カルバン・クラインは公式謝罪した。

その後、レイ側は大規模反中国デモが続いている香港で開催する予定だったコンサートをキャンセルし、サムスン電子との契約解除を宣言するなど、積極的な対応をとっている。

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