【REPORT】東方神起&SHINee&EXO…「SMTOWN LIVE 2019 IN TOKYO」開催!“今日は長く話せる”発言に会場は爆笑の嵐

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SMエンターテインメント所属アーティストが一堂に会する音楽フェス「SMTOWN LIVE」が8月3日から5日まで、3日間に渡って開催された。今回は2日目にあたる8月4日の様子をレポート!

開演に先立ちオープニング・アクトとして天上智喜 The GraceのDANA、SUNDAY、そしてRed VelvetのウェンディとNCT 127のドヨンのデュエットのあと、いよいよ本編がスタート。

トップバッターを飾ったのは、出演グループ中、もっとも若いNCT DREAM。今回の「SMTOWN LIVE」では宇宙を駆ける鉄道がモチーフになっていて、鉄道員のような衣装を身にまとった彼らが鉄道に乗り込むと、列車は宇宙へと翔び立っていくVCRが映し出される。そして列車の停車音が鳴り響くと、メインステージにNCT DREAMのメンバーががさっそうと現れた! 「My First and Last」「chewing gum」「We Go Up」「We Young」をメドレーで披露し、「SMTOWN LIVE」を華々しくスタートさせた。

続いてはセンターステージに夏らしい真っ白な衣装を着たRed Velvetが登場。万華鏡のようにくるくる変わるフォーメーションダンスを見せながら日本デビュー曲「SAPPY」を歌い、会場を熱狂させた。

NCT 127は、全員ブラックの上下にチェーンをあしらった衣装で登場。「Regular」「Wakey-Wakey」でファンを魅了しつつ、彼らの公式ファンクラブがいよいよオープンしたこと、そして今年初の日本ツアーで日本のファンをより近くに感じることができたことなどを真摯に語っていた。

続く、少女時代 ヒョヨンのソロステージでは、夏にピッタリのEDMソング「Punk Right Now」を披露。ダンサーを引き連れて花道を闊歩するだけで、圧倒的な存在感を放っていた。


新ユニットEXO-SC、日本で初披露!

「SMTOWN LIVE」といえば、グループの垣根を超えた先輩・後輩ミックスのコラボステージも楽しみのひとつ。少女時代 テヨンは自身のソロ曲「Starlight」をNCT 127のジェヒョンとデュエットし、甘いハーモニーを響かせたかと思えば、つい先日韓国で発表されたEXOのチャンヨルとセフンによるユニット・EXO-SCが真夏のチル曲「What a Life」で東京ドームを一気にバカンスムードに。

チャンヨルは続くBoAのステージでも「BUMP BUMP!」で日本語ラップを披露した。SUPER JUNIOR-D&Eは新曲「Danger」で先輩の貫禄を漂わせたかと思えば、ドンヘの「Let's party tonight!」の号令とともにはじまる「Oppa,Oppa」と東京ドームを一気にパーティムードに変貌! 「Can You Feel It?」ではチャンヨルとセフンも合流し、サビのジャンプする振り付けを一緒に踊って会場を盛り上げた。

コンサートも中盤に差し掛かったところで、f(x)が登場。今年の出演アーティストが発表された時からもっとも注目度が高かった彼女たち。ここ数年、LUNAとAMBERのみの出演が続いていたこともあり、3人揃い踏みのステージは本当に久しぶり。

それだけに、「Electric Shock」のイントロが流れただけで、客席からは大きな歓声が巻き起こった。続けて「LA chA TA」まで歌ったところで、MCへ。LUNAは「久しぶりに私だけではなく、クリスタルさんとAMBERさんと一緒にステージを作ることができて、とてもうれしいです」晴れやかな笑顔を見せていた。f(x)は「Hot Summer」「4 Walls」を日本語で披露した。

続いては、SMエンターテインメントが誇るパフォーマンスに優れたメンバーによるステージ。笛の音が印象的なアジアンサウンドをバックに、白い衣装にハットをかぶったSUPER JUNIOR ウニョク、NCT 127 ユウタ、マークが緩急のついたダンスで観客を魅了すると、少女時代 ヒョヨン、Red Velvet アイリーン、スルギがサイバー風衣装に身を包んでキレキレダンスを披露。

続いてNCT 127のテヨン、ジェヒョン、ヘチャンが登場。テヨンによるポッピンダンスのフロアムーブや、早くなるメロディに合わせて激しさの増すダンスなど、統制の取れた伸びやかなダンスは彼らの伸びしろを感じさせた。

会場が真っ赤に染まると、東方神起 ユンホが激しいビート音に合わせてセンターステージに降臨。ケレン味のあるイントロから、ユンホの「行くぜ!」の掛け声とともに、「Follow」がスタート。炎をバックに、頼もしさを感じさせるダンスは、ユンホならでは。

一転、ギターサウンドが鳴り響くと、メインステージにはベクヒョン(EXO)が。先日、韓国でリリースしたばかりのソロ曲「UN Village」で、フィーチャリングのNCT 127 マークとともに、花道を闊歩する。途中、2人がパチンと手を合わせて、仲の良さが垣間見える場面も。

この日、2度目の登場となるNCT DREAMは新曲「BOOM」で会場にフレッシュな風をもたらしてくれた。途中でハートを作ったりとかわいらしい一面をのぞかせながらも、ラストの全員揃ったキックの振り付けまで、キレのあるダンスで会場を魅了した。

少女時代 テヨンは、「Four Seasons」と6月に発売したミニアルバムから「Voice」を披露。伸びやかで透明感のあるハイトーンが東京ドームに響くと、場内からは拍手とともにため息が漏れた。

SUPER JUNIORが誇るメインボーカルによるユニット、SUPER JUNIOR-K.R.Y.は「Dorothy」で3人の特徴的な声が絡み合い、この3人にしか表現できないステージを見せつけた。

ここでいよいよEXOが登場。チェンの歌い出しからスタートする「TEMPO」では会場のコール&レスポンスもばっちり決まり、続く「Gravity」ではベクヒョンとチェンの伸びやかなボーカル、日本初披露となった「Love Shot」ではメインダンサー・カイのLove Shot連発と、余裕を感じさせるステージに。

MCではカイが「カイ、ココロ」と言うと、客席から「オープンマインド!」とレスポンスするおなじみのやり取りも。セフンが「ご無沙汰しております。お元気ですか? 僕もお元気です」とアドリブで挨拶をし、「最近、チャンヨルさんとユニットで活動しています。期待してください!」と自身のユニットのアピールをすると、ベクヒョンからはEXO-CBXの2019年ツアーのライブDVDが8月21日に発売されること、チェンからは10月、12月にEXOの5度目のワールドツアー日本公演が決定したことが発表された。


「今日は長く喋れる…」発言に会場も大爆笑

続いては現在、自身初の全国アリーナツアー真っ最中のSHINee テミンが、8月28日にリリースする「Famous」を発売に先駆けて披露した。長い日本ツアーを経てきただけあって、ダンサーと息の合ったステージは、まさにパーフェクト。体を振動させる特徴的なダンスを見せると、会場から拍手が贈られた。

MCでは一転して「東京ドームって懐かしいですね。SHINeeとして立ったことがあるこの場所は僕にとってすごく意味のある場所なんですが、こうして「SMTOWN LIVE」でドームに立ててうれしいです!」と笑顔を見せた。

そろそろ次の曲に……と言うと、会場から大きな「ええー」という不満の声が出たのを見て、「言う予定はなかったんですけど……」と前置きしつつ、公演の直前にSHINee ミンホから電話があったことを教えてくれた。みんな元気で過ごしているという思いがけない報告は、SHINeeのファンならずともありがたい限り。

しかし曲がはじまると、すぐさまアーティスト・テミンの表情に。「MOVE」では恍惚としたダンスで艶っぽい雰囲気を作り上げ、「Drip Drop」ではRed Velvet スルギとのコラボレーションで、シンクロするダンスを見せてくれた。

いよいよ公演もクライマックスへ。と、その前に、けたたましい金属の音と共に後方ステージに突如、「?」とだけ書かれたボックスをかぶった謎の2人が登場。1人、また1人と箱を脱ぐと、その正体はNCT 127のマークとテヨン。ラップデュエットとも言うべきパフォーマンスを披露すると、立て続けにヒョヨンが参戦。

さらにチャンヨルが超低音速射砲ラップで、AMBERがSWAGの効いたラップをがなりながら花道を歩くと、その先で待ち構えていたウニョクが合流。「Look at me fly」というフレーズをリフレインしながら、ドームを熱狂へと導いていく。最後に全員が勢揃いした姿は、まさにラップ・アベンジャーズのよう。

ラテンを思わせるメロディが印象的な「Amor」からスタートしたBoAのステージでは、東京ドームがBoAカラーのイエロー一色に染まった。

コツコツと響くハイヒールの音からはじまる「Woman」ではハットをかぶり、激しいダンスにも余裕を見せる。情熱的なダンスと安定した歌唱はやはりBoAならでは。今年の秋からソロツアーがはじまるのだと、うれしそうに報告していた。

Red Velvetも夏らしいタイダイ染めの衣装に着替え、本日2度目のステージ。繰り返し唱える不思議なフレーズが癖になる「Zimzarabim」は、これが日本初披露。さらに「Red Velvetの夏といえば?」というスルギの問いかけから、「Red Flavor」がスタート。

間髪入れず、NCT 127の「Superhuman」がはじまると、ドームからは大きな歓声が湧き上がる。限界を超えた高難度の振り付けが続くダンスは、見ているだけで圧巻!

東方神起のユンホとBoAによる「Swing」は、長年の親友である2人の絆が垣間見えるステージに。

2人がグッと顔を近づけた瞬間、ドームの温度が上がったのかと思うほど熱気が急上昇。ダンスだけではなく、歌でも息ピッタリの2人。長年トップに君臨する2人の貫禄が感じられた。

長きに渡った公演もついにラスト。SUPER JUNIORは、「Black Suit」とデビュー初期に発表した「U」で歴史をざっくり振り返ると、そこからはスーパーMCタイムへ突入。

実は「SMTOWN LIVE」初日、時間がないためMCを短くするよう演出家から厳しく言われていたというSUPER JUNIOR。しかし今日は時間に余裕がある! ということで、自己紹介もたっぷり。

今年5月に除隊したキュヒョンが「ただいま!」と言って「2年間ちょっとどこかに行ってましたが、お元気でしたか?」と帰還の挨拶をしながら、会場のファンからの愛を一心に浴びようと、ひざまずきながら両手を広げていると、他のメンバーがそんなキュヒョンの邪魔をするといった具合に、SUPER JUNIORらしい状況に。ウニョクが「僕たちの魅力はMCです」と言うと、キュヒョンからは「MCだけです!」とツッコまれたり、「東京ドームのみなさーん!」とイトゥクが息が続く限り叫んでみたり、いつものSUPER JUNIORが帰ってきた実感がわくステージだった。

ラストは彼らの代表曲「Sorry Sorry」で会場をしっかりまとめあげた。

SUPER JUNIORの後には、東京ドームが赤一色に染まり、東方神起が登場。チャンミンのささやくような歌声からはじまる「Truth」と、オリエンタルムードを感じさせる「The Chance of Love」で、会場を一気に東方神起の世界へと引きずり込む。

MCでは先のSUPER JUNIORのトークショーについてチャンミンが「正直に言うと、SUPER JUNIORが今日はMCを短くしなくていいという事実を知らないまま、今日のライブを迎えてほしいと思ってました(笑)」と、正直すぎる心情を告白。しかし、実際にはSUPER JUNIORのMCを見ながら2人で爆笑していたとユンホが明かし、イトゥクのモノマネも披露していた。

次の曲に入る前に、「うちらもSUPER JUNIORみたいにMCを長くやってみましょうか」というチャンミンの言葉で、新曲「Hot Hot Hot」のサビパートのダンスとコールのレクチャーも。そうしてはじまった「Hot Hot Hot」はドームが一体となって楽しみ、最後の「MIROTIC」では圧倒的な東方神起のパフォーマンスに酔いしれた。

そして迎えたエンディングは毎年恒例の「Hope」。この日、ステージに立った全アーティストがステージに集結し、東京ドームの客席をバックに記念撮影も行った。アーティストと観客が一体となり、誰もが笑顔になれる「SMTOWN LIVE」。来年もこの先も、ずっとずっと続いていってほしいと願う。

取材:尹秀姫

【公演概要】
「SMTOWN LIVE 2019 IN TOKYO」
日時:2019年8月4日(日)16:00開演
会場:東京ドーム

■公演情報
「SMTOWN LIVE 2019 IN TOKYO」
<日程>
8月3日(土) 開場16:00/開演18:00
8月4日(日) 開場14:00/開演16:00
8月5日(月) 開場16:00/開演18:00

<会場>
東京ドーム

記者 : Kstyle編集部