「ディヴァイン・フューリー/使者」ウ・ドファン“7時間に及ぶ特殊メイクも…些細なことにもすべてを注いだ作品”

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写真=ロッテエンターテインメント
「多くの方々の関心が僕には大きな力になるため、ありがたいです」

最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで行われた映画「ディヴァイン・フューリー/使者」(監督:キム・ジュファン、配給:ロッテエンターテインメント)のインタビューに、俳優ウ・ドファンが参加した。

「ディヴァイン・フューリー/使者」は、格闘技チャンピオンのヨンフ(パク・ソジュン)がエクソシストのアン神父(アン・ソンギ)に出会い、世の中を混沌とさせる強力な悪に立ち向かうストーリーを描いた映画で、ウ・ドファンは劇中世の中に悪を拡散させる黒い主教ジシン役を演じた。ジシンは相手の弱点を見抜き、利用する人物だ。

「ディヴァイン・フューリー/使者」は予約率1位を記録するなど良い反応を受けた。彼はJTBC新金土ドラマ「私の国」の撮影と「ディヴァイン・フューリー/使者」のPRスケジュールで忙しい日々を過ごしてきた。

先立って、「ディヴァイン・フューリー/使者」公開前にウ・ドファンは「多くの方々が期待と関心を持ってくれるが、直接その関心を感じたいし、多くのファンと観客たちに会いたいが、簡単ではないので残念です。そのようなチャンスも少ないし。ドラマ撮影も大事だから、残念に思っています」と話していた。

「ディヴァイン・フューリー/使者」のマスコミ向け試写会以来、反応が分かれている。劇的なキャラクターたちの出演が理由だった。ウ・ドファンにこのような反応について聞くと、自身の考えを率直に語ってくれた。

「最初にシナリオを読んだ時、大変だったんです。考えとは違って、僕がこのジシンというキャラクターをどういう風に表現すればいいのか、参考にする資料を探すのが大変でした。漠然と殺人魔の感じでもないし、精神的に辛い人が他人をいじめる感じでもなかったんです。言葉や祈り、動作などをどういう風に表現すべきなのか悩んだんです。監督と話し合った上、世界にはない言葉を作ってみようとして作った言葉でした。僕の無意識の世界で選んで言ったのです。そのようなことをよく表現することができるのか悩みました。この作品は善と悪の戦いで、後ろで善と悪を巡って対立する人々の話だと思いました。新しい挑戦でした。特殊扮装やCGは1次元的ですが、必ずしもそうではないとも思いました。反応が分かれるだろうと思ったし、気軽に見ることができないジャンルだと思いました」

ジシン役がクラブを運営しているという設定が目立つかも知れないが、ウ・ドファンはセクシーな眼差しと自身だけのキャラクター表現力で、設定を自然に消化した。

「歪曲された空間、一人で暗い空間で祈り、お供えを奉る作業をします。華やかさを見せるためでもあります。ジシンというキャラクター自体が多くの人々と一緒に過ごす人、その中で悪がありえるという設定もありました。下役たちに挨拶する姿からも余裕が感じられる、人柄がいい社長の感じを与えたかったんです。そのような姿もあって、お金を要求するヤクザを怖がる姿もあって、さまざまな姿を見せたかったんです。特にクラブを運営する理由は、悪を崇拝するとしても必ず隠れて暮らすのではないというのを見せたかったです」

彼は映画撮影に入る前、準備期間が短かった。ドラマ撮影と映画準備を並行したためだ。特にキャラクターに関する情報が殆どない理由について、閉じ込められているキャラクターになりたくなかったと所信を伝えた。続編制作まで念頭においている状況で、ジシンのキャラクター設定は続編でより明確になる可能性もあるのだ。

「ジシンの年齢も明確ではないです。28歳だとしても構わないです。その代わりに傷ついた時、自身の体が再生されるということに喜悦を感じ、もっと悪を崇拝することに焦点を合わせたんです。白い髪が黒い髪に変わるシーンもありました」

彼はなんと7時間の特殊扮装を通じて、最後のクライマックスを飾るビジュアルを完成させたという。これに先立ってキム・ジュファン監督はウ・ドファンについて「善と悪の完璧なミッドフィルダーのような存在だ。ジシンとのシンクロ率が100%だった」と話した。

「ジシンを魅力的に演じるため、一生懸命にしました。監督もすべての人々の心を捉えるキャラクターを演じてほしいと要請しました。先に相手を把握し、この人が願っているのが何なのか、弱点は何なのか明確に分かるキャラクターでした。それで人々に会う時、声のトーンを変えたんです。絵は下手ですが(笑)。オーディションに100回ぐらい参加したのが、役立ちました。つまらないことにもすべてを注がないと、大切なことにも注ぐことができないと思います」

記者 : シン・ソウォン