「スケッチ~神が予告した未来~」 イ・ドンゴン“ハリウッド映画を参考に…5キロ増やしました”

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RAIN(ピ)×イ・ドンゴンが贈る、予測不能な本格ヒューマン・サスペンス「スケッチ~神が予告した未来~」のDVDが好評発売&レンタル中。このたび、本作で主演を務めたイ・ドンゴンのオフィシャルインタビューが到着。本作で15年ぶりの再共演を果たしたRAINとのエピソードや撮影の裏話まで、たっぷりと語ってくれた。

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――本作に出演した感想は?

イ・ドンゴン:僕にとって有意義で達成感のある仕事でした。僕が今まで演じてきた役柄とは全く違う役柄だったので、新たな挑戦でしたね。違う一面を見せようと努力して、1つ1つのシーンにやりがいを感じたので個人的には満足しました。そして自分が演じられる領域が広がったようで、自分にとってとても実りある作品でした。

――初めて台本を読んだ時の感想は?

イ・ドンゴン:台本を読んだ時、面白く感じました。台本にはシヒョンの絵が挿入されていませんでしたが、想像するだけでも、絵と現実がクロスする部分は驚くほど緻密だと分かりました。なので、この台本を映像で表現できるなら面白い画になるだろうと、期待が大きかったですね。それから、自分が演じる役にも注目して読みました。キム・ドジンは、“頼めば、演じさせてもらえるだろうか?”そう思ったくらい演じたかった役で、監督や制作陣にも今まで見せたことのない姿をお見せできる役柄だと思いました。台本は必ず演じたいと思うくらい面白く、興味深く読みましたね。

――時代劇と現代劇の違いとは?

イ・ドンゴン:あらゆる面で現代劇のほうが楽ですね。まずロケ地が近場です(笑)。それから前作の時代劇(「七日の王妃」)も本作も夏に撮影しましたが、体感温度が全然違いました。時代劇の衣装は何枚も重ね着をして、ヒゲをつけたり笠をかぶったりするので、体力をものすごく奪われるんです。とにかく暑くて疲れます。一方で本作は、Tシャツとジーンズに運動靴という楽な衣装でしたし、まるで普段着でした(笑)。今回は撮影スケジュールも余裕があり、前半を撮り終えている状態で放送が始まったので、放送に追われて徹夜したり、撮影を急いだりすることもなかったです。ですが演技自体は大変で、殴り合ったり撃ち合ったり……撮影はつらかったです(笑)。でも前作に比べると、全般的に体が軽く楽でしたね。

――時代劇を撮影するなら夏より冬?

イ・ドンゴン:冬のほうがマシだそうです。衣装が大きめなので中に何枚も着込めると聞きました(笑)。


「強く見せたくて体重を5キロ増やしたのに…」

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――撮影前に参考にした映画などは?

イ・ドンゴン:アクション映画がもともと好きで、ハリウッドのアクション映画が参考になりました。ドジンという人物はハリウッドが好む役柄です(笑)。“特殊な訓練を受けて感情に流されない、血の通っていない機械のような殺し屋”というのは、ハリウッドでよく扱われるような役柄で、代表的な映画だと「007」シリーズや「ボーン」シリーズがあるのですが、これらの登場人物のようにカッコよく見せたいと思いました(笑)。自分が好きな作品を参考にして、ただ僕の普段のイメージは決して強くは見えないので、強く見せたくて体重を5キロほど増やして撮影に入りました。相手役のRAINさんは体格がいいので2人で映った時にバランスよく見せたくて……。ただ5キロ増やすのは大変で、食べるのも簡単ではないですし、手当たり次第食べると見栄えの悪い太り方をしてしまうので……。ところが撮影も後半に入ると運動する時間もなくて、感情を消耗して痩せてしまいました(笑)。

――キム・ドジンを演じた感想は?

イ・ドンゴン:とても興味深く、楽しかったです。ドジンの心の中に自然に芽生えた葛藤というよりは、チャン・テジュンという人物によってもたらされる感情の変化でした。チャン・テジュンを演じたのは、僕の好きな俳優のチョン・ジニョン先輩です。実際に悪魔がいたらこんな感じだろうなと思うほど、先輩の演技は重厚で風格がありましたね。先輩に身を委ねて演じ、操り人形のようにリードしてもらいました。先輩の役は、ドジンの心をうまくなだめたり揺さぶったりする人物でした。そういう意味でも、僕はドジンを比較的楽に演じられましたね。苦労したというより、先輩と楽しくシーンを作り上げられました。

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――アクションシーンの練習期間は?

イ・ドンゴン:撮影前1ヶ月ほどですね。短いと思われるかもしれませんが、アクションシーンは現場で完成するものなので、普通は準備期間はありません。実際に現場で習ってそれを覚え、撮影するのが普通なんです。大きなアクションシーンは1ヶ月前に準備が整ったので、RAINさんと練習しました。とても長く激しいシーンだったので、事前に練習する機会を設けたんです。もちろん僕もRAINさんも苦労しましたが、アクションチームが心強く支えてくれました。実力ある方々との撮影だったので、思ったよりスムーズに撮影を終えられて、負傷者も出ませんでした。

――今後もアクションに挑戦したいですか?

イ・ドンゴン:僕に限らず、俳優なら誰もがアクションにロマンを抱いているはずです。今回経験したのですぐにはやりたくないですが(笑)。アクション映画を、時間を置いて撮るのは大変だからなので、僕も間を置いて、また2~3年後くらいに撮りたいですね。ですが機会を頂けるのなら、またこういったアクションに挑戦したいと思ってます。

――現場で、アクションシーンについて話し合いなどは?

イ・ドンゴン:すべてのアクションシーンで話し合い、アクションチームでしっかり準備をしました。でも実際には、現場で多かれ少なかれ変更せざるを得ないんです。ですがRAINさんはアクションが特に得意な俳優で、経験もかなり豊富で身のこなしが軽やかなので、現場で一番アイデアを出していました。僕は後輩である彼から多くを学び、配慮してもらいながら撮影しました。役柄のアクションのタイプは全然違っていて、RAINさん演じるドンスは粗削りなアクション、僕のドジンは技術的なアクションです。僕たちとは逆ですね(笑)。RAINさんに技術的な部分を学びながら撮影したのが面白かったです。呼吸を合わせるのはもちろん大事で、アクションはリードする人が必要な一種のダンスのようなものです。RAINさんが僕をリードして合わせてくれたので期待以上の画が撮れたと思います。


RAINと15年ぶりに再共演「とても幸せでした」

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――RAIN(ピ)さんと「サンドゥ、学校へ行こう!」以来15年ぶりに共演した感想は?

イ・ドンゴン:とても幸せでしたね。一度共演した俳優と再び共演することはめったにありませんし、いい思い出を共有する親しい人と共演することもめったにないですよね。僕がとても好きで親交もあるRAINさんと、15年という長い時を経て再共演できたということだけでお互いパワーを得られたと思います。撮影現場で誰かにグチをこぼしたり、雑談したりできること自体が慰めになります。僕とRAINさんが演じた人物は、会えば必ず争うような間柄でしたが、カメラのない所では楽しくおしゃべりしながら過ごしましたね。

――もし自分がドジンの立場だったら?

イ・ドンゴン:想像を絶する境遇ですね。ドジンという人物はドラマとはいえとても極端な選択をしますが、それは、そう仕向ける黒幕がいて、それを遂行し得る能力があるからです。現実にはドジンのように特殊部隊で訓練された人はなかなかいないので、そういう意味ではドジンにはファンタジー的な面があります。ですが、このドラマはドジンの殺人から始まる物語なのでドジンが殺し屋にならなければ始まりません。ファンタジー要素のある内容にリアリティーを持たせるため、一生懸命に演じました。

――印象に残ったセリフは?

イ・ドンゴン:質問リストを見て一番悩んだ質問です。ドジンは劇中であまり話さず、ほとんどセリフがなかったんです(笑)。ドラマが放送される前に、本作のポスターにこんなフレーズが……。“生きなければいけない理由は?”ドジンの心情を一番うまく表現している言葉だと思います。生きる理由を失っても生きていく話なので、印象的な言葉でした。

――撮影現場の雰囲気は?

イ・ドンゴン:監督はとてもジェントルマンなんです。撮影現場でも紳士的に振る舞い、どんな状況でも怒らないので、現場は自然に和気あいあいとしていました。

――ムードメーカーは?

イ・ドンゴン:ムードメーカーといえばイ・ソンビンさんを挙げたいですね。スケジュールは一番キツかったと思います。登場シーンが多く、感情表現が難しい役で、かつセリフも多くて絵を描くシーンもありました。やるべきことが多いにもかかわらず、現場でパワーを失うことはなく、大変なシーンでもソンビンさんと一緒だとみんなずっと笑って騒いでいるんです。現場を盛り上げてくれたソンビンさんがムードメーカーで、彼女には感謝しています。

――撮影期間中に気分転換する方法は?

イ・ドンゴン:実際のところ、撮影現場で気分転換する余裕はありません。スケジュールがタイトで、一旦現場に入ると休みたいからといって抜け出せないので、空き時間には役作りをします。役柄や、これから撮影する内容について考える時間が僕にとっては休息で、そうすることが効率的でもあります。僕が撮影中に頻繁に抜け出したり緊張感を緩めたりすれば、結局次の撮影に悪影響を及ぼしてしまうので、ドラマ撮影の4~5ヶ月間は撮影に集中するようにしています。それから、僕は性格的に撮影が終わった瞬間に役から完全に抜け出せるほうで、むしろ役に入り込むのに苦労します。いつもその人物になりきろうと努力するタイプです。


手に入れたい能力は?「体力が衰えないでほしい」

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――シヒョンの予知能力のように特殊能力が持てるなら、どんな能力が欲しいですか?

イ・ドンゴン:特殊能力は人を不幸にすると思います。シヒョンも予知能力のせいでとても不幸になりました。特殊能力は現実的に持てないでしょうし、むやみに夢を見ないほうがよさそうです(笑)。ですが人間は大きな潜在能力を持っているので、努力して訓練すればその能力を伸ばせると思います。だから僕は漠然とした非現実的な能力は望んでいなくて、ただ年を取っても体力が衰えないでほしいですね。俳優は人に見られる職業なので、怠惰ではダメだと思っていて、自分自身を鍛えていきたいです。

――女優のチョ・ユニさんとご結婚されましたが、家族と一緒に出演作を観ることは?

イ・ドンゴン:放送が始まっても大抵撮影があるので一緒に観ることはまれですが、僕の出演作は観てくれて、一緒に観られない時は感想を伝えてくれますね。といっても僕に対してストレートなコメントは言わず、ただ「面白かった」とかそれくらいです(笑)。特に何も言わなければ面白くなかったんだなと(笑)。その程度ですが、そのほうがいいと思います。批評はせず健闘を称え合い、演技がよければ大いに褒めて、ダメな時でも健闘を称え合う相手がお互い必要だと思います。僕にとって妻がそんな存在ですし、僕もそうなりたいです。

――今後挑戦したいジャンルは?

イ・ドンゴン:時代劇(「七日の王妃」)は初めてでしたし、今回はアクションもこなしたので、直近の2作品だけで新たな経験ができました。これまでにほとんどすべてのジャンルを経験したようです。“演技の幅を広げる”と言いますが、僕自身も観る人も変わるので、多様な姿を見せたあとは同じジャンルを掘り下げると面白いと思います。この年で演じる恋愛ものは以前とは違うはずですから、楽しい恋愛ものをまたやりたいです。ラブコメディもいいですね。

――日本のみなさんへメッセージをお願いします。

イ・ドンゴン:こんにちは、イ・ドンゴンです。今日ここに向かう途中、僕は幸せだと思いました。作品を撮るたびに日本で放送され、インタビューを通じて作品を紹介できるのは本当に幸せです。関心を持っていただき感謝しています。「スケッチ~神が予告した未来~」というドラマは、韓国で大ヒットしたアクション・サスペンスで、ドラマとは思えないようなストーリーと映像で登場人物たちを描いています。映画を観たような印象を持っていただければ、この作品は成功だと思います。アクション・サスペンスをドラマで観られるので期待してほしいです。皆さんの好きなRAINさんも出ているので、僕とRAINさんの2人で奏でるハーモニーや2人の阿吽の呼吸も楽しんでください。「スケッチ~神が予告した未来~」をぜひ応援してください。

「スケッチ~神が予告した未来~」リリース情報
DVD-SET1・2発売中 各15,200 円+税
※DVD 好評レンタル中
※U-NEXT にて独占先行配信中! :https://bit.ly/2SgzExI
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

(C) J Contentree corp & JTBC Content Hub Co., Ltd. All Rights Reserved
公式サイト:http://kandera.jp/sp/sketch/
予告編:https://youtu.be/kvH4N0C5sDU

記者 : Kstyle編集部