【REPORT】少女時代 テヨン、日本でのソロツアーが大盛況!サプライズに感激の涙も「皆さんは私にとって大切な存在」

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撮影=田中聖太郎

ソロ・シンガーのテヨンが日本で二度目のツアー「TAEYEON JAPAN TOUR 2019~Signal~」を開催。5月31日、その追加公演が東京国際フォーラムホールAで開催され、詰めかけたファンを魅了した。昨年のツアー「TAEYEON -JAPAN SHOW CASE TOUR 2018-」では“ショーケース”の枠を超えた充実のセットリストでファンを沸かせたテヨン。今回も、6月5日に発売するミニ・アルバム『VOICE』(すべて日本オリジナルの新曲!)収録曲を発売間前にファンに向けて先行お披露目するというスペシャルな構成でファンを歓喜させた。

幾つもの風を吹かせたステージはキュートかつ魅惑的

ピンク色のペンライトが揺れる場内。ステージ正面に、テヨンのシンボルともいうべき蝶々を模したサインが浮かび、LEDモニター画面が左右に分かれると、そこからゴールドに輝くテヨンが颯爽と登場。オープニングの「Make Me Love You」では「私は蝶」と歌い、にこやかな笑顔に会場から大きな歓声が起きる。そして「テヨン~」という声援には笑顔で応え、初っ端からファンとの交感を楽しむかのよう。開始早々から、お人形さんのような可愛らしさとノーブルな気品を兼ね備えた佇まいに圧倒される。

続く「Stay」では、元彼への未練を抱えながらも、一歩前に歩き出そうとするポジティブな気持ちを表現。これは、1stツアーに向けてリリースされた、いわば日本でのソロデビュー曲で、記念碑的チューンを歌い終えた後は、再びニッコリ。二つの曲でファンに挨拶した後は、胸に左手を当て一礼し、ファンにこう伝えた。

「皆さん、こんばんは、テヨンです。皆さんのおかげで追加公演をすることができ、そして、大きな会場で大勢の皆さんとお会いできて、嬉しいです。最後まで楽しんで下さい!」

撮影=田中聖太郎
そんな挨拶の後は、いよいよお待ちかねの新曲「HORIZON」が披露される! 夏の海辺が似合そうなラブソングに、会場はウキウキムードとなり、テヨンは最初のサビで右手をフリフリさせて「Falling In Love」と熱唱。後半でマイク持つ右手をフロアに向けると、館内が一つになって「Falling In Love」と声を合わせ、テヨンとファンとの距離がグっと縮まる。

この曲で爽やかなブリーズを吹かせた後は、ホット&ファンキーな風(パラム)を吹かせる番。彼の浮気(パラム)を疑うナンバー「Baram X 3」に転じれば、ベーシスト&キーボード奏者も大きくクラップしてファンを煽りまくり、女性ダンサーと共に演じる舞台はアツアツ。ノリノリのライブに会場の熱気も急上昇していく。

そして続く「I'm OK」で彼女は浮気性の彼氏とキッパリ決別し、彼との思い出を全て“風”に乗せて吹き飛ばす。イントロに合わせて大きな「キム・テヨン」コールが沸き起きた館内。赤を基調とする照明の中、ステージ中央でピンスポットを浴びて歌う姿はハーレムのナイトクラブで歌うジャズシンガーのよう。ピンクのお腹見せトップス&黒のショートパンツにキラキラと輝くジャケットを重ねたファッションもセクシーで、ラストに見せた表情も艶っぽい。

撮影=田中聖太郎
さらに「I Got Love」で新たな恋をゲットした彼女はセクシー度をアップさせ、艶めかしさでファンをノックアウト。右手を頭の後ろから回して左頬に当てるキメポーズも神がかったほどにクール&セクシーで、眼を閉じて歌う姿は悩ましいほどに色っぽい。繊細で、比喩に満ちた指や手の動きも魅惑的だ。

彼の浮気を疑い、別れを告げ、新たな恋を見つける……そんな一連のストーリーの幕締めは、新曲の「TURNT AND BURNT」! 曲のグルーヴに乗りきって歌い、ラストは体を一回転させてフィニッシュ。セクシー&グルーヴィンなコーナーを終えた彼女は「息が切れそう。何だか、頑張って運動をしたような気分です」と会場を笑わせ、「衣装を着替えようと思います」と話すと、会場からは「行かないで!」と言うようなレスポンスが。そんなフロアに向け、「(この衣装)可愛いですか?」と話しながらジャケットの裾をヒラリとさせる姿も超キュートだった。


中盤は圧巻のリード曲「VOICE」から

撮影=田中聖太郎
セクシーさを打ち出した前半から一転、中盤のステージではテヨンの“歌力”に焦点を当てていく。ミニ・アルバムのタイトル曲「VOICE」のPV上映後、彼女はビデオで身に着けていたロングドレスをまとい、ステージにイン。その麗しきドレッシーさに、どよめきにも似た歓声が起き、ビデオと現実を交差させるようにその曲を歌えば、ファイナル公演限定の演出に客席は皆、大興奮。「Rescue Me」(ドラマ「ファイナルライフ - 明日、君が消えても -」OSTから)では圧倒的声量を披露し、「Sweet Love」では力強くも甘い歌声でファンを酔わせる。

「I'm The Greatest」では「誰に何を言われようと、これがわたし」と強い想いを込めたメッセージをシャウトするように歌い、彼女の歌声に宿る言霊が無数の光りとなり、ファンのハートに灯りをともす。その後、ラストは「あたしはあたしのまま輝いている」とスパっと歌い切り、一礼した後に手を振り、舞台袖へ。その後もバンドはアウトロの演奏を継続し、ファンは歌の余韻に心地よく浸りながら次の展開を待った。


アツくムーディーに伝わる鼓動

撮影=田中聖太郎
どこまでも続く気配すらあった「I'm The Greatest」のアウトロ。それに終止符と打ったのは、ピンクの照明をバックに現れたテヨンだった。アーシーなイエロー・ファッションで雰囲気を一新した彼女は「Something New」で再びダンスでも魅せ、途中、ダンサー全員と共に、衣装と同じカラーのスカーフをフワフワさせて、しなやかにダンシング。その後はダンサー紹介も挟み、共演者に対し拍手を送りながらリスペクト。そして紹介タイムが終ると同時に「一緒に」と発して、その言葉にファンも大きく「Na Na Na Na Na Na」と応えた。

さらにはニューアルバムから「Vanilla」と「I Found You」の新曲を2連発! 後者では伸びやかな歌声が光り、彼女が「Come In Yeah」と歌った後に客席にマイクを向ければ、ファンもすかさず「Come In……」と歌ってレスポンス。正規リリース前にも係わらず、の、余りの反応の良さに、テヨンも驚くようなそぶりを見せる。

その後、韓国での最新曲にしてレゲエ・タッチな「Four Seasons」を挟んで、「Rain」と「One Day」の2曲でムーディー・タイムへ。ベーシストはそれまでプレイしていたエレクトリック・ベースをウッドベースに持ち替え、バンドの演奏が柔らかなまろみを帯びる。前者ではラストにたっぷりのタメを作って最後に「Rain~」と歌い、「フ~~ゥ」と可愛らしくシャウトし、茶目っ気タップリにフィニッシュ。

撮影=田中聖太郎
そして愛する人の誕生日を祝う「One Day」でファンを夢心地にさせ、そこから流れるように演じた「11:11」ではテヨンが右手を大きく左右に揺らし、客席のペンライトもそれに合わせて左右に。彼女が「皆さん」と声をかけると、ファンも「Na na na na~~」と大きく声を上げる。

そして本編ラストは、ツアータイトルにもなっている新曲「SIGNAL」をチョイスし、ベーシストもエレキベースに持ち替え、雰囲気をチェンジ。モニター画面には歌詞を映し出し、ファンの目と耳にメッセージを伝えていく。孤独が自分を強くする、自分との対話が己を成長させるというテーマは、日本でソロ・シンガー2年目を迎えた今の心境を投影させたものか。ミニ・アルバム中、最も強いメッセージを放つこの歌を幕締めに選んだことにもソロ歌手としての成長を感ぜずにはいられなかった。そして歌い終えた後は笑顔で一礼し、投げキッスを2度プレゼント。可愛らしさを弾けさせて、舞台を後にした。


ファンと歌姫が共に作り上げた感動の瞬間

撮影=上飯坂一
アンコール前にはリハーサル風景を収めたビデオを映して舞台裏を大公開。最後はビデオ越しに「楽しみにして下さ~い」と大きく笑い、ファンの期待を高める。再びステージに立ったテヨンのアンコールは「ありがとうございます」の言葉からスタート。ジャケットをはだけさせながら歌う「Curtain Call」ではオレンジのニーハイがヴィヴィッドに映え、終盤は手をフリフリさせて「アンニョン」と優しくシンギング。

その後、ギターリストに寄り添ってキュートにシャウトし、フィナーレは韓国でのソロデビュー曲「I」をジャパニーズ・バージョンで。終盤は両手を振りながら会場に感謝し、右手を広げながら「ホッ!」と雄叫び! 歌い終えた彼女がダンサー&バンドメンバーを改めて紹介しようと思った瞬間、ラストのラストでファンからテヨンにサプライズが!

再び、演奏がリプレイされ、黒地のモニター画面には白の文字で「煌めくSky~~」とのリリックが浮かび、会場が一つになって「I」のサビを大合唱。ファンは一斉に「#TY #UTAHIME」とのピンク色のスローガンを掲げる。そんなサプライズに「何、何」と驚いたテヨンは「ヨロブン(皆さん)、感動でした」と心から感謝し、感激の涙。最後までファンへ愛を贈り、客席に向け「愛してるよ」とメッセージを発した彼女は投げキッスでコンサートの幕を閉じたのだった。

撮影=上飯坂一
客席には“ジャック・スケリントン”や“お豆3兄妹”(トイ・ストーリー)など、テヨンお気に入りキャラのコスプレでテヨンを応援するファンの姿もチラホラ。こうしたファンを含め、会場にいた全員が、彼女を応援しながら自分もエンジョイしていた。そしてライブの終盤、彼女は客席にこう語りかけていた。

「私は、ファンの皆さんがほんとに素敵だと思いますし、リスペクトしています。皆さんはほんとに楽しみ方をご存知なので、私も嬉しいですし、とても羨ましく思います。皆さんは、私にとって大切な存在です。この大切な関係をこれからも長く保っていきたいし、これからもずっとお会いできたら嬉しいです。私が先に言ったので、私から約束を守りますね。これからも、いい歌をお届けできるテヨンになります!」

最後、テヨンとファンとが一緒に撮った記念写真の合言葉は本編ラストの曲名「SIGNAL」! この日の公演は、アーティストとファンとが、お互いの鼓動(心のシグナル)を感じる、愛に溢れたコンサートだった。

撮影=田中聖太郎

取材:きむ・たく

【公演概要】
「TAEYEON JAPAN TOUR 2019 ~Signal~」
日時:5月31日(金) 開場18:00/開演19:00
会場:東京国際フォーラム ホールA ※追加公演

【セットリスト】
(※)は日本初ミニアルバム『VOICE』収録の新曲でこのツアーで初披露
Make Me Love You
Stay
<MC>
HORIZON (※)
Baram X 3
I'm OK
I Got Love
TURNT AND BURNT (※)
<MC>
VOICE (※) リード曲
Rescue Me
Sweet Love
I'm The Greatest
Something New
Vanilla (※)
I Found You (※)
Four Seasons
<MC>
Rain
One Day
11:11
SIGNAL (※)
-ENCORE-
Curtain Call
<MC>
I(Japanese Version)
<MC>

■リリース情報
1stミニアルバム「VOICE」
2019年6月5日発売

<収録曲>※3形態同内容
1. VOICE
2. I Found You
3. HORIZON
4. Vanilla
5. TURNT AND BURNT
6. SIGNAL

○初回限定盤A (Live Edition) 【CD】+【LIVE DVD】UPCH-29328
¥5,480+税(税込¥5,918)
【CD】新曲6曲収録
【DVD】「TAEYEON -JAPAN SHOW CASE TOUR 2018-」全16曲収録
※スリーブケース付トールサイズデジパック仕様 予定
※歌詞ブックレット12P 予定

○初回限定盤B (Visual Edition) 【CD】+【DVD】+【PHOTO BOOK】UPCH-29329
¥3,980+税(税込¥4,298)
【CD】新曲6曲収録
【DVD】新曲「VOICE」Music Video&Visual Makings
【PHOTO BOOK】撮り下ろしスペシャル・フォトブック(28P予定)
※スリーブケース付トールサイズデジパック仕様 予定

○通常盤 【CDのみ】UPCH-20514
¥2,380+税(税込¥2,570)
【CD】新曲6曲収録

■関連サイト
テヨン特設サイト:http://taeyeon.girls-generation.jp/2018showcase/

記者 : Kstyle編集部