Bobby Kim、4年半ぶりにミニアルバム「Scarlette」で活動再開“とても怖かったがまた歌うことができてうれしい”

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写真=Star Crew ENT
“ソウルのゴッドファーザー”と呼ばれ、人気を博したBobby Kimが長い沈黙を破り、ミニアルバム「Scarlette」を発表した。

2015年の初め、飛行機内で騒動を起こした事件で活動を自粛していたBobby Kimは、最近韓国で放送されたMBCのバラエティ番組「覆面歌王」を皮切りに、復帰に向けて始動した。

2年前から「覆面歌王」出演のオファーを受けたが、心の整理が完全についていない状態であり、出演を決められなかったというBobby Kimは、やっと少しずつ大衆と向かい合う勇気を出すことができた。Bobby Kimは「『覆面歌王』でステージを披露した時、トラウマみたいなものがありました。いざ収録に入ったら、これまでのさまざまな場面が1つずつ思い浮かびました。歌を歌いながら楽しかったですが、とても怖かったです。それでも私を待ってくれた方々のために、自分の声を聴いてもらうことができてうれしかったです」と思いを語った。

休まず走ってきたBobby Kimは、自粛から約3年ほどは音楽を避けていた。さまざまな意味で疲れていた彼に、空にする時間が必要だったのだ。そんなBobby Kimが再び本格的に音楽を始めたのは、両親のためだった。

Bobby Kimは「両親の結婚50周年記念パーティーで歌を歌ったことがあります。僕の歌を聴いて、みんなが楽しんで、両親も明るい笑顔になるのを見て、その翌日にすぐ“やり直そう”と思いました」と話した。

1年3ヶ月間の制作期間を経て、Bobby Kimは5月17日にニューアルバム「Scarlette」を発売した。今回のアルバムは別れた女性との再会を願う気持ちを込めたタイトル曲「なぜ僕は」をはじめ、全5曲に愛の始まり、愛の進展、別れ、傷の治癒などのつながりを作り、アルバムを完成させた。

これに対してBobby Kimは「仮想のヒロインの名前から『Scarlette』というアルバムが始まりました。5曲はいずれも愛に関する曲であり、音楽のカラーもヴィンテージソウルのような雰囲気であり、よく合うと思いました。これまでのアルバムは人生の物語を含めて別のテーマも多かったのですが、今回は柔らかい面を見せたくて愛をテーマにしました」と説明した。

続いて彼は「タイトル曲が最初は今のような雰囲気ではありませんでした。作業をしながらプロデューサーが、僕の声にオールドな雰囲気があるので、いっそのこと音楽をビンテージな雰囲気にしたらどうかとアドバイスしてくれました。そして今のようなヴィンテージソウルに仕上がりました」とつけ加えた。

今回のアルバムには、EPIK HIGHのTABLOが唯一フィーチャリングに参加して注目を集めた。収録曲「最後まで」に参加したTABLOは、穏やかでありながらも長い余韻が残るラップで曲の魅力を倍増させた。Bobby Kimは「曲を書いていて空白が生まれました。多くのラッパーがいますが、最も曲に合いそうだと思った人がTABLOでした。当時EPIK HIGHがヨーロッパツアーをしていた時でしたが、1週間ほど韓国に戻った時、忙しい中でも自身のレコーディング室で作業をして送ってくれました。本当にありがたかったです」と話した。

Bobby Kimは4年半のブランクの間、変化している音楽業界を実感している。テレビに出てくるさまざまなサバイバル番組や音楽番組を見ながら、しっかりとした気持ちで音楽をしなければならないと誓ったという。

レベルが高くなった音楽業界に、長いブランクの末に再び踏み出すだけに、緊張はあるがBobby Kim自身ならではの音楽を見せ、引き続きファンに会いたいという願いを語った。これに先立ってBobby Kimは、長い時間を待ってくれたファンのために直筆の手紙を公開して、ファンにお詫びと感謝の気持ちを表した。

Bobby Kimは「ファンの皆さんに待っていただいてありがたいと伝えたいです。言葉で言うよりは、早く会場で歌う姿でお応えしたいです。始動したばかりなので、インスピレーションが得られたら音楽も作り続けるつもりです。トレンディなものも機会があればやってみたいし、ジャンルを問わず自分にできることをするつもりです」と覚悟を語った。

それと共にBobby Kimは「8月末に小劇場でコンサートをやりたいです。自由に歌を歌うことができるし、ファンたちとささやかなステージを作っていける小劇場が好きです。やり直す気分でステージを披露したいと思っています」とし、今後の計画を明かした。

記者 : イ・ハナ