「熱血司祭」キム・ナムギル“シーズン2?全員がまた出演するなら考えたい”

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写真=C-JeSエンターテインメント
“正義”というメッセージを中心に人物が変化していく過程を描き、放送中常に視聴者にカタルシスをもたらしたドラマ「熱血司祭」(脚本:パク・ジェボム、演出:イ・ミョンウ)。最終回は視聴率22%(ニールセン・コリア基準)を記録し、SBS金土ドラマとして好調なスタートを切った。

「熱血司祭」は警察、検事、財閥、国会議員など不当な利益を取るため手を組んだ人々を懲らしめる過程を痛快に描き、面白さと感動の両方を味わえると評価された。

特に「熱血司祭」は、連日世間を騒がせているクラブ・バーニングサン事件を連想させ、視聴者から注目を集めた。

最近行われた「熱血司祭」の放送終了を記念するインタビューでキム・ナムギルはこれに対し、慎重な立場を示した。

キム・ナムギルは「クラブ・バーニングサン問題は社会的イシューと芸能人の繋がりが問題となった。しかし、まだ終結してない問題を扱うのは少し困難ではないだろうかと思った。(パク・ジェボム)脚本家がバーニングサン事件が起きる前に、この事件に似たような事件について悩んだことがあった。バーニングサン問題を噛み砕いて描いたが、充分現実に有り得そうな不条理な現実を反映したことが、今我々の社会と合致したと思う」とコメントした。

更にキム・ナムギルは「最初にどのような方向性を持つべきかたくさん悩んだが、脚本家は真正面で突破することを希望した。心配とは裏腹にその部分が視聴者の方々に痛快だと思って頂いたようでよかった」と話した。

キム・ナムギルは、犬の仮面を被ったシーンでキム・ソンギュンと交わしたセリフを取り上げ、「作品が伝えようとしたメッセージはそのシーンにあった」と説明した。キム・ナムギルは「ソンギュンが車の中で『なぜパク・ギョンソンにそんなに優しくしてあげるのか』と尋ねた時、キム・ヘイルは『聖人にも過去はあるし、罪人にも未来はある』というセリフを言うが、それがこのドラマが伝えようとした本当のメッセージだと思った。多くの台詞とシーンがあるが、それが一番よかった」と説明した。

また、キム・ナムギルは「ソンサギ(アン・チャンファン)が覚醒するシーンも鳥肌が立つほど良かった。このドラマの強みは、小さな役の一つも無駄に使われることが無く、よく生かされているところだ。人物がそれぞれ持っているストーリーと情緒が上手く表現されていてとても良かった」とコメントした。

作品への愛情が大きいだけに、キム・ナムギルは手首や肋骨が骨折するなど、数回も負傷をしたにもかかわらず、撮影現場に復帰して自分の役割を全うした。作品を終えた今でも治療を続けなければならないほど調子がよくないが、痛みよりも作品への責任を最優先に考えた。

キム・ナムギルは「上手い人は怪我をしないのに、意欲だけ先走って怪我をした。病院に入院した時、以前の僕だったら痛いから休みたいと思ったはずだが、今回は自分に腹が立った。その時が第9話、第10話ぐらいだったが、好調なドラマに迷惑をかけるだろうと思った。放送局が先に放送休止まで考えてくれるほど配慮してくれたが、視聴率を上げる要素の多いタイミングで僕によってこのタイミングを逃したら番組はもちろん、ちょうど注目され始めた俳優らにも迷惑がかかると思った」と話した。

続けて「完治する前に(撮影に)出てきたが、それも実は迷惑だった。イ・ハニに色々言われた。あまりにも小言が多くて母かと思った(笑)。耳が痛いほど小言を聞いていたら、完治してから出てくるべきだったと思った。しかし、実はハニも指を骨折して、ギプスを外したりつけたりしながら撮影した」と当時の状況について語った。

地上波ドラマが視聴率10%を記録することすら難しい状況で「熱血司祭」が記録した視聴率20%の意味はさらに大きい。第1話から好評だっただけに、自然にシーズン2の話も出てきた。これに対し、キム・ナムギルは現在の俳優がみんな出演すればシーズン2に出演する意思があると話した。

キム・ナムギルは「今回をシーズン1とするなら、シーズン2に今のような反応があるかどうかも分からない。高い期待にどうやって応えるべきか悩むと思う。ただ、俳優たちが1人でも出演しない人がいるなら、シーズン2はしないと皆で合意した」とコメントした。

今、キム・ナムギルは次回作をまだ決めていない。両手首の骨がずれている状態でしばらく治療に専念したいと言う。キム・ナムギルは、「20代の時は骨が折れてもすぐくっついたが、年を取ってからは怖くなった。まず健康のことを考えて、それから映画であれ、ドラマであれ、ジャンルにこだわらず、良いものがあればやってみたい。休みたいとは別に思っていないが、治療が最優先だと思う」と今後の計画を明らかにした。

記者 : イ・ハナ