【REPORT】VIXX エン、入隊直前にファンミーティングを開催「また必ず来るという約束も忘れません」

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(C)Jellyfish Entertainment Japan

3月4日に入隊を発表したVIXXのリーダーN(エン)が、2月23日、24日に大阪、25日に東京でファンミーティング「VIXX N Fanmeeting 2019 in Japan」を開催。全5公演のうち、2月25日(月)Zepp Tokyoにて行われた入隊前最後のステージ、夜公演をレポートする。

いつものエン節がさく裂!?

1月末に自身のファンカフェで3月4日に入隊することを発表したエン。兵役前にエンの姿を目に焼き付けようと集まったファンたちで会場は超満員。開演前のロビーでは、エンも制作に参加したInstagramの枠型のペンライトを持ち、記念撮影をする光景が多く見られた。

カメラロールのように、エンのさまざまな表情の写真が次々と映し出されたオープニングVTRに続き、ストライプのシャツに紺のベストという爽やかな衣装でステージに登場したエン。温かい歓声と拍手に迎えられて椅子に腰かけると、自身が作詞・作曲を手掛けた「サボテン」を優しく伸びやかな歌声で披露した。ファン全員の姿を目に焼きつけるかのように、頻繁に客席を見渡しては、ファンの気持ちを理解しているかのように、うなずくしぐさ見せる。こんな穏やかなムードでファンミーティングは始まった。

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「皆さん、こんにちは! 日本最後の『A! Cha hakyeon』に来てくれた皆様。元気ですか? 今日は今までで一番大きな歓声をあげてくださいね。期待してるよ~。僕も今日、すべてを見せるから期待してください」と挨拶をすると、大歓声で答えるファンたち。オープニングのトークでは、自分の衣装について「学生みたいですね~」とつっこんでみたり、ファンからの「かわいい~」の声援に、「なんでかわいい~」といいながら、「顔が怒っていますか?」とファンいじりをしたりと、いつものエン節がさく裂。また、公演タイトルの『A! Cha hakyeon』について「僕のインスタのIDはachahakyeonですよね。皆さんとの思い出を記録したくて、このタイトルにしました。『A! chahakyeon』には、かっこいい時に言う『あ~! チャ・ハギョン(エンの本名)』」と、失敗した時に『しまった!』って言う『あちゃ~、ハギョン』という、2つの意味があります」と流ちょうな日本語で説明。さらには、ファンに「あちゃ~」の言い方やイントネーションまで細かく指導して笑いを誘った。


両親よりもファンに先に報告「無事に修士課程を終えました」

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最初のコーナーは「N☆Story」と題し、未公開写真・動画を公開しながらのトーク。まず公開されたのはエンが高校2、3年生の頃の練習動画。「東方神起先輩のステージをマネして練習していた頃の動画を見つけました。この頃は若いから飛び回っていますね(笑)。こんな風に練習してきたから今の時間がある。つらかったけど、大事な時間でした」と感動的なコメントを付け加えた。続いては、幼いエンがうつぶせに寝る愛くるしい写真が。「小さい頃に一番好きだった枕で寝ています。子供の頃の写真を見ると、いつもあの姿勢で寝ています。この頃から足が大きくて、そして少し黒いですね~。すこ~しね(笑)」と、色黒を自虐するコメントをして爆笑を誘った。

続いて、甥っ子とゲームをする動画や、ファンミーティングのフォトブック撮影をした時の未公開写真なども公開し、その状況を再現するなどして盛り上がった。そして、なんとエンのご両親も「VIXX マザー! ファザー!」と、まるで夫婦漫才のような動画で登場。爆笑しながらエンは「こんな面白いお父さんとお母さんと一緒だから、僕も面白いんだと思います(笑)。この映像は3時間くらいかけて撮りました」との秘話を明かした。最後の写真は大学院の学位修了証書。「日本のスケジュールが決まってから学位修了式の日程を聞いたので参加できなかったのですが、無事に大学院の修士課程を終えることができました。初公開です。今日の朝、受け取ったから、まだ両親も知らないです。この公演が終わったら両親にも自慢しようと思っています」と、両親よりも先にファンに報告したことを明かすと、大歓声と大きな拍手が巻き起こった。

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2つ目のコーナーは、事前に発表されたお題に合うエンの写真をファンがハッシュタグをつけてアップロードし、その写真を見てトークをする「ハッシュタグトーク」。この回のお題は“#一番好きなスタイルの服を着たえねねん”で、一番好きなエンのファッションの写真を投稿するものだったが、アップされた写真は水着姿や女装や変顔など、テーマを無視したおもしろ写真が大半を占めていた。エンは写真をピックアップするために、首をかしげては「これが好きですか~?」「水着は服じゃないですよね~」と困り顔で、客席は大爆笑。中でも最大に笑いをとったのはVIXXのステージ写真。激しい動きゆえに顏が崩れて映ったメンバーの顔が判別できず、エンが「これは誰?」と聞くと、客席からは「レオ~」との声が。が、比較的顔が判別しやすいメンバーを消去していくと、該当するのがラビだとわかり「これ、ラビさんですか(笑)? 本当に(笑)? ラビさんだと誰もわからなかったなんて! このことは秘密にしましょう(笑)」と、笑い転げるエン。結局“好きなスタイルのえねねん”改め“おもしろ写真投稿”となったハッシュタグトークは大いに盛り上がった。


日本語で歌い始めた途端、少し声を詰まらせながらも…

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楽しいトークを終えると、後半はライブパフォーマンスへ。エンは「期待しても大丈夫ですよ。ちょっと待っていてください。ラビさんのことは忘れてください(笑)」と、お茶目なコメントを残して、準備のために一旦舞台にはけてゆく。その間は、デビューからのオフィシャルビジュアル写真や映像、ソロパフォーマンス映像など、これまでのエンの歩みを凝縮したVTRが流された。

6人の女性ダンサーをしたがえて、再びステージに登場したエンは、「Hyde Interlude+Ramalama」のパフォーマンスを。「Hyde Interlude」は2018年のVIXXコンサート「LAST FANTASIA」で披露したエンのソロパフォーマンス。激しく重厚なビートに乗せてゾンビを思わせる、不気味なまでに美しい世界観を築き上げたかと思うと、続いて2016年のVIXXコンサート「ELYSIUM」で初披露した「Ramalama」へ。女性ダンサーたちがまとわりつくようなセクシーで振り付けに、声をあげることも忘れてくぎ付けになる観客たち。

衣装替えの間には、韓国の人気バラエティ番組「私は1人で暮らす」のパロディ「あ! 1人で暮らす」のVTRを通じて、実際にも一人暮らしを始めたエンの自宅が初公開された。サボテンに水をあげたり、自炊したりと、一人暮らしを満喫しつつも、ファンミーティングの準備をしたり……。普段の生活ぶりがわかる貴重な映像にファンは大喜び。

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映像が終わってライトが明るくなると、下手の客席の扉から黒いジャケット姿のエンが登場し、黄色い歓声が。昨年6月のファンパーティ「えん返し 2018 Take a trip to Japan」で披露した自作曲「トゥダットゥダッ」を歌いながら通路を練り歩き、ハイタッチをしたり、男性ファンの肩に手を乗せたりと大サービス。ステージに戻ると、自分をモチーフにしたグッズのぬいぐるみを抱きしめ、「チョアヘ(好き)、サランヘ(愛してる)」と歌いながら指ハートで愛嬌を。続いては、自身が出演した最新ドラマ「赤い月青い太陽」のOST「端っこ」を「歌のタイトルのように、ウノの心を歌った悲しい曲です」と紹介し、感情をたっぷりと込めて歌い上げた。次はエンがVIXXメンバーとSTARLIGHT(VIXXのファンの名称)を想って書きおろした「歩いている」。元々は韓国でリリースした曲だが、4月24日に日本語バージョンがリリースされるとあって、特別に2番のみ日本語バージョンで披露。が、日本語で歌い始めた途端、感極まったように声を詰まらせたエン。笑顔でいっぱいだった今日のステージが、やはり兵役前最後のステージなのだということを思い出させる瞬間だった。

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しかし、そんなしみじみしたムードを吹き飛ばすかのように、再び「あ! 1人で暮らす」の続き映像が。エンが腕を振るって料理を作り、そこにホンビンとヒョギが遊びに来るという内容だったが、自慢の料理をそっちのけで、買ってきたホルモンを食べる自由な弟たちに翻弄される場面もあって、爆笑かつVIXXの仲良しぶりが伝わる映像にほっこり。

楽しい映像の後は、再びのパフォーマンス。赤い花びらが舞う映像に続き、赤のシャツに黒のパンツに身を包んだエンは、このファンミーティングのために準備した「HAVANA」のパフォーマンスを披露。ラテンポップなサウンドにエンらしい、しなやかさを融合させ、サビでは女性ダンサーと2人で情熱的なダンスをすると、火花とともに赤と銀のテープが舞い上がる。ラストは金テープが天井から盛大に降り注ぐと、観客からはため息と大歓声が巻き起こった。


「次の『えん返し』も必ず来ます…約束忘れません」

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間髪を入れずに「サランヘ~、サランヘ~」とアンコールを求める大歓声があがり、照明もその声に合わせるかのように点滅。すると観客のボルテージはさらに上がり、歓声はますます大きくなる。紺のトレーナー姿でステージに現れたエンは、エンのファンイベントのアンコールの定番になりつつあるVIXXの「Time Machine」を歌うと、サビではトレーニングウエア姿のダンサーたちと一緒に綱引きのように身体を左右に引き寄せるキュートなダンスで会場を沸かせた。途中からは客席に降りて、握手やハイタッチ。2階席のファンにも手を振って挨拶を交わした。曲が終わると「本当に楽しいですよね。もう一回いきましょうか」と、「Time Machine」をリピート。途中で、疲れたのか床にしゃがみ込むと、ダンサーたちに急き立てられて立ち上がる場面も。最後はペンライトを高く掲げてポーズをとると、ファンたちも同様にペンライトを掲げて声援を送った。

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最後の挨拶では「アイゴー(ああ)! しんどかった。皆さんは大丈夫? なんかコンサートみたいですね。前回の『えん返し』の時に来年の『えん返し』は約束できないとお話ししていましたが、こうして『A! Cha hakyeon』で来ることができて本当に嬉しいです。次の『えん返し』も必ず来るという約束も忘れずにいますので、皆さんが待っていてくれたら、約束は必ず守ります! 日本でVIXXとして作った皆さんとの大切な思い出は、どの瞬間も幸せでした。皆さんからいつもヒーリングをもらっていきます」と改めて感謝の言葉を述べると、客席からも「エンちゃん~、ありがとう」「えねねん、元気でね~」との声があちこちからあがる。「皆さん、お元気で、幸せでいてください」と言いながら声を詰まらせたエンに、ファンも感極まって涙。しかし、それは悲しい涙ではなく、しばしの別れの間、お互いを思いやる温かい涙だった。

再会を約束する指切りのポーズで客席と記念撮影をした後は、スタッフひとりひとりの名前をあげて感謝の言葉を述べ、深々と頭を下げながらステージを後にしたエン。公演終了後は、四つ葉のクローバーの記念品をひとりひとりに手渡しするイベントも行われた。楽しいトークイベントに、コンサートなみのハイクオリティな全力パフォーマンス、誠実な人柄を感じさせる挨拶まで、ますますSTARLIGHTのハートをがっちりつかんだエン。そして、エンが客席に降りてきても押し寄せることなく、控え目にハイタッチの手を伸ばすマナーのよいSTARLIGHTたち。お互いに温かい言葉をかけ合う様子を見て、兵役の約2年間という月日を経ても、この信頼関係が揺るぐことは決してないだろうと感じられた。

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取材:安部裕子

【公演概要】
「VIXX N Fanmeeting 2019 in Japan」
日時:2019年2月25日(月)
昼公演 14:00 開場 / 15:00 開演
夜公演 18:00 開場 / 19:00 開演
会場:Zepp Tokyo

【セットリスト】
01.サボテン/VIXX
02.ダンスパフォーマンス
(昼)縁(イニョン)
(夜)Hyde Interlude+Ramalama
03.トゥダットゥダッ
04.端っこ
05.歩いている
06.ダンスパフォーマンス
HAVANA
07.Time Machine / VIXX

■リリース情報
スペシャルシングル「歩いている」
2019年4月24日(水)発売
※初回限定生産スペシャル7inchパッケージ
品番:VICL-37472
価格:¥3,000(税込)

<封入特典>
※2019年1月27日に韓国・ソウルにて行われたファンミーティングの未公開写真入りブックレット
※メンバー直筆プリントメッセージ&サイン色紙
※応援ペーパースローガン

<CD収録内容>
1.歩いている
2.걷고있다
3.걷고있다(instrumental)

※iTunes Store、レコチョクほか主要DLサイト、Apple Music、LINE MUSICほか定額制聴き放題サービスにて4月24日(水)より一斉配信開始。

・VIXX 日本公式ファンクラブ:https://lovevixx.com/
・VIXX 公式Twitter:https://twitter.com/RealVIXX_Japan

記者 : Kstyle編集部